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Nomadland : マーベルのコミックヒーロー映画「エターナルズ」も期待大の新進クロエ・ジャオ監督が、フランシス・マクドーマンドを主演に起用して、放浪の余生を送るしかないアメリカの厳しい貧困の現実を描き、来春の第93回 アカデミー賞の最優秀作品賞を受賞するのではと誰もが予想している「ノーマッドランド」の予告編 ! !

日本語のノマドワーカーと言えば、パソコンを持ち歩いて、好きな時に好きな場所で自由に仕事をしてる人たちのイメージですが、現実の…


ノーマッドの人たちの暮らしは生易しいものではない…というアメリカの深刻な不況を採りあげた中国出身のクロエ・ジャオ監督が、第77回 ヴェネツィア国際映画祭のグランプリにあたる金獅子賞の栄冠に輝いたばかりか、オスカーの前哨戦と言えるトロント国際映画祭のグランプリにあたる観客賞にまで選ばれたことから……

Trailer : Nomadland


やはり、同観客賞を受賞した同じくフランシス・マクドーマンド主演の必見作「スリー・ビルボーズ・アウトサイド・エビング, ミズーリ」(2017年)の再来のように映画賞を席巻し、オスカーも獲るに違いないと予想されている「ノーマッドランド」の全長版の予告編を、ディズニー傘下のサーチライト・ピクチャーズが披露してくれました…!!


アカデミー賞の最優秀主演女優賞を贈られた「スリー・ビルボーズ」から続けて、アメリカの痛いところを演じたフランシス・マクドーマンドは、コーエン兄弟監督の傑作「ファーゴ」(1996年)でも同賞を受賞していますから、果たして、3つめのオスカー像を手にすることになるのか…?!

…が、映画通の間で話題になりそうな「ノーマッドランド」は、ジャーナリストのジェシカ・ブルーダーが実に約3年もの長期にわたって取材をし、2017年に発表した同名のノンフィクションを下敷きにして、劇映画化したものです。その原作にあたる著書を「ノマド : 漂流する高齢労働者たち」と題して、邦訳出版する春秋社の紹介によれば…

2000年代、アメリカに新しい貧困層が現れた。一見すると、キャンピングカーで暮らす気楽な高齢者。有名企業で働いた経歴や建築技術の資格をもつ人もいて、考え方や見た目も中流階級のそれと変わらない。しかし、彼らはガソリンとPC・携帯を命綱に、その場限りの仕事を求めて大移動する、21世紀の「ノマド」である。深夜ひっそりスーパーの駐車場で休息をとり、アマゾン倉庫や大農園など過酷な現場で身を粉にする彼らの実態とは…。

気鋭のジャーナリストが数百人のノマドに取材。彼らと過ごした2万4,000キロの旅から、知られざるアメリカ、そして、リタイアなき時代の過酷な現実が見えてくる。高齢化社会日本の未来を予見する、衝撃のルポ。

…とのことで、パンデミック不況が本格化するのは新年の2021年に入ってから…と予想されているだけに「高齢化社会日本の未来を予見」と言われると、これはもはや、アメリカの話ではなく、世界中のどこでも起こり得る貧困の大変な現実では…と受けとめて、ゾッとせずにはいられない感じです…。


そうした過酷な現実を劇映画として描くにあたり、クロエ監督はプロの俳優のデヴィッド・ストラザーン(「ゴジラ」シリーズ)や、ピーター・スピアーズ(「コール・ミー・バイ・ユア・ネーム」2017年)らを要所に配しながらも、現実にノーマッドの遊牧民として、放浪の生活を送っている無名の人たちをキャストに起用していますから…、

アカデミー賞はともかく、明日はわが身か…と慎重にお考えの方は、いったい、現実のノーマッドワーカーはどんな暮らしなのか?!を転ばぬ先の杖として、フランシス・マクドーマンドが演じる主人公のファーンの目線から学んでおく意味においても重要な必見の問題作かもしれませんね…。

もしも、アカデミー賞の作品や監督賞を受賞すれば、マーベルのヒーロー映画の超話題作「エターナルズ」(2021年11月5日全米公開)は、いわゆるオスカー受賞後の第1作め!!みたいな言い方ができることになるクロエ・ジャオ監督の「ノーマッドランド」は、北米では新年2021年2月19日から公開の予定です!!



Photo Credit: © Disney / Searchlight Pictures. All Rights Reserved.


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