Box Office : 6月29日～7月1日の全米映画ボックスオフィスTOP5の第3位

ベニチオ・デル・トロ主演の「シカリオ」の第2弾「デイ・オブ・ザ・ソルダード」が期待値を超えて、前作を上まわるヒットを果たした健闘の初登場第3位 ! !

第3位 (初) 「シカリオ : デイ・オブ・ザ・ソルダード」(3,500万ドル)

$19,015,000−(3,055館/$6,224)−$19,015,000

TV Spot - Sicario: Day of the Soldado

★RT支持率は評論家 62 % , 観客 60 % / Metacritic スコア 60 / 出口調査の CinemaScore B

「アベンジャーズ : インフィニティ・ウォー」と「デッドプール 2」の2本のコミックヒーロー映画の続けざまの大ヒットが、ジョシュ・ブローリンへの関心を誘ったのか？！、それとも、Instagram をしばらく、お休みしていたイザベラ・モナーちゃんが更新を再開してくれた SNS での口コミがよかったのか？！、「シカリオ」の続編「デイ・オブ・ザ・ソルダード」を封切ったソニピが、週末3日間のオープニング成績の見込みを約1,902万ドルと発表したことから…、

デニス・ヴィルヌーヴ監督がメガホンをとった前作（2015年）の拡大公開時の週末の興行成績＝約1,215万ドル（2,620館）を大きく上回るヒットの幸先良いデビューとなりました…！！

ホワイトハウスによる移民の親子引き離しの政策に非難が殺到し、国境をめぐる社会問題があらためて議論の的になっているタイミングでの封切りは追い風に働くのか？！、それとも…、

対立する麻薬組織に成りすまして、別の麻薬組織のボスの娘イザベラ・モナーちゃんを拉致することで、麻薬組織同士がお互いに戦争を始めるように仕向ける共倒れを狙った偽旗作戦を仕掛けるズル賢いCIAのジョシュ・ブローリンの姿に、ホワイトハウスのイメージを重ねた世間がそっぽを向く向かい風なのか…？！という注目の結果は期待値の上限の1,300万ドルを超えただけに、強い追い風になってくれたと言えるのかもしれません…！！

製作費が約3,000万ドルだった前作の国内での最終的な売り上げが約4,689万ドルだったのに対して、公称の製作費が約3,500万ドルの続編は好調なスタートから推測して、少なくとも5,000万ドルは超えるだろう…と考えられていますから、エミリー・ブラントのFBI捜査官ケイトが再び登場する展開になるらしい完結編の第3弾が作られる可能性には大きな期待を持てそうな雰囲気です…！！、しかしながら…、

ソニピは実際は約4,500万ドルを費やした製作費を安目に発表している…といった指摘があることを踏まえると、ステファノ・ソッリマ監督（「スブラ」2015年）の続編は、ひょっとすると第1作めに劣るビジネスの結果になってしまうのかもしれません？！、それに加えて…、

Movie Clip : 約4分間の本編シーン ! !

ベニチオ・デル・トロの殺し屋=シカリオのアレハンドロとジョシュ・ブローリンの CIA のマットは、お互いに非情なプロという点においては似た者同士ながら、それぞれの背景が異なることから、内に秘めたものは違うわけですが…、

前作では言わば観客の視点として、無垢な正義の理想を抱いたエミリー・ブラントを振り子の中心のようにすることで、手段を選ばないミッションの善悪のバランスを浮き彫りとし、ふたりの男たちを対比させたのに対して、続編はそのケイト＝モラルの軸を欠いたことで、葛藤が薄まり、前作ほどのドラマの醍醐味は観られなかった…という後ろ向きの声も少なからず、あるようです…。