Babylon :「ラ・ラ・ランド」のダミアン・チャゼル監督とエマ・ストーンが再び名コンビを組み、1920年代を舞台に映画産業の変革期を描く「バビロン」は当たるか否か ? !、映画スタジオ各社が出資を検討中 ! !
エマが最優秀主演女優賞を受賞したのを含めて、オスカー計6冠の大ヒット作「ラ・ラ・ランド」の製作費は安価な約3,000万ドルでしたから…、
全世界の興行成績の総額が約4億4,609万ドルに達したのは大ヒットになりますが、しかし、製作費が1億ドルとなると、そこに宣伝費を追加して、コストを値踏みすれば、仮りに再び「ラ・ラ・ランド」級のブームを巻き起こすことができたとしても、特に儲かりはしないし、むしろ、リスクをしょい込むことになる…
…といった次第で、ダミアン・チャゼル監督があらためて、エマを主演女優に据えることを予定している新作「バビロン」の企画がもう約1ヶ月以上も出資社が決まらず、検討中の保留になっているらしいことを、THR のボリス・キットがレポートし、同監督が企画を持ち込んで、打診をしたライオンズゲート、パラマウント映画、そして、Netflix といった各社が二の足を踏んでいるらしいことが伝えられましたが…、
その一方で、Deadline のマイク・フレミングが、「ラ・ラ・ランド」で儲けたライオンズゲートが最有力候補として、製作に乗り出すかもしれない見込みを伝えてくれました…!!
「ラ・ラ・ランド」から続けて、ライアン・ゴズリングと組んだ伝記映画「ファースト・マン」(2018年)が高評価こそ博したものの、製作費の約5,900万ドルに対して、全世界の興行成績の売り上げが約1億569万ドル…と興行では、あからさまに赤字になっていることを踏まえると、ミュージカルではないらしい「バビロン」の商機に疑問を持たれても仕方がありませんが…、
現時点で伝えられている大雑把なプロットとしては、1920年代のハリウッドを舞台にして、それまでの無声映画から、セリフや音楽をともなうトーキーへと移り変わる映画産業の節目の変革期をテーマとし、いわゆるセックス・シンボルのお色気女優として、その当時に絶大な人気を博した故クララ・ボウ(1965年没)の役を、エマが演じるそうなので…、
故クララ・ボウの出世作「It」(1927年)をチラとご覧ください ! !
故クララ・ボウの私生活がスキャンダルにまみれ、無声映画からトーキー映画への境い目で失脚したことを踏まえると、ハッピーエンドは期待できないかもしれません…。
映画スタジオ各社としては、安価な「ラ・ラ・ランド」とは違い、1億ドルの製作費を費やすブロックバスター映画ともなれば…、
やはり、大衆がよろこぶ娯楽作に仕上げてほしいでしょうから、「バビロン」の企画に慎重になるのも無理はない…と憶測することができますが、果たして、ダミアン・チャゼル監督とエマが再びコンビを組む大作は実現するのか否か…?!、映画通の方としては、ダミアン・チャゼル監督が「映画」をテーマにして作る映画だけに、ぜひ観てみたいはずの「バビロン」の進展に乞うご期待です…!!