Box Office : 6月1日～3日の全米映画ボックスオフィスTOP5の第3位

シェイリーン・ウッドリー主演の海難事故の実話を描いた恋愛サバイバル映画「アドリフト」が、妥当な封切り成績を売り上げるも、内容の評価は今ひとつの初登場第3位 ! !

第3位 (初) 「アドリフト」(3,500万ドル)

$11,510,000−(3,015館/$3,818)−$11,510,000

Trailer : Adrift

★RT支持率は評論家 71 % , 観客 82 % / Metacritic スコア 56 / 出口調査の CinemaScore B

シェイリーン・ウッドリーとサム・クラフリンを主人公のカップルに起用して、1983年に起きた海難事故の実話を映画化した「アドリフト」を封切った STX フィルムズが発表したオープニング成績の見込みの売り上げは約1,151万ドルでした…！！

シェイリーン・ウッドリーが、リース・ウィザースプーン、ニコール・キッドマンらと共演し、大好評を博したことから、現在はシーズン2を撮影中のテレビシリーズ「ビッグ・リトル・ライズ」の実績や、サム・クラフリンが安楽死をテーマにして、エミリア・クラークと共演し、意外なヒットになった恋愛映画「ミー・ビフォア・ユー」（2016年）の成功などを踏まえると、STX フィルムズとしては、もう少し上の数字を期待していたようですが…、

しかし、ケイト・ウィンスレットとイドリス・エルバの顔合わせにより、同じくサバイバル映画と恋愛映画とをミックスした先行作品の「ザ・マウンテン・ビトゥウィーン・アス」（2017年）のオープニング成績は約1,055万ドル（3,088館）でしたから、その実績は上回ったわけですし、昨2017年のサマーシーズンの恋愛映画のヒット作と言われた「エブリスィング、エブリスィング」のオープニング成績＝約1,172万ドル（2,801館）とも同等と言える結果となっています…！！

Movie Clip : Get Below

よって、シェイリーン・ウッドリーとサム・クラフリンは及第点の健闘を果たした！！と前向きに評価をしてあげても、よさそうなのですが、配給のコストを取り返すために、少なくとも4,000万ドルは稼ぎたい STX フィルムズとしては、「ザ・マウンテン・ビトゥウィーン・アス」の最終的な国内での売り上げが約3,035万ドルだったことを振り返ると、同映画の出口調査の評価が A- だったのに対して、「アドリフト」は凡作に位置づけられる B となっていますから、この先の数字の伸びには期待できなさそうですし、最終的な国内成績が約3,412万ドルだった「エブリスィング、エブリスィング」も好評の A- でした…。

となれば、バルタザル・コルマキュル監督（「エベレスト」2015年）の手腕も問われそうですが、シェイリーン・ウッドリー主演の恋愛映画の「ザ・フォールト・イン・アワ・スターズ」が、いきなり約4,800万ドル（3,173館）を売り上げる驚きのオープニング・ヒットになったのは、もう4年前の2014年6月でした。もしかして、その再現を狙って、同時期に封切ったのか…？！と憶測すると、もう恋愛映画は滅多にヒットしない状況になっているわけですし、STX フィルムズの読みは甘かったことになりますね…。

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Movie Clip : May Day