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Box Office : 8月17日~19日の全米映画ボックスオフィスTOP5の第1位


ロマコメ映画のブームが再来 ! ! の追い風を受けた「クレイジー・リッチ・アジアンズ」が、メイン・キャストが全員アジア系という従来なら不利な条件を逆に人種の多様性という魅力に変えて、期待を超えた驚きの大ヒットの初登場第1位 ! !


第1位 (初) 「クレイジー・リッチ・アジアンズ(3,000万ドル)

$25,235,000−(3,384館/$7,457)−$34,001,769

Trailer : Crazy Rich Asians


RT支持率は評論家 92 % , 観客 94 % / Metacritic スコア 74 / 出口調査の CinemaScore A

先週の初公開で思いがけない大ヒットになった巨大サメ映画「ザ・メグ」が、2週連続第1位の連覇を飾るのでは…?!という見方もありましたが、そのワーナー・ブラザースのモンスター・パニック映画に対抗して、まったく異なるジャンルのロマコメ「クレイジー・リッチ・アジアンズ」を封切ったワーナー・ブラザースが…、


初日の水曜日(15日)から計5日間の売り上げが約3,400万ドルのヒットになったばかりか、通常の週末3日間のオープニング成績としては約2,524万ドルを稼いだ!!とプレス発表したことから、ライバルの自社のワーナー・ブラザースを倒して、新たにワーナー・ブラザースが週末興行ランキングの第1位を獲得し…と、つまり、ワーナー・ブラザースが映画を変えて、2週連続首位の連覇を結局、飾ってしまいました!!


ダンス映画の「ステップ・アップ」シリーズや、「G.I.ジョー 2」の「リタリエイション」(2013年)、「ジェム・アンド・ザ・ホログラムス」(2015年)、そして、「ナウ・ユー・シー・ミー 2」(2016年)といった多彩なジャンルの作品で知られる台湾系アメリカ人のジョン・M・チュウ監督が手がけた「クレイジー・リッチ・アジアンズ」は、ケビン・クワン著の同名ベストセラー小説の邦訳本を出版する竹書房によれば…、


生粋のニューヨーカーのレイチェルは、 恋人ニックが親友の結婚式に出席するのに付き添って、一緒にシンガポールへ向かう。初めてのアジア旅行に胸を躍らせながらも、それまでニックが家族の話を避けているように感じていたレイチェルは、彼の家族に会うことに、とても緊張していた。

出発当日、空港で案内された先はファーストクラス。なんとニックは、かの国でもとりわけ裕福な一族の御曹司であるだけでなく、社交界の女性たちから超人気の独身男の一人だったのだ!!


そんなニックの恋人として現れたレイチェルに、嫉妬深いお嬢様たちだけでなく、ふたりの交際をよく思わないニックの母エレナまでもが立ちはだかるのだった。果たしてレイチェルは、クレイジーでリッチなこの世界で、本当の幸せを掴むことができるのか?!


…といった次第で、ヒロインのレイチェル役に、シットコム「フレッシュ・オフ・ザ・ボート」のコンスタンス・ウーを起用し、大富豪の御曹司ニックの役には、マレーシアで生まれて、イギリス国籍を持つテレビタレントのヘンリー・ゴールディングを抜擢することにした製作者らは…、


あらかじめ多額の報酬と続編の製作を約束してくれた Netflix に託して、配信で発表するのか、それとも、一か八かの全米公開の興行に挑むか?!の二者択一に悩んだ末、後者を選んだのは大正解だったわけですが、しかし、この「クレイジー・リッチ・アジアンズ」のヒットの背景には…、


ゾーイ・ドゥイッチ主演の「セット・イット・アップ」(2018年)と、ジョーイ・キングちゃん主演の「ザ・キッシング・ブース」(2018年)の大成功、そして、同じアジア系のヒロインの物語だけにタイミングをあわせて?!、先週末にリリースされたラナ・コンドルちゃん主演作「トゥ・オール・ザ・ボーイズ・アイ’ヴ・ラブド・ビフォア」も話題になっていた!!という Netflix が火をつけたロマコメ映画のブームが再来!!の恩恵をこうむっているのは間違いなさそうですから、いずれにしろ、形を変えて、Netflix にサポートをしてもらったと言える結果となっています…!!、そして、また…、


劇場公開のロマコメ映画がヒットしたのは、エイミー・シューマー主演の「トレインレック」が、2015年の夏に約3,010万ドル(3,158館)のオープニング成績を稼いだのが最後だった…と見なされているようですから、「クレイジー・リッチ・アジアンズ」は同ジャンルにとって、実に3年ぶりの成功!!と言える結果にもなっています。

Movie Clip : ニックに恋人が…! ! というニューヨーク発のウワサが瞬く間に、シンガポールの母エレナ=ミシェル・ヨーにまで伝わる様をユニークに描いた本編シーン ! !


それらに加えて、マーベルのアフリカ系のコミックヒーロー映画「ブラック・パンサー」が、今春に歴史的大ヒットを叩き出したように、北米の観客が、映画に登場する人物も現実を反映して、人種的に多様であるべきだ…と思い始めた傾向も当然、大きく影響をしているわけですが、しかし…、


アジア系キャストのハリウッド映画としては、ウェイン・ワン監督の「ザ・ジョイ・ラック・クラブ」が前例として、今から約25年前の1993年に封切られている…という指摘もあるようです。とは言え、同映画は全米公開ではなく、小規模な封切りでしたし、最終的な売り上げは約3,290万ドルでした。


その四半世紀前の約3,290万ドルは、現在のお金の価値で言えば、約5,716万ドルに相当しますから、かなり健闘したのは確かですが、でも、いきなり約3,400万ドルを稼いだ「クレイジー・リッチ・アジアンズ」は、出口調査の評価が最高の “ A ” という口コミの良さも踏まえると、大台の1億ドルを突破するのは確実視できそうです…!!


よって、「クレイジー・リッチ・アジアンズ」は記録破りのクレイジーにリッチな大ヒット作ではないものの、オール・アジア系キャストの映画が全米公開で当たり前にヒットして、成功をおさめた最初の1本め、そして、ロマコメ映画が復権の人気作と見なして、位置づけることができそうではないでしょうか…?!


なお、製作費の約3,000万ドルが回収されて、黒字のリッチに成り上がる可能性は存分に見込めそうですから、今のところ、トリロジーの3部作になっている原作小説は追って、残りの2作品も映画化されて、「クレイジー・リッチ・アジアンズ」トリロジーにまで発展するという期待を持つことも出来そうですね…!!

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