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Ghost in the Shell : ハリウッド版「攻殻機動隊」の「ゴースト・イン・ザ・シェル」は一体、どれだけ赤字を出して、パラマウント映画に損失を与えるのか ? !、その巨額の見込みが弾き出された ! !



ただし、少佐の出血はパラマウント映画にとっては、超赤字映画の「モンスター・トラックス」よりは、かなりマシなようです…!!


スカーレット・ジョハンソン主演のハリウッド版「攻殻機動隊」の「ゴースト・イン・ザ・シェル」が全米の興行で沈没をした惨敗について、製作・配給のパラマウント映画の国内配給部門の責任者の敗戦の弁を昨日(4月6日)、お伝えしました。そのように映画を作った当事者(社)が失敗を認めただけに、もはや、士郎正宗さん原作のSFアクション映画が赤字になるであろうことは、まず間違いがないわけですが、それでは一体、どれだけの金額の損失を計上するのか?!、業界メディアの Deadline の試算によれば、少なく見積もっても、6,000万ドル=約66億6,222万円だそうです…!!

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CIA が昨日、「リディック」(2013年)や「ザ・ ハンツマン : ウィンターズ・ウォー」(2016年)などと比較して、「攻殻機動隊」の国内での売り上げを、せいぜい5,000万ドルと見込んだのと同様に、Deadline も全米での売り上げを5,000万ドルと仮定し、それに諸外国での興行成績の試算=1億5,000万ドルを足すと、ルパート・サンダース監督の映画はトータルで2億ドルぐらいしか稼げないだろう…とのことです。

その見込み売り上げの2億ドルに対して、映画の製作費と宣伝の諸経費を足した「ゴースト・イン・ザ・シェル」のトータルのコストは約2億5,000万ドルですから、単純に差し引きをすれば赤字は5,000万ドルになるのですが、恐らくは6,000万ドル程度の赤字になってしまうだろう…と試算されています。ただし…、




この試算はあくまでも、パラマウント映画が公けにしている映画の製作費の約1億1,000万ドルという金額を鵜呑みにした場合ですから、実際はもっと多くの1億8,000万ドルは費やされているだろう…という推測を踏まえると、「攻殻機動隊」の赤字は軽く1億ドルを超えてしまい、111億円以上もの巨額を取りかえすことができない始末となってしまいます…。

パラマウント映画が「スター・ウォーズ」のようなヒットになると期待して、巨額を注ぎ込んだ「モンスター・トラックス」…。
冒頭でふれた今年2017年1月全米公開の「モンスター・トラックス」の失敗によって、パラマウント映画が失った金額は約126億826万円と弾き出されていますから、またしても100億円を超す巨額赤字を出してしまったのでは…?!となると、同社の先行きが心配されてしまいますが、出資者のひとりは、そもそもマニアックな原作の「攻殻機動隊」の映画化に、いきなり大金を投じ過ぎだ…!!と批判をしているそうです。

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士郎正宗さんの原作コミックと押井守監督のアニメ映画(1995年)が国際的に高い評価を受けているのは確かなのですが、しかしながら、実際のところ、原作を愛読したり、アニメ映画を観ているのはマニアックなオタク・ファンだけであり、世間一般にまで浸透しているわけではありませんし、また、「攻殻機動隊」の奥深い世界観は容易に万人に理解されそうもないので、まずは3,500万ドルから4,000万ドル程度の控えめな製作費を使って、観客層を絞ったアート志向の作品に仕上げるべきだったと出資者は考えているそうですから、実は「AKIRA/アキラ」が下敷きと考えられているサイキック映画「クロニクル」(2012年)=製作費はわずか約1,200万ドルなどをイメージしているのかもしれません。


そのようにして、まずは北米の観客に「攻殻機動隊」の世界を知ってもらう…というところから始めて、第2弾の続篇において初めて巨額を投じ、ブロックバスター映画にするべきだった…というように突き上げを食らっているようですが、しかし、仮りに3,500万ドルで映画を作るとなると、その3分の1ぐらいにあたる約1,000万ドルから1,200万ドルの金額が、スカーレット・ジョハンソンひとりの出演料だけに消えてしまいますから、残りの2,000万ドルちょっとの金額では、「クロニクル」のように普段の日常が舞台の作品は作れても、見栄えのよい近未来を描きだして、SFアクション映画にするのは困難になってしまいます…。

また、そのSFアクション映画という「ゴースト・イン・ザ・シェル」という位置づけについても、原作の映画化権を取得し、実際に映画を作ったドリームワークスと、製作費を出資して配給を請け負ったパラマウント映画との間では意見の相違があったらしく、パラマウント映画の宣伝展開の方針に対して、ドリームワークス側は不満を持っていたそうです。それはどういうことかと言うと…、


パラマウント映画としては、マーベル・シネマティック・ユニバースのブラック・ウィドウとして絶大な人気を集めているばかりか、単独主演作の「ルーシー」(2014年)も大ヒットになったスカーレット・ジョハンソン最新作のSFアクション映画!!として、その戦うヒロインのスター、スカーレット・ジョハンソンの名前と顔をアピールし、ルパート・サンダース監督が描きだしたクールなSFアクションのビジュアルで目を惹きつけることを宣伝の主軸のコンセプトにしたようなのですが、しかし、それに加えて、ドリームワークス側は、スカーレット・ジョハンソンが演じるキャラクターの “ 草薙素子 ” = “ 少佐 ” = “ キリアン ” は、どうして “ 義体化 ” することになったのか?!、その主人公が背負わされることになったダークな運命のドラマの見どころをアピールし、肝心の映画の内容のストーリーを売りにすべきだと思っていたみたいです。ブラック・ウィドウも暗い過去を持つ戦うヒロインであることを踏まえると、そのように “ 草薙素子 ” の過去をかいま見せていくほうが、むしろ、より興味は持たれたのかもしれません。


しかし、いずれにしろ、白人優位主義の強引な欧米化の漂白映画として嫌われた「ゴースト・イン・ザ・シェル」をヒットさせることは困難だったわけですが、このパラマウント映画の大失敗を見て、ワーナー・ブラザースはハリウッド版「AKIRA/アキラ」の実写映画化を諦めるのか、諦めないのか?!、また、スカーレット・ジョハンソンのお母さんを演じた桃井かおりさんの存在感が認められて、日本人の素晴らしい女優がいると言われただけに、今後の日本発の原作の映画化では、日本人のキャストを発掘する動きにつながるのか?!、よくも悪くも、この「ゴースト・イン・ザ・シェル」ショックが影響を与えていくことになりそうですが、パラマウント映画としては、とりあえず、6月23日から全米公開の「トランスフォーマー」シリーズの第5弾「ザ・ラスト・ナイト」の大ヒットで、「モンスター・トラックス」と「攻殻機動隊」の計200億円相当の赤字を取りかえすことができるのか?!、マーク・ウォールバーグとマイケル・ベイ監督のコンビに期待をするしかなさそうですね…!!





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