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Kill Bill: 女優ウマ・サーマンが「キル・ビル」の撮影で、タランティーノ監督から、自分でスタントをやれ ! ! と無理強いされて、死にかけた事故の衝撃映像を公開し、同監督の横暴ぶりを赤裸々に語ってくれた ! !



監督が迫力の映像を求め過ぎて、撮影中に事故が起きるのは稀れにありますが、タランティーノ監督は口封じのために殺そうとしたのかもしれません?!


クエンティン・タランティーノ監督が、カンヌ国際映画祭でグランプリのパルムドールを受賞したとされている代表作「パルプ・フィクション」(1994年)と「キル・ビル」の2部作(2003年と2004年)で、主演女優をつとめたウマ・サーマンが、ピューリッツァー賞を受賞したジャーナリストのモーリーン・ダウド女史の取材に応じ、それらの映画を製作したプロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインと同監督に対する到底、許しがたい怒りの感情を、ザ・ニューヨーク・タイムズのインタビュー記事で語ってくれました。


夥しい数の女性を強姦し、性的暴行を加えたとされるハーヴェイ・ワインスタイン容疑者と、同容疑者の後押しを受けて、キャリアをスタートしたクエンティン・タランティーノ監督とが、映画界の大物の実力者にのし上がるための貢献をしてしまったことについて後悔をし、同容疑者から受けた性的被害について赤裸々に語ってくれたウマ・サーマンは、タランティーノ監督の無茶な指示によって、生涯消えることのないケガの後遺症を首と膝に負ってしまうことになったそうです…。


タランティーノ映画を愛するファンの方としては、同監督とウマ・サーマンは仲のよい友人同士と思っていたのに…と、ショックを受けてしまうかもしれませんが、同監督のおかげで自動車事故の被害に遭った彼女の発言によれば…、

時速65キロは出せ、でないと、髪がうまく風になびかないんだ、できなければ、再度やらせるからな!!

…などと、タランティーノ監督は高飛車に命じたようですが、それに先がけて、そもそもレバーで操作するシフトチェンジだったMT車を、AT車に作り変えたコンバーチブルのクルマは、まともに走らないかもしれない…と、プロのドライバーから聞かされていたウマは、そのクルマを運転するのは当然、スタントマンの役割であって、女優の自分の仕事ではないと訴えて、拒否をしたそうです…。しかし…、

クエンティンが、私の控え室のトレーラーにやってきたの。彼は、その他の監督たちと同じで、NO という言葉を聞くのが好きじゃないのよ。彼は、私が時間を無駄にしていると、とても怒って、激昂していたわ。

…だそうで、タランティーノ監督は、クルマには何の問題もないと言い切り、その安全性を自分が保証すると言ったばかりか、直線の道路を真っ直ぐに走るだけのことじゃないか!!と詰め寄り、前述のように少なくとも時速65キロのスピードで走れ!!と強制をしたそうです。


それで仕方なく、ウマ・サーマンは問題のコンバーチブルを運転するハメになってしまったのですが、しかし、実際にクルマに乗り込んでみると…、

シートは適切な場所に正しく設置されていなかったわ。それに走るのは舗装されていない砂道だったし、真っ直ぐな道でもなかった…。

…とのことで、つまり、タランティーノ監督は嘘を言って、強引にウマ・サーマンにクルマを運転するように仕向けたみたいな感じですが、実際のところ、タランティーノ監督は適当なことを言ったのか?!、事実確認を求めたザ・ニューヨーク・タイムズの問い合わせに対して、同監督は応じてはくれないそうです。


…と、そうした経緯のすえ、安全面に不安のあるコンバーチブルを自分で運転することになったウマ・サーマンは、下 ↓ の動画のように、舗装されていない砂道を無理に加速して走ったことによって、ハンドルをとられてしまい、木に激突をして、案の定、予想した通り、病院送りになってしまいました…。

A Crash on the set of Kill Bill


ハンドルは、私のお腹のあたりにあって、足は縮こまって、動かなかった…。あまりの痛みの激しさに、あぁ、なんてこと、私はもう二度と自分の足で立って、歩くことはできない…。

…と、事故の直後のショックを振りかえったウマ・サーマンは幸いにして、覚悟した下半身不随の障害を負うのは免れたのですが、首にギブスをはめられ、膝の痛みを抱えて、額に大きな玉子のようなたんこぶを作ってしまった彼女は病院から戻るなり、クエンティン・タランティーノ監督と大ゲンカをしたそうです…。

その激しい口論で、ウマ・サーマンは同監督が、自分を殺そうとした!!と決めつけて、激しく責めたそうですが、まさか人が死ぬ可能性のあることを自分が命じたとは思っていなかった?!らしい同監督は、謝罪をするどころか、その人殺し呼ばわりに対して、むしろ、怒りを爆発させていたそうです。

「キル・ビル」のウマ・サーマンの運転シーン


しかしながら、その当時にウマの夫だった俳優のイーサン・ホークが当然、クエンティン・タランティーノ監督に詰め寄り、ウマは女優の演技者であって、スタント・ドライバーではないことぐらい、お前もわかっているだろ!!と抗議をし、同監督が映画の作り手として、ひとりの女優の役者人生を奪い去ろうとしたこと、また、自分の友人でもある人たちの人生を台なしにしようとしたなどの事の現実を訴えたところ、タランティーノ監督は大変に動揺をし、イーサン・ホークに許しを乞い求めたそうです…。そして…、


問題の事故から2週間が経過し、一体、自分はどうして、自動車事故を起こしてしまったのか?!、その時の事情をよく知りたいと思ったウマは、「キル・ビル」を製作・配給するミラマックス・フィルムズ、つまり、自分を強姦しようとしたハーヴェイ・ワインスタイン容疑者と、その兄弟のボブが経営者の映画スタジオに対し、弁護士を通じて、先にご覧いただいた事故映像(↑)を見せてほしいと求めたところ、同社は映像を見せる代わりに、事故の結果として負ってしまった後遺症の痛みや苦痛を将来において持ち出さないことを交換条件に求めたそうですが、もちろん、ウマはその虫のいい要求をはねつけて、沈黙を守る契約書にサインはしませんでした…。


その後、関係がギクシャクすることになったウマ・サーマンとタランティーノ監督は、どうやら、マスコミの前では表面上は取り繕っていたものの、「キル・ビル」の宣伝活動の最中にも衝突をして、大ゲンカになったそうですが、下手をすれば、本当に死んでいたかもしれないクルマの運転をさせられたのが、撮影終了まで後4日…というクランクアップ直前のタイミングだっただけに、万一、事故が起きても、映画は完成できる!!と、同監督が確信したうえで、無茶を命じたのか…?!とも解釈できそうなことや、すでにウマ・サーマンからハーヴェイ・ワインスタイン容疑者の性犯罪の実態や、口封じのための脅迫の被害に遭った事件を聞かされていた同監督は、自分を映画界で引き立ててくれた恩人のためにやったのか?!、それとも、実はハーヴェイ・ワインスタインが命じたのか…?!などとも憶測できそうですから、ウマの心中を察すると複雑な感情におちいってしまいそうです…。


果たして、このような深刻なトラブルを内に抱えながら、どうして、クエンティン・タランティーノ監督は「キル・ビル」の次回作の「デス・プルーフ」(2007年)でも、スタント・ウーマンだとは言え、女優のゾーイ・ベルに危険なシーンを演じさせたのか?!、ハーヴェイ・ワインスタイン容疑者が、次々に女性を強姦していると知りながら、その後もコンビを組んで、映画を作り続けたのか…?!などについては、みなさんの自由な解釈にお任せしますが、事故から約15年を経て、同監督がようやく、問題の映像を公開することに同意してくれたとは言え、当の被害者のウマ・サーマンは…、

事故のあと、彼らは私に責任をなすりつけて責め立てた。私は映画を作るために、共に協力する貢献者や、演技者の立場から、まるで、ぶっ壊れて、使いモノにならない道具にでも成り下がったようだった…。

…と語り、自分が一生負うことになったケガの後遺症に比べれば、女優を使い捨てて、平気?!の同監督の善意、それとも偽善?!など何の価値のかけらもないそうです…。

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