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Trailer for Abi Damaris Corbin's Crime Thriller 'Breaking' starring John Boyega : 退役軍人の自分が受けとる権利のある892ドル=約12万3,000円を要求して、銀行に立てこもり、アメリカの壊れた保障制度を訴えた現実の事件を映画化した「スター・ウォーズ」のジョン・ボイエガ主演の問題作「ブレイキング」の予告編 ! !

この事件を知って、わたしの心は折れてしまいました…。


…と、いまから約5年前の2017年夏の7月に、当時33歳の退役軍人のブライアン・イーズリー氏が、ジョージア州マリエッタのウェルズ・ファーゴ銀行に爆弾を持って現われた強盗事件の記事を読み、心が折れた…と言う新進の女性のアビ・ダマリス・コービン監督は、ロサンゼルス・タイムズの取材に応じて…、

わたしの父も退役軍人です。父もブライアンと同じ退役軍人が直面する多くの困難に悩まされて、耐えてきました…。ブライアンの行動には、父の物語が反映されていると感じたんです。ですから、わたしは、この事件は語られて然るべきだと思いました…。

…とのことで、今年2022年1月末に開催されたサンダンス・フィルム・フェスティバルでのプレミア上映が高評価を博し、主人公の実在のブライアン・イーズリー氏に扮したジョン・ボイエガの熱演をはじめとする出演者らの演技が絶賛されて、審査委員特別賞のひとつのアンサンブル・キャスト賞が贈られた…


実話の映画化「892」のタイトルを「ブレイキング」に改めた配給のブリーカー・ストリートが、予告編を披露してくれたので、映画通の方はぜひ、チェックしておいて下さい!!、もとのタイトルの「892」は…

Trailer : Breaking


爆弾を盾にして、銀行に立てこもったブライアン・イーズリー氏が要求した金額の892ドル=約12万3,000円のことですが、海兵隊の伍長だった同氏はクウェートとイラクに出兵して、現地で補給係をつとめ、2005年に名誉除隊を果たして、ジョージア州の実家に舞い戻り、結婚し、ひとり娘ももうけましたが…、

ブライアン・イーズリー氏が銀行にやって来た現実の光景…。


従軍により傷つけられた背中の痛みと精神的トラウマの苦痛にさいなまれ、次第に症状が悪化した挙げ句、家族を残して、放浪の身となり、軍の精神病院に入院したり、親戚の住まいを渡り歩く、車上生活をするなど、つまり、ホームレスに転落してしまい…、



退役軍人省から支給される月々の障害者手当だけを頼りとする暮らしを送っていましたが、その支給が何かの手違いのせいで、2017年の夏に突然とまり、くり返し問い合わせしても、らちが明かず、八方ふさがりにおちいったブライアン氏は爆弾を持って、銀行を訪れ、こんなことをして、本当に申し訳ない…と低姿勢の強盗?!のブライアン氏は行員ふたりを人質として残し、その他の全員を解放したあと、地元のテレビ局に電話をかけて、身の上を語り、退役軍人省の保障制度は壊れていると訴えて、支給されて当然の892ドル=約12万3,000円(2017年当時の価値としては約14万2,000円)の支払いを求めるのですが、警察のスナイパーの銃口はブライアン氏に照準を合わせていた…。


この「ブレイキング」が実質的な監督デビュー作にあたるアビ・ダマリス・コービン監督は前述のように、自身のお父さんの姿を事件に重ねて、他人事ではない…と思ったわけですが、軍に限らず、ブラックな企業や、二枚舌の政治家が横行し、気がつけば、ひとを使い捨てにするのが当たり前のような社会になってきていますから、自分もいつブライアン氏のような苦境に追い込まれるか、わからない…の視点から観れば、実に恐ろしい問題作「ブレイキング」は、北米では来月8月26日から限定公開で封切り!!、アンサンブル・キャスト賞が与えられた…

© Bleecker Street. All Rights Reserved.

共演者は、惜しくも昨2021年9月に亡くなった故マイケル・K・ウィリアムズさん(享年54歳)をはじめ、ブラック・パンサーの故チャドウィック・ボーズマンが主演の野球映画「42」(2013年)などのニコール・ベハーリー、「オレンジ・イズ・ザ・ニュー・ブラック」などのセレニス・レイバ、「プロミシング・ヤング・ウーマン」(2020年)のコニー・ブリットン、テレビシリーズ「バーン・ノーティス」のジェフリー・ドノヴァンといった顔ぶれです…!!

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