R.I.P Jóhann Jóhannsson :「シカリオ」などの映画音楽で、アカデミー賞の候補にあげられた作曲家ヨハン・ヨハンソンさんが急死。享年48歳。

デニス・ヴィルヌーヴ監督との名コンビで知られる作曲家のヨハン・ヨハンソンさんが、ドイツのベルリンで昨日の現地2月9日の金曜日に急死されました。享年は48歳でした。死因や、最期の状況などの詳しいことはまだ、わかっていません。

友人でもあったマネージャーのティム・ヒューサム氏によって、マスコミに訃報が伝えられたヨハン・ヨハンソンさんは、1969年に北ヨーロッパのアイスランドの首都レイキャビクでお生まれになられました。

インディーズのロック・バンドでの活動を経たのち、やがて、実験的な独自の音楽作りへとのめり込んで、2000年公開の地元アイスランドのスポーツ・コメディ映画「ジ・アイスランディック・ドリーム」を第1作めのデビュー作として、映画音楽家のキャリアをスタートされました。

そして、2013年公開のヒュー・ジャックマン主演作「プリズナーズ」で一躍、国際的に知られることになったヨハン・ヨハンソンさんは、同映画を手がけたデニス・ヴィルヌーヴ監督と引き続き、「シカリオ」（2015年）、「アライヴァル」（2016年）と名コンビを組み、「ブレードランナー 2049」（2017年）の音楽も担当するはずでしたが、残念ながら降板となり、同SF映画の続編は、ハンス・ジマーとベンジャミン・ウォルフィッシュに取って代わられてしまいました…。

The Theory of Everything - Johann Johannsson

その他の代表作として、ジェームズ ・マーシュ監督の伝記映画「セオリー・オブ・エブリスィング」の音楽を手がけたヨハン・ヨハンソンさんは、2015年開催の第87回アカデミー賞の最優秀作曲賞の候補にあげられたのに続けて、翌2016年の第88回でも、前述の「シカリオ」によって、同賞の候補に選ばれ、2年連続のノミネートの快挙を果たしています。

しかしながら、両年ともに栄冠は獲得できず、まだオスカー像を受け取ってはいない逸材だっただけに、若干40代にして、世を去ってしまった…というのは、デニス・ヴィルヌーヴ監督に限らず、映画界にとって、まったく大きな損失の若過ぎる死として、大変に悔やまれます…。

どうか、故人のご冥福をお祈りください…。

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