Dark Universe May Be Dead : トム・クルーズを担ぎ出した「ザ・マミー」が沈没したモンスター映画シリーズのダーク・ユニバースが事実上の終了を迎えたことが伝えられた ! !

ディズニー・マーベルの成功を真似ようとしたミイラが目的を果せず、まさにミイラ取りがミイラになってしまったか…と揶揄されそうですね！！


エジプト神話の神セトの力を手に入れたトム・クルーズのヒーロー、ニック・モートンをはじめ、透明人間になるジョニー・デップのヒーロー？！に、ハビエル・バルデムのフランケンシュタインのヒーロー？！、ワンダーウーマンのガル・ガドットが演じる？？フランケンシュタインの花嫁の戦うヒロイン？！たちが次々に現われて、それぞれの主演作で大ヒットを飛ばしたのち、全員が一同に集まるモンスター・ヒーロー版の「アベンジャーズ」？！、もしくは「ジャスティス・リーグ」？！を製作して、怒涛のメガヒット？？

…といった白昼夢でも見ていたらしいユニバーサル映画の新しいシネマティック・ユニバース！！として、今年2017年5月下旬に大々的にプレス発表された “ ダーク・ユニバース ” が、早くも事実上の終了を迎えてしまったらしい、みっともない事態を、Heat Vision のボリス・キットとアーロン・カウチがレポートしてくれました…！！

Related: Transformers and Dark Universe May END :「トランスフォーマー」が、ついに終了 ? ! の可能性が伝えられたばかりか、トム・クルーズ主演の「ザ・マミー」が沈没したダーク・ユニバースが本格的に始まる前に終了 ? ! の見込みが伝えられた ! ! - CIA Movie News

どうして、事実上の終了という中途半端な言い方になるのか？！というのは、まず同シネマティック・ユニバースを推進する仕掛け人に起用されたアレックス・カーツマンとクリス・モーガンの両者が共に、ダーク・ユニバースの現場からは立ち去ってしまい、もうオフィスには誰も残っていない…、つまり、誰も仕事をしてはいないのですが、しかし、ユニバーサル映画の製作部門の代表をつとめる重役のピーター・クレーマー氏のコメントによると…、

私たちは、これまでのダーク・ユニバースの創作の過程を通して、多くのことを学びました。

…とのことで、何を学んだのか？！というと…、

それぞれに独自の確固たるビジョンを持った作り手が、自分の作家性を発揮する作品として、私たちは各タイトルを見直しているんです。

…だそうですから、目標としたディズニーのヒーロー映画シリーズのように、それぞれの映画が世界観を共有しあい、登場人物たちがクロスオーバーし、やがて、ひとつに結びついていく…というシネマティック・ユニバースのスタイルはもう諦めることにして、ユニークな作り手が個性を発揮する別々の独立した映画として、古典モンスターたちを復活させる方がよい…という方針の転換をしたようです。

しかし、そのユニバーサル映画が新たに打ち出した監督主義とも言える方針は、同じくディズニー・マーベルの後を追って、コミックヒーロー映画のシリーズを始めた結果、苦戦をすることになったワーナー・ブラザースの重役のダイアン・ネルソン女史が、今後は無理矢理に世界観をつなげることにはこだわらず、作り手の監督たちの作家性を尊重した監督主義を貫く…といった主旨の発言のオウム返しでは…？！

Related: DC Films Go Distance Away From The DCEU : クリス・ノーラン監督の名前を売りにした「マン・オブ・スティール」が失敗するのはわかっていた ! !、ワーナー・DC のコミックヒーロー映画の仕掛け人たちが、驚きの新しい方針について語ってくれた ! ! - CIA Movie News

…と指摘されても仕方のないものですから、結局のところ、何も自分たちのアタマでは考えていないユニバーサル映画が負け惜しみを言っているだけ？！みたいに聞こえなくもありません？！

そして、アンジェリーナ・ジョリー監督か、ワンダーウーマンのガル・ガドットを主演に担ぎ出すことを夢見ていた「フランケンシュタインの花嫁」が予定していた再来年2019年2月14日の愛の全米バレンタイン・デー・ロード・ショー！！を取り消して、製作保留にしたピーター・クレーマー氏は…、

私たちは封切り日に間に合わせようと焦ったりはしないんです。それぞれの映画が最高のバージョンのものに仕上がるという手応えが感じられた時点から動き出すことになります。

…だそうですから、とどのつまりが言葉を選んで、作るとも作らないともハッキリしない明言を避けた言い方になってるだけに、やはり、敗北を素直には認めないのか…といった印象が感じられなくもありません。しかしながら…、

第1作めの「ザ・マミー」が沈没して終わり？！だけに、実際のところ始まる前に終わった…といった感じのダーク・ユニバースを仕切り直して、復活？？させる新たな仕掛け人として、現在全米公開中の「ハッピー・デス・デイ」や、今年2017年はじめに大ヒットになった人種差別ホラー「ゲット・アウト」、残酷映画「ザ・パージ」シリーズ、そして、シャマラン・シネマティック・ユニバースの「スプリット」（2017年）と「グラス」（2019年1月18日全米公開）といった安価な製作費のホラー系映画を、ユニバーサル映画の傘下で手がけているプロデューサー、ジェイソン・ブラムの起用を検討してるそうですから、当初に構想したブロックバスター映画とは違う形での再出発をすることになるのかもしれません？！

© Universal Pictures

いずれにしろ、トム・クルーズとジョニー・デップ、ハビエル・バルデム、そして、ワンダーウーマンのガル・ガドット？！が戦隊を結成？？するモンスター・ヒーロー版の「アベンジャーズ」？！、もしくは、「ジャスティス・リーグ」？！が実現することはもう、なさそうですね。すべては絵に描いた餅でした！！