Avengers Endgame :【ネタバレ厳重注意】「アベンジャーズ : エンドゲーム」のクライマックスで、マーベル・ファンがグッときた感動のひと言の仕掛け人は、「シャーロック・ホームズ」シリーズのプロデューサーのジョエル・シルバーだったことが明らかになったトリビアの裏話 ! !
ネタバレが公式に解禁になったので、以下の記事には決定的なネタバレが含まれています。「エンドゲーム」を観ていない方は読んではいけません!!
前作「インフィニティ・ウォー」(2018年)の結末から約5年後の直近未来の2023年版のネビュラになりすました2014年版のネビュラに手引きをされて、過去から未来にやって来たサノスの大軍団が、アベンジャーズ本部を木っ端みじんに破壊したクライマックスのバトルで、あろうことか、アイアン・ガントレットをサノスに奪われてしまった時に…、
前作であえて、サノスにタイム・ストーンを渡すことで、トニー・スタークの命を救ったドクター・ストレンジが、サノスに勝つ 1,400万605分の1 の可能性とは、お前のことなんだよ…と真意を明かすサインを送ったのを見てとったアイアンマンがサノスに挑みかかるも、ドクター・ストレンジは間違っていたのか?!、あえなく返り討ちにされてしまい、サノスが自分は無敵だとばかりに「アイ・アム・インエヴィタヴル!!(俺さまを止めることなど、誰にも出来はしない!!)」と見栄を切り、指パッチンのやり直しを決行してしまう…!!が、しかし、何も起こらないばかりか…、
そもそもアイアンマンのアーマーの一部であるガントレットから、肝心のストーンを自分の手に移動させることに成功していたトニー・スタークが、お返しとばかりに「アイ・アム・アイアンマン!!」と、おなじみのセリフをキメて、リベンジの指パッチンを決行!!、ついにサノスを灰にしたものの、トニー自身の命も尽きることに…というのが、“ インフィニティ・サーガ ” の幕切れだったわけですが…、
サノスの「アイ・アム・インエヴィタヴル!!」の宣言に対して、ロバート・ダウニー Jr. のトニー・スタークが「アイ・アム・アイアンマン!!」と言い返してくれた時には思わず溜飲が下がって、感極まり、胸がグッときたことで泣いてしまったマーベル・ファンの方は少なくないものと思います!!
そのシネマティック・ユニバースの究極の決めゼリフについて、映画サイト Cinema Blend の Podcast にゲスト出演したルッソ兄弟監督が語ってくれた裏話によれば…、
最初に撮影したオリジナルのシーンでは、ロバート・ダウニー Jr. は「アイ・アム・アイアンマン!!」とは言わず、無言で指パッチンを決行するんだ。それを変更しようというアイディアが持ち上がったのは仕上げの作業の真っ最中だった。編集者のジェフ・フォードの思いつきなんだ。
…と語った弟アンソニー監督の言葉を補った兄のジョー監督が…、
編集室にこもって、展開を見直していたんだ。サノスが「アイ・アム・インエヴィタヴル!!」と見栄を切るわけだから、それに対するリアクションが必要なのでは?!、でも、どうリアクションすればいいんだ?!となった時に、編集者のジェフが「アイ・アム・アイアンマンと言い返すのはどう?!」と言ってくれて、ぼくたちは、そう!!、まさにそれだよ!!となったんだ!!
…と言ってくれた次第で、その編集者のジェフのアイディアに早速、飛びついたルッソ兄弟監督は撮り直しの再撮影を行うことに決めたのですが…、
当の「アイ・アム・アイアンマン!!」と言うロバート・ダウニー Jr. が、あらためてカメラの前に立つことを嫌がったそうです…。ジョー監督によれば…、
こいつはとても興味深い話なんだけどね。撮り直しをすると決めた日程の2週間前に、ロバート・ダウニー Jr. と夕食に出かけたんだ。彼は「どうやればいいのか、わからない…、ほんとマジでまた撮リ直すのは嫌なんだ。あのシーンを撮影した時の気持ちには戻れない…、とても無理だよ」
…と、ロバート・ダウニー Jr. は、リベンジの指パッチンを決行するトニー・スタークになり切って、渾身の気持ちを込めて、全力で演技をし、力を出し尽くしたのに、再び同じレベルの感情を表現するのは無理だ…とばかりに、演技者の立場から撮り直しを拒否してしまったそうです。しかしながら…、
その食事の席には、ロバートとは長いつき合いの親友のプロデューサー、ジョエル・シルバーが一緒だったんだ。ジョエルが、ぼくたちの話に割って入って、「ロバート、お前、何言ってんだよ?!、アイ・アム・アイアンマンは、俺がこれまでに耳にしたセリフの中で最高のものだぞ!!、お前が言わないで、どうするんだ!!、絶対にやるべきだ!!」
…と、ロバート・ダウニー Jr. を説得して、口説き落としてくれたおかげで、トニーがサノスに向かって、「アイ・アム・アイアンマン!!」と言い返す名シーンが実現したそうです…!!
「アイ・アム…」と言われたからには、お得意の「アイ・アム・アイアンマン!!」を言い返すべきだろ!!という単純なことを指摘してくれた編集者のジェフ・フォードの視点は、シネマティック・ユニバースのファンの気持ちにピタリと寄り添って、まったく的を射たものだったと思いますが…、
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約3時間1分の大作の「エンドゲーム」を見事に締めくくった名ゼリフの背景には、ロバート・ダウニー Jr. が主演した「シャーロック・ホームズ」シリーズをはじめ、「ダイ・ハード」シリーズや「マトリックス」トリロジーなどの大ヒット映画を連発し、スーパー・プロデューサーの異名をとるジョエル・シルバーまで関わっていたとは思いもしませんでした!!、あらためて映画館にお出かけになる方や、いずれ、Blu-ray を買って、また「エンドゲーム」を観ようと決めている方は、ロバート・ダウニー Jr. が「アイ・アム・アイアンマン!!」と言うまでの経緯は、けして、ひと筋縄ではなかったことを念頭におき、名ゼリフを噛みしめていただければと思います!!、アイ・アム・アイアンマン!!
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