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Justice League : DCユニバースの最重要映画の「ジャスティス・リーグ」が空中分解したのは、ワーナー・ブラザースの重役たちの個人的な思惑が絡んだ社内事情の末の惨事だったことが伝えられた ! !



どうして、「ジャスティス・リーグ」は失敗したのか?!、ファンや観客には無関係の重役たちの都合による身勝手だったことが伝えられました!!


先月11月17日の全米公開から約2週間が過ぎた現時点において、全世界での興行成績のトータルが約4億8,797万ドルもの大ヒットになっているとは言え、トータルのコストが約6億ドルもの巨額だけに、その注ぎ込んだ資金を回収して、利益を得るのは、まず困難ではないか?!と…、

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大赤字が確定の見込みが言われている「ジャスティス・リーグ」は、コミックヒーロー大集合映画としての成功への期待とは裏腹に、どうして破綻を迎えることになったのか?!、DC ユニバースなんて、そもそも存在していないと言えそうな製作・配給のワーナー・ブラザースの込み入った社内事情を、The Wrap のおなじみのヒーロー映画ライターのウンベルト・ゴンザレスとティム・モロイがレポートしてくれました!!


ファンの間では、DCEU = “ DC・エクステンデッド・ユニバース ” という非公式の別名の俗称で呼ばれてるワーナー・ブラザースのDC・シネマティック・ユニバースは、その第1作めの「マン・オブ・スティール」(2013年)のクライマックスにおいて、ヘンリー・カヴィルのスーパーマンが、マイケル・シャノン扮する悪役ゾッド将軍の首を強引に素手でへし折って、殺す…という、子どもたちの憧れのヒーローによる残酷な " 殺人 " の描写を承認した時点で、観客にそっぽを向かれ、もはや、ゾッド将軍と一緒に死んでしまい、そもそも始まってすらいなかったのが実態ですが、そのザック・スナイダー監督の演出を認めたのは、当時の製作部門の代表をつとめていた重役のグレッグ・シルバーマン氏だったようです。


グレッグ・シルバーマン氏は、ザック・スナイダー監督に対して、大変に厚い信頼を置いていたそうです。その信頼ぶりというのは、ほぼ完全に手放しの自由放任だったそうで、同重役はシナリオの内容の問題点について、他の関係者らが指摘をしたメモにすら目を通さず、もちろん、それらの意見を同監督に伝えることもなかったようです。

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グレッグ・シルバーマン氏が、そのように監督にすべてを一任する…というのは、過去に自分が携わった…と言うか、お任せをしたザック・スナイダー監督の「300」(2006年)や、クリス・ノーラン監督の「ザ・ダーク・ナイト」(2008年)などが運よく大成功になったことから、監督の作家性を尊重し、類いまれなるクリエイターの創造力に委ねるのが一番!!という考え方だったのかもしれませんが、しかし、あまりにも放任すぎることから、ともすれば無責任の放置とも見なせなくはないといったような声が、ワーナー・ブラザースの社内にはあったそうです。

よって、スーパーマンが悪役の首をへし折って、殺す…というシーンが物議をかもしても、「マン・オブ・スティール」はビジネス的には黒字の収益を達成していますし、ライバルのディズニーのマーベル・シネマティック・ユニバースに負けじと、DC・シネマティック・ユニバースを急ピッチで推進するために、信頼するザック・スナイダー監督に続けて「バットマン V スーパーマン」(2016年)も託したわけですが…、


バットマンがスーパーマンを無慈悲に殺そうとするばかりか、ついには、ドゥームズデイとの対決で、あろうことか、スーパーマンが死んでしまう…という結末に対して、観客は再び背を向けてしまい、さらに酷評をされてしまったことから、グレッグ・シルバーマン氏は、ほかの重役たちから再三にわたって、ザック・スナイダーを更迭しろ!!という要求の苦情を突きつけられるハメになったそうです。

それでさすがに、グレッグ・シルバーマン氏もザック・スナイダー監督に対して、感情をぶつけて、冷たく当たったそうですが、しかし、「BVS」は、全米公開のオープニング成績が約1億6,600万ドル!!という大ヒットになり、同年に封切られたライバルのディズニーのコミックヒーロー大集合映画「キャプテン・アメリカ : シビル・ウォー」の同成績=1億7,914万ドルに追随するほどの実績だったことや、ここで周囲の突き上げに屈して、ザック・スナイダー監督を更迭しては、せっかく表面的には軌道に乗り始めたように見えなくもない DC・シネマティック・ユニバースが、実は内部では問題を抱えている…という実情が表面化してしまうため、言わば体面を取り繕うために、同監督を更迭せず、引き続き「ジャスティス・リーグ」のメガホンをとらせることにしたそうですが…、


そうした " DC・シネマティック・ユニバースは、ザック・スナイダー監督をリーダーの舵取り人として、万事うまく行ってますよ!! " という世間体の配慮に加えて、あらかじめ、そのウソの通りにザック・スナイダー監督を中心に据えて、「ジャスティス・リーグ」の企画・開発が、かなり細部にまで進められていたことから、同監督を更迭してしまうと、それまでの企画・開発に費やした高額のコストが水の泡になってしまうため、最終的にはワーナー・ブラザースの代表の CEO ケヴィン・辻原氏が、続投を決めたそうです。

ですから、実際のところは、「ジャスティス・リーグ」の監督としては不適格と見なされながらも、自分を中心として、DC・シネマティック・ユニバースが推進されてきた費用と世間体との都合から、仕方なしに続投を容認された…という微妙な立場に、ザック・スナイダー監督は追い込まれていたようですが、しかし、社運を賭けたとも言える DC・シネマティック・ユニバースの立ち上げに失敗をしたグレッグ・シルバーマン氏は、昨2016年12月に降格の処分を食らい、後任のトビー・エメリッヒ氏に取って代わられることに…という哀れな事態を招いてしまっています…。


そのように内部ではスッタモンダをしながら製作が進められた憎まれっ子の「ジャスティス・リーグ」は、さらに今年2017年の春に、ザック・スナイダー監督の娘の20歳の女子大生オータムさんが自殺をする…という、誰も思ってもみなかった悲しい出来事に遭遇し、より状況が混迷を増すことになったのですが、同監督は当初、どうして娘は自殺をしたのか?!という苦悩から逃れるための現実逃避として、よりコミックヒーロー大集合映画の世界に没頭し、映画作りに自分のすべてを託そうとしたそうです…。

しかし、「マン・オブ・スティール」、「BVS」と続けて、映画のトーンがダーク過ぎるという批判に晒されていたワーナー・ブラザースは、ザック・スナイダー監督に対して、「ジャスティス・リーグ」はお笑いの要素を盛り込んで、もっと軽妙なタッチの明るく楽しい作品に仕上げることを強く求めたそうです。

まだハタチの自分の娘はどうして、自殺をしたのか?!、自分はどうして、父として娘の苦しみに気づいてはやれなかったのか…?!という悲しみのどん底で、自分を責めたいような気持だったに違いないザック・スナイダー監督に対して、ワーナー・ブラザースはもっと笑える映画を作れ!!と、愛娘を失ったばかりの父にお笑いを強制して、求めたわけです。

この「ジャスティス・リーグ」をコミックヒーロー大集合映画として、愉快、痛快!!の作品に仕上げて、観客を楽しませよう!!というワーナー・ブラザースのエンタテインメントを追求する考え方は、けして、間違ってはいません。

ザック・スナイダー監督の私的な不幸の悲しみと、コミックヒーロー映画を観て、楽しもう!!とチケットを買う観客の事情は、お互いに無関係というのが現実ですから、同監督が私的な映画を作っているのではない以上、商業映画の作り手としては、悲しみのどん底で、笑いを求められるのも仕方がありません。しかしながら、ザック・スナイダー監督の息子のジェット君が、コメディ化を強制したワーナー・ブラザースは余計なお節介だ!!と、彼の目から見れば、お父さんから映画を奪ったような会社に対して、不満の感情を抱くことにも共感せずにはいられません。

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そのようにして、愛娘の自殺という現実から目をそらす手段として、むしろ、「ジャスティス・リーグ」に打ち込みたかったザック・スナイダー監督は、ワーナー・ブラザースのお笑い化しちゃう!!という方針が、自分の心境にあうわけもなく、降板を選ぶことになり、同監督の承認を得て、後任にジョス・ウィードン監督が起用された次第ですが、しかし、この監督交代のバトンタッチは今年2017年5月の出来事でした。


全米公開の11月17日までに残された期間が、約半年しかない…という監督交代劇だったわけです。よって、新たに起用されたばかりの監督が、たったの半年間で超大作を作り変えるというのは時間的に、かなり困難というよりも、ほぼ無理であることから、「ジャスティス・リーグ」は公開延期を選ぶことが最も最善の策ではなかったのかと考えられています。

公開時期を先送りして延期をすれば、ザック・スナイダー監督の気持ちも持ち直して、新たな視点から自分の映画を完成することができたのかもしれませんし、後任のジョス・ウィードン監督が仕上げるにしても、じっくりと仕事に取り組むことが出来るのは言うまでもありません。ディズニーは、「スター・ウォーズ」の覚醒トリロジーの完結編「エピソード 9」の監督を、当初のコリン・トレボロウ監督から、J・J・エイブラムス監督に変えると決めるやいなや、間髪入れず同映画の公開を約7ヵ月間、遅らせて延期することにしました。サーガのキャノンの重要な作品ですから、急いて事を仕損じ、「スター・ウォーズ」のブランドに傷をつけてはいけないという配慮です。

また、「ジャスティス・リーグ」については公開を延期すれば、スーパーマンのヘンリー・カヴィルの別の出演作「ミッション・インポッシブル 6」(2018年7月28日全米公開)と撮影のタイミングが重なることもなく、例のヒゲに関する間抜けな問題もクリアできたはずです。

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それなのにどうして、「ジャスティス・リーグ」は公開を延期しなかったのか?!、当初のレポートでは、ザック・スナイダー監督の希望として、コミックヒーロー映画のファンをガッカリさせたくないから…というのが理由として伝えられていました。ところが、実際は同監督の希望ではなく、ワーナー・ブラザースの代表の CEO のケヴィン・辻原氏と、前述の重役のトビー・エメリッヒ氏の両者の希望だったそうです。


なぜ、辻原氏とエメリッヒ氏とが、ジョス・ウィードン監督をせっついて、スーパーマンのヒゲを消す CG の処理もテキトーでいいから、とにかく、絶対に予定どおりの11月17日に封切れ!!と命じたのか?!、その目的は、ふたりが自分たちのボーナスを獲得するためには、どうしても、「ジャスティス・リーグ」を年内に封切る必要があったからだそうです。

日本のNTTにあたる…という言い方が適切か、どうか?!は何とも言えませんが、そのようによく紹介される AT&T の買収によって、ワーナー・ブラザースの親会社のタイム・ワーナーが吸収される企業合併が、昨2016年の秋に発表されました。現時点ではまだ、両社の経営統合は実現されていませんが、しかし、いずれ AT&T に吸収されたあと、AT&T の幹部がワーナー・ブラザースに乗り込んできて、経営陣の刷新があり得るわけですから、辻原氏とエメリッヒ氏はそれぞれ、来年2018年も自分たちが現在のポジションに居座り続けられるとは楽観視できない…と考えたようです。

そうすると当初の目論みでは「BVS」級のオープニング・ヒットを叩きだし、稼いでくれる金のなる木?!のはずだった「ジャスティス・リーグ」を、自分たちの任期のうちに封切っておかなければ、その実績にもとづく報酬のボーナスを得られないことになってしまい、コミックヒーロー大集合映画という打ち出の小づちから振り出されるお宝を、ひょっとすると AT&T からやって来る新しい経営陣に見す見す譲り渡すことになってしまいます…。


…と、ここまで読んでこられた方は、そうすると「ジャスティス・リーグ」の上映時間を2時間以内の短いものにして、映画館の座席の回転率をあげろ!!と命じた辻原さんは、自分のボーナスの額を増やすことが目的だったの…?!、えッ?!、結論は重役の私利私欲の産物だったってこと?!なんて疑ってしまうかもしれませんし、冒頭でふれたようなスーパーマンが悪役の首をへし折ったことと「ジャスティス・リーグ」の失敗とは、あまり関係がないような気がする…、重役たちの判断のミスが重なってしまった挙げ句、最後は経営者の立場の者が自分の報酬を確保するために、テキトーに映画を作っただけじゃないのか?!とか、監督の作家性にお任せするとか言うけど、要は重役は映画の作り方をあまり、わかっていなかったり、仕事をサボッて、やる気がないだけなんじゃないのか?!なんて、ツッコミたくなるのかもしれません。


ウンベルト・ゴンザレスは、ワーナー・ブラザースの社内規定によれば、公開延期が正しい判断と見なされたならば、それに対してのボーナスも与えられるのだから、無理に封切らなくても、辻原氏とエメリッヒ氏の両者は報酬を得られたかもしれないことを指摘したうえで、ザック・スナイダー監督の愛娘の自殺という普通ではない出来事の紆余曲折までが絡んだ以上のような複雑な経緯を経て、無理矢理に完成させられた「ジャスティス・リーグ」は、まるで " フランケンシュタイン " のモンスターのように、死体をツギハギして、デッチアゲたような映画だと言っていますが、CIA リーダーのみなさんは、果たして、こうした経緯を乗り越えて、ザック・スナイダー監督が今一度、自分なりの「ジャスティス・リーグ」を完成するディレクターズ・カットのリリースなんて、あり得ると予想されるでしょうか…?!、AT&T の傘下に入ったのち、DC・シネマティック・ユニバースがよい方向に進めば…と、コミックヒーロー映画のファンの方は願わずにはいられないかもしれません…。

© Warner Bros.


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