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Pacific Rim : 大怪獣 VS.巨大ロボットの「パシフィック・リム」シリーズから、どうして、ギレルモ・デル・トロ監督は降板になったのか ? !、当の本人が語ってくれた ! !



ギレルモ・デル・トロ監督は先ごろ、「ヘルボーイ」の原作者から絶縁状を突きつけられています…。


2013年に公開されて、オタク映画のファンに熱烈支持をされた「パシフィック・リム」の続篇「パシフィック・リム : メイルストロム」から、ギレルモ・デル・トロ監督が降板する事態となり、後任に起用されたスティーヴン・S・デナイト監督(「デアデビル」)のもとで、キャストが一新され、「パシフィック・リム : アップライジング」に生まれ変わったことを残念に思っているファンの方は少なくないと思います。

いったい、どうして、ギレルモ・デル・トロ監督は自分が原案を構想し、完結編の第3弾の展開までを練り上げていた「パシフィック・リム」シリーズから手を引いたのか…?!、Collider の映画ジャーナリストのペリ・ネミロフのインタビューに応じた説明によれば…、

タイミングがぐずり始めたんだ…。どうしても、どうしても作りたいと願う “ 小品 ” の企画を抱えていたんだよ。

…とのことで、現在はそのFOX サーチライト製作・配給の “ 小品 ” 「ザ・シェイプ・オブ・ウォーター」(今秋11月北米公開予定)の仕上げの作業に取り組んでいる同監督は…、

ある時点では、ワーナー・ブラザースのコミックヒーロー映画「ジャスティス・リーグ・ダーク」か、それとも「パシフィック・リム」か?!だったんだけど、僕は、よしッ!!、「パシフィック・リム」をやる!!と決めたんだ。ところが意に反して、現実は僕たちに先送りが必要だと求めてきた…。

…と、どうして、「パシフィック・リム 2」の製作は先延ばしにすることを求められたのか?!と言うと、実際に映画を製作する会社のレジェンダリー・ピクチャーズが中国のコングロマリット、大連万達グループに身売りをして、中華レジェンダリーへと生まれ変わる運びになり、それに伴って組織の再編が行われることになった影響を受けたそうなのですが、具体的な待機期間というのは…、




彼らは9か月間も待つようにと言ってきたんだ。だから、ぼくはとても、9か月も待てない。ぼくは映画を作ると言って、「ザ・シェイプ・オブ・ウォーター」の撮影を始めて、「パシフィック・リム 2」の後任にスティーヴン・S・デナイト監督を選んだんだ。

…と語ってくれています。「パシフィック・リム : メイルストロム」の製作が中止になった背景には、先月3月はじめに全米で封切られた「コング : スカル・アイランド」=ゴジラ・シネマティック・ユニバースの立ち上げをめぐって、レジェンダリーとユニバーサル映画、そして、ワーナー・ブラザースの3社の確執が絡んでいる…と伝えられているのですが、ギレルモ・デル・トロ監督の今回の説明では、その辺りの事情には特にふれられていません。

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また、問題の「コング : スカル・アイランド」に主演したトムさんとギレルモ・デル・トロ監督とが組んだゴシック・ホラー「クリムゾン・ピーク」(2015年)が製作費の約5,500万ドルに対して、全世界のトータルで約7,468万ドルしか売り上げることができず、その興業的な失敗がレジェンダリーとユニバーサル映画との間に亀裂を生み、過去の「ヘルボーイ」シリーズでもギレルモ・デル・トロ監督に痛い目に遭わされたユニバーサル映画が「パシフィック・リム : メイルストロム」をストップしたらしい…といった事の真相についても、わからずじまいとなっています…。


その今、タイトルを持ち出した「ヘルボーイ」シリーズについては、もう6年も前の2011年夏ごろに第3弾は作らない…と、ギレルモ・デル・トロ監督は言い切っていたのですが、先々月の2月末にまたぞろ、その話を持ち出し、「ヘルボーイ 3」は作らないと Twitter を通じて、公式に発表をしたことについて、原作コミックの作者=権利者のマイク・ミニョーラが不快感を示し、同監督に対して、絶縁状を突きつけた格好となっています…。

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マイク・ミニョーラによれば、確かにギレルモ・デル・トロ監督との間で、ロン・パールマン主演シリーズの第3弾は作らないことで合意したのは事実だそうです。しかし、それを自分に無断で勝手に発表し、言わばネット上のウケ狙いのパフォーマンスのようにしたことにはガッカリしてしまったそうです…。なので、どうやら信頼関係を損なったギレルモ・デル・トロ監督とはもう一緒に仕事をしたくないようなのですが、「ヘルボーイ」シリーズの映画については、単にギレルモ・デル・トロ監督が作らないというだけであり、他の監督による新作映画や、テレビシリーズが作られないわけではないことを補足してくれています。


そうした「ヘルボーイ」のファンに誤解を与えて、原作者の立場を損なった一件からも、ギレルモ・デル・トロ監督の信用度は大いに下落してしまっているのですが、仮りに同監督の言うように、レジェンダリーが中華レジェンダリーに生まれ変わるための準備期間を待てず、「パシフィック・リム 2」のメガホンをスティーヴン・S・デナイト監督に譲ることにしたのであれば、どうして、単に監督が変わるだけでは済まず、「メイルストロム」は「アップライジング」になって、出演者もチャーリー・ハナム、菊池凜子ちゃんたちから、ジョン・ボイエガ、ジン・ティエンにバトンタッチをするなど一新されたのか…?!、その様変わりの経緯が気になってしまいますが、ギレルモ・デル・トロ監督は…、

スティーヴン・S・デナイト監督を選んだのは素晴らしい選択だと思う。彼の仕事はとても、気にいっているんだ。本当に才気にあふれた人だと思う。その彼が彼自身の映画を作るんだ。ぼくは彼の肩越しに覗きこんで、何をやってるんだ?!、どういう風にやってるんだ?!なんて監視したりはしないよ。

…とのことで、「パシフィック・リム : アップライジング」のプロデューサーとしての自分の立場について…、

僕は自分がプロデュースを手がける誰に対しても言うんだけど、もしも、ぼくが必要なら、ぼくは100%確実にそばについているし、もしも、必要でないなら、ぼくは別にそばについたりはしない。撮影したものを観せてくれれば、そこから意見交換ができる。

…といった次第で、スティーヴン・S・デナイト監督に任せた以上はもう、自分は必要以上には干渉しないと決め込んだようなのですが…、

日々の撮影の成果には毎日、目を通していたし、ザッと編集したものや、予告編も観せてもらった。彼らは上々の仕事をしているんだ。スティーヴン・S・デナイト監督に彼なりのスタイルを発揮してもらって、彼なりのキャラクターの捉え方をしてもらおうよ。ぼくは映画のシナリオを仕上げたし、そのために2つ、3つの構想の下書きもした。けれど、「アップライジング」は、ぼくが構想したのとは違う映画になった。でも、ぼくはOKなんだ。ぼくはあくまでも、ひとりのプロデューサーとして、コーナーに控えているだけで、実際にリングにあがるのは監督だよ。パンチをくり出すのは監督であって、プロデューサーではないんだ。真新しいタオルを用意して、監督がコーナーに戻ってくるのを見守るだけさ。


…という以上のギレルモ・デル・トロ監督のコメントから察すると、「メイルストロム」と「アップライジング」は違う映画らしい…というのは、とりあえず再確認はできたものの、だったら、どうして、内容が変わることになったのか?!については、もう自分の映画ではなく、あくまでもスティーヴン・S・デナイト監督の映画だから…といった程度の説明しかされていないように受けとめられます。




ギレルモ・デル・トロ監督の映画はオタク・ファンにこそマニア受けはするものの、世間一般の観客には今ひとつ馴染まないので、けして、ヒットはしない…と言われる作家性の問題や、「パシフィック・リム」の第1作めが、ワーナー・ブラザースの出資によるものだったのに対し、第2作めはユニバーサル映画の製作に変わったことから、映画の設定をソックリそのまま引き継いで、物語を続ける続篇は映画スタジオ同士の間の権利問題の都合から難しいうえ、2本の映画をあわせての Blu-ray ボックスのようなものを販売するのも難しい…といった事情、そして、レジェンダリーが中華レジェンダリーに変わったことによる中国向けの内容の見直し…といった「パシフィック・リム」をめぐる諸問題の一切合切についての確認はとれなかったわけですが、とりあえず、ギレルモ・デル・トロ監督は、スティーヴン・S・デナイト監督の仕事に対して納得をしているようですから、「パシフィック・リム」はどう生まれ変わったのか?!、もう準備が進められているらしい予告編が披露されて、映画の片りんが窺えるのを、ひとまず待つことにしましょう!!


「スター・ウォーズ」の覚醒トリロジーのフィン=ジョン・ボイエガが、前作のオリジナル映画に登場したスタッカー・ペントコスト(イドリス・エルバ)の息子という設定で主演をつとめる「パシフィック・リム : アップライジング」は来年2018年の2月23日から全米公開です!!、続報をお楽しみに…!!




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