Bel Canto : 90年代に日本中がテレビに釘付けになった南米ペルーの日本大使公邸占拠事件を下敷きとして、オスカー女優ジュリアン・ムーアと名優ケン・ワタナベが緊迫の状況下で惹かれあう大人の愛を演じた話題作「ベル・カント」の予告編を初公開 ! !
オスカー女優の演技派とは言え、さすがにオペラは歌えないジュリアン・ムーアのために美声を提供してくれたのは、オペラ界を代表するソプラノ歌手のルネ・フレミングです!!
Trailer : Bel Canto
時の故橋本龍太郎首相が、大量のあんパンを買い求めて、対応に追われる外務省に差し入れたことでも話題になった1996年末発生の在ペルー日本大使公邸占拠事件から、ひらめきのアイディアを得た作家のアン・パチェットが想像をふくらませ、2001年に発表した同名小説の映画化「ベル・カント」の予告編を、配給のスクリーン・メディア・フィルムズが初公開してくれました…!!
オーケストラの人間模様を描いた Amazon のドラマ・シリーズ「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」の仕掛け人として、近年は知られるポール・ワイツ監督(「アバウト・ア・ボーイ」2002年 )が、ともにアメリカ映画界を代表する名優として、同業の俳優たちからの尊敬が厚いジュリアン・ムーアとケン・ワタナベを主演に起用した「ベル・カント」の原作小説を邦訳出版する早川書房によれば…、
突然、邸内は真っ暗になった。南米の小国の副大統領官邸が、テロリストに占拠された。折りしも、工場誘致のために日本の大手企業社長の誕生パーティが開かれており、出席者は人質となった。オペラ好きな主賓のために招ばれた世界的歌手のロクサーヌ・コスも、各国の要人たちも。
幽閉生活が続くうち、人々は奇妙な安らぎを覚えていく。金と名誉を求めるばかりが人生ではないと気づいたのだ。テロリストたちも、実際は貧しい家の子どもだった。知的な大人たちと接して初めて、この世には美しい世界があることを知っていく。
やがて、ロクサーヌの歌をきっかけに、人質とテロリストは心を通わせていく。首謀者までが人質に心を開き、官邸には牧歌的な時間が流れるようになる。だが、平穏な日々が永遠に続くはずはなかった…。人間の根源的な愛とは何かを問いかけるオレンジ小説賞、PEN/フォークナー賞受賞作。
…とのことで、現実の事件としては、1996年12月17日の発生から年をまたいだ約4ヶ月後の1997年4月22日に、時のアルベルト・フジモリ大統領が率いる政府が突入作戦を決行し、ペルー海軍の特殊部隊がテロリストを皆殺しにする全滅で葬り、人質1名も亡くなることに…といった結末を迎えたわけですが、映画のストーリーはどんな幕切れを迎えることになるのか…?!、「ベル・カント」は北米で来月9月14日に限定公開で封切りの予定です!!
共演者の顔ぶれは、「ハイランダー」シリーズのクリストファー・ランバート、ドイツ映画の「善き人のためのソナタ」(2006年)で知られるセバスチャン・コッホ、「シン・ノンブレ」(2009年)のテノッチ・ウエルタ・メヒア、「ずっとあなたを愛してる」(2008年)などのフランス映画界のエルザ・ジルベルスタインのほか、マーティン・スコセッシ監督の「沈黙」(2016年)の加瀬亮さんが出演しています!!
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