The Little Drummer Girl : 復讐映画のマエストロのパク・チャヌク監督が、新進女優のフローレンス・ピューを主演に起用して、スパイ小説の大家ジョン・ル・カレの代表作をミニシリーズ化した注目の「リトル・ドラマー・ガール」の予告編を初公開 ! !

フローレンス・ピュー主演というだけで、映画ファンの方は必見の全6話のミニシリーズ「リトル・ドラマー・ガール」の予告編の初公開です！！

ロキのトムさんが主演をつとめ、米英で2016年の春に放送されて、好評を博した「ザ・ナイト・マネジャー」に続く、ジョン・ル・カレ原作シリーズ第2弾として、BBC と AMC が共同で製作した「リトル・ドラマー・ガール」の予告編をリリースしてくれました…！！

Trailer : The Little Drummer Girl

韓国の復讐映画のマエストロとして、日本発のコミックの映画化に取り組んだ「オールド・ボーイ」（2003年）や「親切なクムジャさん」（2005年）のほか、ミア・ヴァシコウスカ主演の「ストーカー」（2015年）、そして、サラ・ウォーターズ原作のサイコ・スリラー「ザ・ハンドメイデン」（2016年）が、今春の第71回英国アカデミー賞の英語ではない映画の最優秀作品賞、つまり、外国語映画賞に選ばれた高評価でも知られるパク・チャヌク監督が、いま映画界で最も注目の存在の新進女優フローレンス・ピューと組んだ！！というだけで、必見の「リトル・ドラマー・ガール」は…、

「明日に向って撃て」（1969年）や「スティング」（1973年）といった故ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードが共演した名作映画のほか、現在はスーパーマンのお母さんとして知られるダイアン・レインがデビューしたキュートなジュブナイル映画「ア・リトル・ロマンス」（1979年）などの名匠の故ジョージ・ロイ・ヒル監督が、ダイアン・キートンを主演にして、1984年に映画化したことでも知られるスパイ小説のミニシリーズ化ですが…、

ダイアン・キートン主演の1984年公開「リトル・ドラマー・ガール」の予告編 ! !

その1983年出版の原作を上下の2巻に分けて、邦訳出版する早川書房によれば…、

ヨーロッパ各地で頻発する、ユダヤ人を標的としたアラブの爆弾テロ。その黒幕を追うイスラエル情報機関は、周到に練りあげた秘密作戦を開始した。ひとりのアラブ人テロリストを拉致したイスラエル側は、イギリスの女優チャーリィに接触し、協力を依頼する。彼女の任務は、ある人物になりすますことだった。厳しい練習を重ね、緻密に人格をつくりあげたチャーリィは、女優としての全才能を賭けて危険な演技に挑んでゆく！！

イスラエルとアラブの熾烈な戦いの渦中に身を投じたチャーリィ。アラブのテロ組織に接近し、その一員になることを申し出た彼女は、軍事訓練を受けるべく、パレスチナ難民キャンプへ送られた。そこで彼女が見たものは、果てしなき暴力と憎悪の応酬を続ける二つの民族の悲劇的な姿だった。やがて訓練を終えたチャーリィに、ある要人の暗殺任務が与えられるが…！！、巨匠がスパイ小説に託して中東問題の本質に鋭く迫る衝撃の巨篇。

…とのことで、IGN の取材に応じたフローレンス・ピューのコメントによれば、ダイアン・キートン主演の映画があるというのに、また「リトル・ドラマー・ガール」が映像化されるとは思わなかったそうですが、けして、他人の真似はしたくなかった彼女は、パク・チャヌク監督がまったく新鮮な心構えにもとづいて、独創的な作品を目指すオリジナル志向に感銘したことから、チャーリィ役を引き受けたそうです…！！

フローレンス・ピューのチャーリィをめぐる共演者として、彼女をスパイの世界にリクルートするイスラエルの諜報機関モサドのエージェント、ベッカーの役に扮しているのは、「ザ・レジェンド・オブ・ターザン」（2016年）のターザン＝アレクサンダー・スカルスガルド！！（↑）、1984年版では怪優の故クラウス・キンスキー（「フィツカラルド」1982年）が演じて当然、存在感を発揮した成りすまし作戦の指揮官のクルツ役は、「ザ・シェイプ・オブ・ウォーター」（2017年）のマイケル・シャノン（↓）です！！