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Waiting for the Barbarians :「彷徨える河」などの南米コロンビア映画界のシーロ・ゲーラ監督が、オスカー俳優のマーク・ライランス、ダークナイトのロバート・パティンソンらを起用して、ノーベル賞作家の原作を映画化した「夷狄を待ちながら」の予告編とポスターを初公開 ! !


「夷狄」って、どう読むんですか?!と、そもそも「いてき」という言葉なんて聞いたことがない…と言われそうですが、英語のタイトルが…


「ウェイティング・フォー・ザ・バーバリアンズ」、つまり「野蛮人を待ちながら」なので、恐らく「野蛮な民族」のことだろう…と、中国の古い言葉の意味を察してくれた方もいるかもしれない…

Trailer : Waiting for the Barbarians


「夷狄を待ちながら」の予告編を、配給のサミュエル・ゴールドウィン・フィルムズが披露してくれたので、チェックしておいてください…!!


2015年に発表した「彷徨える河」が、カンヌ国際映画祭で高評を博し、第88回 アカデミー賞の当時の外国語映画賞(現在は国際映画賞)の候補にあげられるなどしたことで、国際的に名を高めた南米コロンビア映画界のシーロ・ゲーラ監督(↓ 写真)が、初の英語映画の題材に選んだのは…、


南アフリカのノーベル文学賞受賞作家の J・M・クッツェーが、1980年に発表した同名文学の映画化です。その原作を邦訳出版する集英社の紹介によれば…、

静かな辺境の町に、20数年ものあいだ民政官を勤めてきた初老の男「私」がいる。暇なときには町はずれの遺跡を発掘している。そこへ首都から、帝国の「寝ずの番」を任ずる第三局のジョル大佐がやってくる。


ジョル大佐がもたらしたのは、夷狄(野蛮人)が攻めてくるという噂と、凄惨な拷問であった。「私」は、拷問を受けて両足が捻れた夷狄の少女に魅入られ、身辺に置くが、やがて「私」も夷狄と通じていると疑いをかけられ拷問に…。


…といった次第で、人種隔離政策のアパルトヘイトで知られた南アフリカの作家の文学だけに、とある帝国の辺境を舞台とした物語には、人種差別の問題が投影されているように受けとめられますから、折しもアメリカから火がついた人種差別への抗議が世界的な拡がりを見せている現状を踏まえると、実にタイムリーな作品かもしれませんね…!!


スティーヴン・スピルバーグ監督の「ブリッジ・オブ・スパイズ」(2016年)の演技が、アカデミー賞の最優秀助演男優賞に選ばれたマーク・ライランスが演じる主人公の「私」が魅入られた夷狄の女性の役に起用されたのは「エクス・マキナ」(2014年)の美女型人工知能のひとりや、「ワンダーウーマン」(2017年)に端役で出演していたガーナ・バヤルサイハン、悪役に相当するジョル大佐はジョニー・デップ、そして、注目のキャストとして…、


新ダークナイトのロバート・パティンソン(「ザ・バットマン」2021年10月1日全米公開)のほか、「グッド・モーニング・バビロン」(1987年)のグレタ・スカッキも出演している「ウェイティング・フォー・ザ・バーバリアンズ」は、北米では今夏8月7日配信リリースの予定です…!!

Photo Credit: © Samuel Goldwyn Films. All Rights Reserved.


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