Black Narcissus :「ザ ・キング'ズ・マン」のジェマ・アータートンを起用して、往年の人気女優の故デボラ・カーが尼僧の葛藤を演じた古典の名作映画「黒水仙」の原作をあらためて、ミニ・シリーズ化した心理的サスペンスのドラマ「ブラック・ナーシサス」の予告編 ! !
タイトルの「ナーシサス」とは、花の水仙のことですが、自分が大好きの自惚れ屋さんのナルシストのことも指していますね…!!
…と、ギリシア神話に登場した自分を愛してやまない美少年ナルキッソスの生まれ変わり?!のように言われる花の水仙が暗示する自意識過剰が、ひとつのテーマになっている…
Trailer : Black Narcissus
…と思われる現代版「黒水仙」のミニ・シリーズ「ブラック・ナーシサス」の予告編を、ディズニー傘下の FX が初公開してくれました…!!
ジェレミー・レナーと共演した「ヘンゼル&グレーテル」(2013年)や「キングスマン」シリーズ第3弾のプリクエール「ザ・キング’ズ・マン」(2021年2月26日全米公開予定)などで活躍のジェマ・アータートンは…、
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「地上より永遠に」(1953年)や「悲しみよ、こんにちは」(1958年)などの伝説的な女優の故デボラ・カーとは、ともに「007」に登場した「カジノ・ロワイヤル」(1967年)と「クォンタム・オブ・ソレス」(2008年)の間柄ですが、そのジェマが、1947年に封切られた故デボラ・カーの代表作「黒水仙」の再現に挑戦した現代版は…、
エミリー・ブラント主演の「ザ・ガール・オン・ザ・トレイン」(2016年)や、エミリー・ブラント主演の「ア・クワイエット・プレイス」(2018年)を撮影した名カメラマンのシャルロッテ・ブルース・クリステンセンが監督として、1939年に出版された故ルーマー・ゴッデン著の同名小説の映像化にあらためて取り組んだミニ・シリーズだけに、どうして、エミリー・ブラントが主演じゃないのか?!と、ツッコミを入れたくなる映画ファンもいらっしゃるかと思いますが…、
冗談はさておき、肝心のお話としては、今から約86年も前の1934年のヒマラヤを舞台にして、人里離れた崖っぷちに建つ宮殿の「女の家」を再利用して、僻地に学校と病院を設けることで、布教に努める仕事を託された修道女たちだったが…、
「女の家」という意味深な名前が示すように、いかがわしい場所だった宮殿で暮らし、男性との関わりを持つうち、修道女たちの気持ちは不安定におちいり、それまで抱いてはならないと抑圧してきた禁断の欲望を無視できない葛藤を抱くことに…!!
Trailer : Black Narcissus(1947)
…といった次第で、つまり、女性としての自意識過剰によって、信仰心が揺らいでいくわけですが、故デボラ・カー主演作が封切られた約73年前なら、いざ知らず、現代においては、ちょっと古典的すぎるテーマのように思えなくもありませんから、「黒水仙」を復活させようと思った作り手たちの意図の狙いはどこにあるのか…?!という視点から眺めてみることもできそうな作品ですね…!!
故マイケル・パウエル監督と故エメリック・プレスバーガー監督の名コンビがメガホンをとった「黒水仙」では、故キャスリーン・バイロンが演じるシスター・ルースの役を、ジェニファー・ケント監督のサイコ・スリラー「ナイチンゲール」(2018年)に主演したことで、注目を集めたアイスリング・フランシオシが演じている全3話の「ブラック・ナーシサス」は…、
北米では今秋11月23日に FX で放送のあと、同じくディズニー傘下の Hulu でも披露されるそうです!!、その他の共演者には…、
Photo Credit: © DNA Films / FX Productions. All Rights Reserved.
「ザ・ネオン・デーモン」(2016年)などのアレッサンドロ・ニヴォラや、「パディントン」シリーズのジム・ブロードベントのほか、先頃お亡くなりになられた故ダイアナ・リグさんも名前を連ねていますが、故人の彼女は「女王陛下の007」(1969年)に出演したので、やはり、ボンドつながりとなっています!!