Header Ads

Blade Runner 2 :「ブレードランナー 2049」の前年2048年を舞台にして、バティスタが演じるレプリカントのサパーの人間らしさを紹介し、切ない気持ちにさせる前日譚のショート・フィルム「どこにも逃げ場はなし」をご覧下さい ! !



グレアム・グリーン著の「権力と栄光」は、レプリカントのサパーが共感して、納得ができる愛読書だったようです!!


リドリー・スコット監督のSF映画の金字塔「ブレードランナー」(1982年)のまさかの続篇「ブレードランナー 2049」の世界同時公開に先がけ、その世界観の前提を紹介するプリクエールのショート・フィルムとして、先月8月末に、ザ・ジョーカーのジャレッド・レトが演じる悪役ニアンダー・ウォレスを主人公にして、2036年の出来事を振り返った「ネクサス・ドーン」をご覧いただきました。


Related: Blade Runner 2 :「ブレードランナー 2049」では、なぜ、レプリカントが人間社会に溶け込んでいるのか ? !、前作と続編の間で、ジャレッド・レトの創造主ニアンダーが起こした劇的な変化を明らかにした短編「2036 : ネクサス・ドーン」をご覧下さい ! ! - CIA Movie News


それに続くショート・フィルムの第2弾として、リドリー・スコット監督の御子息さまであらせられるルーク・スコット監督が引き続き、メガホンをとってくださった「ノウホウェア・トゥ・ラン(Nowhere To Run)」、つまり、" どこにも逃げ場はなし " です…!!

Blade Runner 2049 Prequel : 2048: Nowhere To Run



デニス・ヴィルヌーヴ監督の「2049」の前年の2048年を舞台にして、「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」シリーズのバティスタが演じるサパーを主人公にしたショート・フィルムでは、本来は工業製品である人造人間のレプリカントが、人ならぬ人でありながら、実に人間らしい人となりを持っていることが描かれています…!!

まず冒頭で、バティスタ扮するサパーが無益な争いを避ける冷静な「人格」の持ち主であるらしいことを、かいま見せてくれた御子息さまは、次にサパーが、どうやら、お決まりの手土産として、少女に本をプレゼントするシーンを観せてくれたのですが、そのお薦めの本のグレアム・グリーン著「権力と栄光」を邦訳出版する早川書房によれば…、

戒律を冒した神父はそれでも神聖なのか?、酒を手放せず、農家の女と関係を持ち私生児までもうけてしまう通称「ウィスキー坊主」は、教会を悪と信じる警部の執拗な追跡を受け、道なき道を行く必死の逃亡を続けていた。だが、逮捕を焦る警部が、なじみの神父を匿う信心深い村人を見せしめに射殺し始めた時、神父は大きな決断を迫られる…。共産主義革命の嵐が吹き荒れる灼熱の1930年代メキシコを舞台にした巨匠の最高傑作。

…とのことで、聖なるはずの教会が弾圧されて、タブーの存在の神父が逃亡者として、逃げ隠れしている…というプロットは、どこかしら、レプリカントが置かれた立場に相通じるようなものが窺えなくもありませんから、子どもにはふさわしいとは言えなさそうな「権力と栄光」を与えられた少女と、その母親もまた、実はレプリカントなのかも…?!


その後、サパーがどのようにして、収入を得ているのか?!といった売買のシーンに移ったショート・フィルムは、サパーがけして、恵まれず、お金のやりくりには苦労しているらしいのを、ほのめかしてくれた後、元プロレスラーのバティスタらしいアクションの見せ場へと雪崩れ込むことに…!!、しかし…、


可愛がっている少女を救うためとは言え、自分の中の凶暴な一面を発揮してしまったサパーは、怯える少女の自分を見る目が、さっきまでとは違うことにショックを受け、悲痛な後悔を抱えながら立ち去ったのですが、公けの場で目立ってしまったことにより、自分の存在を、とある筋に知られてしまう…。


…といったオチにたどり着いて、" どこにも逃げ場はなし " となったバティスタの居どころに、どうして、新ブレードランナーの K =ライアン・ゴズリングが現われたのか?!と、もしかすると「ブレードランナー 2049」へとつながる展開が示されたかのような終わり方となっていますが、そもそもがプロレスラーだけに、アクションが売りの筋肉自慢と思われがちのバティスタが、実はしっかりと演技もできる!!という実力を引きだしてくれたのが、このショート・フィルムの最もよい点だったかもしれません…!!




ブレードランナー 2049」の世界観を紹介しつつ、リドリー・スコット監督の御子息さまが、いかに父の後継者にふさわしい才能の持ち主であるかという遺伝子を世間にアピールしたいシリーズ?!でもあるかのようなショート・フィルムは、さらにもう1本の作品が残されているそうですから、乞うご期待!!


それにしても、ハリソン・フォードのリック・デッカードは、前作の2019年から続篇2049年までの30年間に、いったい、何をやっていたのか?!、それこそ前日譚のショート・フィルムで紹介してほしいのだが…なんて、ぼやいてしまったファンもいるかもしれない「ブレードランナー 2049」は、来月10月6日の全米公開の前後の日付けで、世界各国で同時に封切りです…!!


Powered by Blogger.