China Cinemas Reopen 500+ : 新型コロナウイルスの新たな感染が抑えられつつあるらしいと伝えられる世界最大の映画市場の中国で、映画館が上映を再開 ! !
新型コロナの感染が増加の傾向にあるオーストラリアやニュージーランドで映画館の閉鎖が始まった一方、世界に先駆けて、感染が拡がった…
中国では、これまでに実に約8万1,093件以上もの感染の症例が報告され、約3,270名以上もの方々がお亡くなりになったらしい…と伝えられていますが、しかし、新たな感染者の数はもはや、2桁台にしか過ぎず、流行が抑えられつつあるらしいことから、ようやく、先週末の金曜日(3月20日)に、四川や福建、広東など一部地域の486館が上映を再開し、翌土曜日(21日)には、スクリーンの数が、507館に増えたことが、業界メディアの Deadline ほかで伝えられました。
しかしながら、今年2020年1月下旬ごろから閉鎖され始めた世界最大の映画市場の中国にとって、約500館のスクリーンの数というのは全体の約4.5%程度にしか過ぎず、金曜日の売り上げは約2,000ドル相当だったそうですから約22万円、翌土曜日は上向いたものの、それでも約4,355ドル相当の約48万1,750円の興行成績だったそうなので、映画館に活気が戻ったとはまだ、とても言えない状況のようです。
そのように新型コロナウイルスの感染の数が減ったらしいとは言え、人々がまだまだ感染を恐れて、外出を控えてしまう傾向にあるのはわかっているだけに、まずは助走として、地元の中国映画の最近の作品の再上映から始めたそうですから、興行成績が伸びないのは、ラインナップに魅力がないから…という見方もできるのかもしれません。
ただし、休業を余儀なくされた映画館の赤字を少しでも補い、体力を取り戻すことを大事として、国有の配給会社は当面、チケット代の売り上げの全額を映画館側に与えてしまい、自分たちが歩合を受け取ることはしないそうです。
今や中国の観客を頼りにしているハリウッドの映画産業としては、まだ封切り日は決まっていないものの、ワーナー・ブラザースが口火を切って、「ハリー・ポッターと賢者の石」(2001年)の 4K 版の 3D 上映から再スタートし、公開の機会を逃してしまった「バッド・ボーイズ・フォー・ライフ」や「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」といった旧作を順次封切りながら、5月1日のいわゆる、メーデーのお休みの頃には現地の興行が安定するカムバックに期待を寄せているとのこと。
現在閉鎖中の北米の映画館がいつになったら、再開するのか…?!の見通しは何とも言えませんが、希望的な見方としては、7月4日の独立記念日が再スタートの節目になりそうかもしれませんから、世界中の映画館が元の軌道に戻るのは夏本番まで待たなければ、仕方がないのかもしれませんね…。なお、言うまでもありませんが、全米映画興行成績の数字の公表もとまっているため、CIA の全米映画ボックスオフィスTOP5 も当面はお休みです…。