The Serial Killer who inspired Memories of Murder has been identified : ポン・ジュノ監督の傑作「殺人の追憶」が描いた韓国犯罪史上初の連続殺人事件の恐ろしい真犯人と疑わしき最重要容疑者が、ついに特定されたことが警察発表された ! !
10件めにあたるとされる最後の殺しの犯行が行われたのは、1991年でしたから、それから約28年めにして、ついに真犯人が明らかになりました!!
「殺人の追憶」の意味深なラストシーン ! !
「パラサイト」が、今年2019年開催の第72回 カンヌ国際映画祭のグランプリにあたるパルムドールに選ばれたポン・ジュノ監督が、2003年に発表した犯罪映画「殺人の追憶」の原作の戯曲が題材とした連続殺人事件の真犯人と思われる最重要容疑者が特定されたことを、同事件が起きた京畿道の警察が発表しました。
俗に華城連続殺人事件と呼ばれ、1986年から1991年の約5年間にかけて、10名の女性が殺害されたばかりか、強姦の痕跡もあるなどした残酷な犯行を犯したらしいと思われる50歳代の男は、すでに別の事件により逮捕され、獄中で服役していたそうです。
なので、その囚人が間違いなく華城連続殺人事件の殺人鬼であったならば、とっくに事件は解決していたような格好になるわけですが、ようやく今になって、その囚人と同事件との間に濃厚なつながりがあると特定ができたのは、被害者の下着に残されていた犯人の DNA と完全に一致する DNA の持ち主だったからとのことです。
しかし、残念ながら、その DNA が一致した事件は、すでにもう約13年以上も前の2006年4月に時効が成立してしまっているため、最重要容疑者とは言え、訴追することは出来ず、女性の命を奪った罪に問うことはできません。
京畿道警察としては、そのほかの女性の殺しについても、同囚人の関与を裏づけるべく、調べを続けるそうですが、仮りに連続殺人鬼であると完璧に証明された場合、その真犯人の告白にもとづく描写と事件解決の新たな結末とを撮り足して、ポン・ジュノ監督は「殺人の追憶」の完全版を仕上げることができるかもしれません…?!
「殺人の追憶」の意味深な終わり方に戦慄を覚えた映画ファンの方も多いはずですが、その傑作映画が描いた謎の連続殺人事件が、どうやら、もう謎ではなくなりそうな真犯人の特定について、CIA リーダーのみなさんはどのように思われたでしょう…?!
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