The 15:17 to Paris : 名匠クリント・イーストウッド監督が、ヨーロッパ高速鉄道を襲ったテロリストに立ち向かったアメリカ人青年たちの実話を、素人の本人を起用して劇映画化した最新作「15時17分発パリ行き」の予告編を初公開 ! !

映画スターではなく、軍人の本人らを起用するセミ・ドキュメンタリー的な手法によって、生の迫力のリアリティを目指したのかもしれませんが、むしろ、軍隊に入れば、君だって…！！といった米軍が新兵を勧誘するCMのように見えなくもないかも？！


2年以上前の夏の2015年8月21日の金曜日の15時17分に、オランダのアムステルダムを出発して、フランスのパリに向かった高速鉄道タリスの車内で、銃を乱射しようしたイスラム過激派のアイユーブ・ハッザーニに対して、乗客のアメリカ人青年たちが立ち向かって、テロリストを取り押さえ、惨事を防いでくれた！！という現実に起きた事件を映画化した「15時17分発パリ行き」の予告編です！！

Trailer : The 15:17 to Paris

2011年公開のレオナルド・ディカプリオ主演作「J・エドガー」以来、「ジャージー・ボーイズ」（2014年）、「アメリカン・スナイパー」（2014年）、そして、「サリー」（2016年）と連続して、実話を題材にした映画作りを続けてきた名匠クリント・イーストウッド監督が、ついに俳優ではなく…、

事件の当事者の若者たち本人＝空軍のスペンサー・ストーンさん、オレゴン州の州兵のアレク・スカラトスさん、そして、アンソニー・サドラーさんらを起用して、ドキュメンタリーではなく、劇映画化する！！ということで話題になった「15時17分発パリ行き」は…、

物語の核心となる鉄道の車内でのテロリストとの対決は、ほんの数分間の出来事でしかないため、親友トリオの生い立ちから描くことによって、どのようにして、平凡に生まれたアメリカ人の青年たちは勇敢なヒーローへと成長したのか？！、同監督のライフワークのテーマとも言える " アメリカン・ヒーロー " の実像に迫るものとして、期待されていました。しかしながら…、

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2分間少々の予告編だけから映画のすべてを憶測することはできないものの、ひとまず、この予告編の作り方は、平凡な家庭に生まれて、平凡に育った人でも、軍隊に入れば、海外旅行のバカンスにも出かけられるどころか、イザという時に大活躍して、ヒーローになれますよ！！という印象を与えているだけに、まるで軍隊のCMのように見えなくもありません…？！

クリント・イーストウッド監督がどうして、俳優ではなく、素の本人たちを起用したのか？！、親友トリオの人生にドラマチックなものがあるに違いないとワクワクしていた人からすると、う～ん…これはちょっと違うかも…と肩すかしを食らったような気になり、軍人の本人たちを使ったのは、軍をよろこばせるような別の意図ではないか…？！なんて疑問をしてしまうかも…？！

もちろん、そうした解釈とは表裏の見方として、一見すると平凡な人でも飛び抜けた行動力を発揮することはあるのだから、真の " アメリカン・ヒーロー " とは、けして特別な人ばかりでなく、誰もがそう成り得るといった理解もできるのですが、さて、CIA リーダーのみなさんは、クリント・イーストウッド監督の最新作「15時17分発パリ行き」の予告編をご覧になられて、どのあたりを見どころとして、興味を持つことができたでしょう…？！

© Warner Bros.

主人公の親友トリオを演じたのは本人たちですが、劇映画ですから当然、俳優たちが出演している「15時17分発パリ行き」のキャストは、「トランスフォーマー４」（2014年）のトーマス・レノン、「アメリカン・ウルトラ」（2015年）のトニー・ヘイル、「ザ・ウルフ・オブ・ウォール・ストリート」（2013年）のP・J・バーン、TVシリーズ「ジ・オフィス」のジェナ・フィッシャー、「ア・ドッグ'ズ・パーパス」（2017年）の子役のブライス・ゲイザーくん、そして、マーベルのコミックヒーロー映画「アントマン」シリーズのジュディ・グリアといった顔ぶれです！！、全米公開は、新年2018年2月9日からです！！