Trailer for Joseph Kosinski's Psychological Thriller 'Spiderhead' : 雷神ヘムジーを主演に起用し、アメリカのCIAが過去に現実に行った洗脳の人体実験を連想させる先端的な刑務所の恐怖を描くことで、SNS の洗脳効果が深刻な社会問題の終末的な現在を反映したサイケなサイコ・スリラー「スパイダーヘッド」の予告編を初公開 ! !

どうして、大富豪はお金をバラまいたり、自社株を売却した巨額の資金を投じてまでして、SNS の支配権を手に入れたいのか…？！

…のわけは、それぞれに考えて頂くとして、映画通の方は「リーサル・ウェポン」シリーズの大ヒットでも知られる故リチャード・ドナー監督が、名コンビのメル・ギブソンを陰謀論にとり憑かれたタクシー運転手の主人公に起用し、お相手にジュリア・ロバーツを迎えた社会派アクション・スリラー「陰謀のセオリー」（1997年）の核心のテーマだった「MK ウルトラ計画」を現在の社会情勢にあわせて描いたのか…

Trailer : Spiderhead

…と解釈せずにはいられないような雷神ヘムジー主演の「スパイダーヘッド」の予告編を、Netflix が披露してくれました！！、来週末の5月27日から全米公開の「トップガン 2」の「マーベリック」が、いわゆる「懐かシネマ」のノスタルジック商法から作られた不必要な続編ではなく、必然性が感じられる優れた続編として、大変に高い評価が与えられているジョセフ・コシンスキー監督が…、

その今夏最大のヒット作になるかもしれない「トップガン 2」から引き続き、マイルズ・テラーを共演者に選んだ「スパイダーヘッド」は、児童文学者としても知られる作家のジョージ・ソーンダーズが、2013年に出版した短編集「十二月の十日」におさめられているディストビア小説「スパイダーヘッドからの脱出」の映画化です。邦訳本を出版する河出書房新社によれば、人間モルモットとして感覚を増幅する薬を投与される若者たち…とのことで、雷神ヘムジーが演じる主人公のスティーヴ・アブネスティが先端的な心理実験を行っている極秘の存在の刑務所 “ スパイダーヘッド ” では…、

刑期を短縮する減刑と引き換えに、心を解放する…などと称するクスリを使ったマインド・コントロールの実験を受ける人間モルモットになることを了承した囚人たちが、囚人服を着せられることもなく、鉄格子の牢屋や独房ではなく、快適な環境で自分らしく過ごす自由を与えられているのですが…、

その上辺の自由とは裏腹の人格改造を受けることで、自分本来の意思の自由は奪われていく欺瞞に気づいたらしいジェフ＝マイルズ・テラーが、心のつながりを持ったと思っているリジー＝ジャーニー・スモレット（「BOP : ハーレー・クイン」2020年）を救うために「スパイダーヘッドからの脱出」を目指したことから、ヘムジーの心理実験はトンデモないカオスへと雪崩れこんでいくようですね…！！

アメリカの近代の歴史の暗部である前述の1950年代の「MK ウルトラ計画」は、現実に政府によって行われた洗脳実験として、「陰謀のセオリー」のほかにも様々な映画や小説のフィクションに採り込まれ、題材にされていますが、クスリではなく、手のひらのスマホを通じて、巧みな情報操作で人心をあやつり、本人も気づかぬうちに自由意志を奪う人格改造が現実にカンタンにできるのではないか…？！という洗脳の恐怖が社会問題のいま、心をあやつる…をテーマにした作品が増える印象の中でも、あからさまに心理実験を描いたタイムリーなサイコ・スリラー「スパイダーヘッド」は、来月の6月17日の金曜日から配信です…！！

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