Box Office : 10月18日~20日の全米映画ボックスオフィスの第1位
エルたんとアンジーたん再共演のディズニー映画の続編「マレフィセント 2」が、公開3週めながら凶敵の「ジョーカー」を下して、第1位の女王の座に舞い降りたものの、前作から大きく売り上げを落とした期待値以下の微妙なデビュー ! !
第1位 (初) 「マレフィセント : ミストレス・オブ・イーヴル」(1億8,500万ドル)
$36,000,000−(3,790館/$9,499)−$36,000,000
TV Trailer - Maleficent : Mistress of Evil
★RT の評論家の支持率 41 % / Metacritic スコア 43 / 出口調査の CinemaScore A
「ザ・バットマン」(2021年6月25日全米公開)に登場する新しいキャットウーマンのセリーナ・カイルとして、ゾーイ・クラヴィッツが抜擢された!!という話題の映画ニュースの余波を受けて、あらためて注目が寄せられている元キャットウーマンのミシェル・ファイファー(「バットマン・リターンズ」1992年)をゲストに迎えた「マレフィセント : ミストレス・オブ・イーヴル」を封切ったディズニーが…、
週末3日間の売り上げの封切り成績として、3,600万ドルの金額を発表したことから、期待値の4,500万ドルにおよばず、ノルマを達成できなかったばかりか、約5年前の2014年の夏に大ヒットになった前作の同成績=約6,943万ドル(3,948館)の半分に近い数字にまで転落してしまったガッカリの結果となっています…。
1館あたりの平均の売り上げを比較してみると前作が約1万7,586ドルも稼いでいたのに対して、「パイレーツ・オブ・ザ・カリビアン 5」(2017年)のヨアヒム・ローニング監督を起用した続編のアベレージ成績は約9,499ドルですから、一部の熱心なファンを除いて、世間一般からは特に第2弾が求められていたわけではなかったに違いない…という観客の需要を読み違えた感が窺えなくもありません…。
Featurette : アンジーとエルたんが再共演のよろこびを語っているプロモ・ビデオ ! !
また、3,600万ドルというオープニング成績の数字だけを見れば、好調な出足を切ったと言えなくもないのですが、しかし、前作の製作費の約1億8,000万ドルに少し上乗せした約1億8,500万ドルもの巨額を投じたブロックバスター映画の出足としては、やはり、ディズニーの株主ならずとも、物足りない金額…と見なして、眉をひそめてしまいそうです…。
そして、さらにハリウッドが頼りとする世界最大の映画市場の中国でも今ひとつ振るわず、約2,240万ドルのオープニング成績だった「マレフィセント 2」なのですが、ところが、全世界トータルの封切り成績としては約1億5,300万ドルに到達していますから、前作の同成績が約1億7,000万ドルだったのと比較すると、そんなにダメなデビューだったとも言えなさそうです。
Movie Clip : フィリップ王子(ハリス・ディキンソン)からのプロポーズを受けたというオーロラ姫の報告に対して、マレフィセントが納得できない本編シーン ! !
よって、かろうじて収支の釣り合いがとれる4億ドル以上の金額は稼ぐことができるかもしれませんから、アンジーの国際的な知名度と人気に支えられた「マレフィセント 2」は赤字は免れそうかもしれませんし、出口調査の観客のスコアは最高に近い “ A ” だけに、この先の配信や Blu-ray の発売でも一定以上の人気を保つことはできそうかかもしれません。ただし、第3作めについては、もはや、期待を抱くことはできなさそうですね…。
Featurette : マレフィセントに変身するアンジーのメイクの時短ビデオ ! !
B-Roll :「マレフィセント 2」の撮影の様子のメイキング・ビデオ ! !
Related:





Movie Stills and Posters
Photo Credit: © Walt Disney Studios. All Rights Reserved.