Weekend Box Office 💰 February 11 - 13, 2022 : 2月11日~13日の全米映画ボックスオフィスTOP5
ワンダーウーマンのガル・ガドットを招いたアガサ・クリスティー原作ミステリの第2弾「ナイル殺人事件」が、スーパーボウル開催の週末だけに不入りのバレンタイン興行を制するも、「オリエント急行殺人事件」には及ばなかった残念な成績 ! !
*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。
第1位 (初) 「ナイル殺人事件」(9,000万ドル)
$12,800,000−(3,280館/$3,902)−$12,800,000
Featurette : Dangerous Journey
お決まりのパンデミックの事情に加えて、ガル・ガドットのお相手を演じたアーミー・ハマー容疑者の強姦疑惑の私的スキャンダルもあり、公開がくり返し延期されたことで、前作から約4年半も間隔が開いて…
…しまった超ヒゲの名探偵のケネス・ブラナーが主演・監督のアガサ・クリスティー原作シリーズ第2弾の封切り成績の約1,280万ドルは、2017年秋にヒットした「オリエント急行殺人事件」の同成績=約2,868万ドル(3,341館)と比べると半額以下の結果ですが、映画館が敬遠されて、配信が重宝されるパンデミック禍の動員困難の興行の成績は水準が低くなっていますから、必ずしも沈没とは言えないものの、製作費の約9,000万ドルに対しては、間違いなく厳しい数字となっています…。
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第2位 (1) 「ジャッカス・フォーエバー」(1,000万ドル)
$8,050,298−(3,653館/$2,204)−$37,420,000
Trailer : jackass forever
第3位 (初) 「マリィ・ミー」(2,300万ドル)
$8,000,000−(3,642館/$2,197)−$8,000,000
Trailer : Marry Me
恋愛映画のロマコメなのに、主人公のカップルを演じる俳優たちが共に50代…というのが、映画界の老化を現わしているように思えなくもない「マリィ・ミー」は、配給のユニバーサル映画の配信サービス Peacock のサブスク会員は視聴無料の封切り同時配信の作品ですから…、
約800万ドルの封切り成績を沈没と見なしてよいか、どうか…?!は微妙ですが、ジェニファー・ロペスが主演して、約20年前の2002年に公開されたロマコメ「メイド・イン・マンハッタン」は封切りで約1,871万ドル(2,838館)を稼いだあと、国内の最終的な成績が大台の1億ドルが目前の約9,393万ドルを売りあげる大ヒットでした…。なお、この熟年世代のロマコメのメガホンをとったカット・コイロ監督は、マーベルの配信シリーズ「シーハルク」のプロデュースを手がけ、全10話のうちの6話を自ら演出した人として、注目されています…!!
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第4位 (3) 「スパイダーマン : ノー・ウェイ・ホーム」(2億ドル)
$7,150,000−(3,300館/$2,167)−$759,000,817
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第5位 (初) 「ブラックライト」(4,300万ドル)
$3,600,000−(2,772館/$1,299)−$3,600,000
リーアム・ニーソン主演のアクション映画は、映画館で封切らないほうがよかった…と公開を後悔しそうな金額のたったの約360万ドルしか稼げていないので、パンデミック前であれば、TOP5どころか、ベスト10にすら入れない不発ですが、配信の影響も受けて、興行成績の水準が低くなってしまったため、順位だけを言えば、ヒットしたかのようなカン違いを誘うことができる赤字ほぼ確定の沈没の第5位となっています。
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