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Netflix New Distribution Deal : 映画のビジネスが変わる ! !、Netflix が、全米公開映画を封切り後すぐに海外で配信する契約を結ぶことが明かになった ! !



北米では市場が形成されて、需要があるものの、諸外国では事情が異なるために収益があがりにくい映画から、まずは実現されていくようです!!


ワーナー・ブラザース傘下のニュー・ラインと、ストリーミング・サービス 大手の Netflix が、ティム・ストーリー監督の最新作「サン・オブ・シャフト」(今年2017年末12月クランクイン予定)の公開に関して、映画の新しいビジネス・モデルと言えるような契約の締結を間もなく完了することを、業界メディア Deadline のマイク・フレミングがレポートしてくれました…!!

その契約がどう新しいビジネス・モデルなのか?!と言うと、ワーナー・ブラザースが「サン・オブ・シャフト」を全米で封切った 2 週間後に、Netflix が、北米以外の諸外国で配信を開始するそうです…!!


「スター・ウォーズ」のように世界で同時に封切られる映画もありますが、作品によっては全米公開から遅れて、数か月も待たされ、おあずけを食らうハメになっていた諸外国の映画ファンにとっては、ひとまず、うれしいワーナー・ブラザースと Netflix の新契約ですが、北米以外で映画を披露する権利を取得するために、「サン・オブ・シャフト」の3,000万ドルを超える製作費の半分以上の金額を、Netflix が負担するそうです…!!

北米においては、ワーナー・ブラザースが従来通りのパターンに則って、全米公開から数か月に Blu-ray / DVD の発売と配信というお決まりのビジネスを展開する予定の「サン・オブ・シャフト」が、どうして、Netflix との共同製作になり、諸外国では Netflix 作品として配信されることになったのか?!という背景の事情としては、同映画の観客の市場が北米では存在するものの、海外では市場がないため、ヒットしない…というワーナー側の読みがあるものと考えられています。

その「サン・オブ・シャフト」の市場が、アメリカにはあるが、諸外国にはない…というのは、どういうことか?!というのを、ひと言で言ってしまうと、つまりは、ブラックスプロイテーション映画なんだから、アフリカ系のコミュニティが存在しない国では、その映画の特徴にあまり意味がない…ということです。

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1971年に第1作めが公開されたブラックスプロイテーション映画の代表作「黒いジャガー」シリーズを、ジョン・シングルトン監督が、サミュエル・L・ジャクソンを主演に起用して、リメイクした2000年公開の「シャフト」の続篇…という体裁をとり、題名どおりにシャフトの息子として、下 ↓ の写真のジェシー・アッシャー(「インデペンデンス・デイ : リサージェンス」2016年)を登場させて、新たに主人公に据えることで、いわゆるリブートをしてしまう「サン・オブ・シャフト」は、アフリカ系のスタッフ・キャストによるアフリカ系の観客に向けての娯楽作なのだから…、


アフリカ系の人たちが多く住んでいない国では、宣伝費などの配給の諸経費に対して、充分な利益が得られそうにないことから、ワーナー・ブラザースは海外では自分たちで公開せずに、Netflix と組むことにしたのか…という次第ですが、しかし、これは裏を返すと、アフリカ系向けならずとも、市場の狭い映画の作り手にとっては、下手をすると製作中止にされてしまったり、製作費が削られてしまう…といった事態を回避し、存分に自分が想うような映画を作ることができるかもしれない仕組みにもなりそうですから、メリットがあるのは、北米以外の映画ファンだけに限らないとも言えそうです。


また、Netflix 側の視点に立てば、これまでは映画館での封切りと配信とが同日にスタート!!という同時公開にこだわっていたわけですが、その同社の売りが裏目に出てしまい、せっかく絶賛されたケリー・フクナガ監督の「ビースツ ・オブ・ノー・ネーション」(2015年)が映画じゃない!!、テレビだ!!などと言われて、オスカー制覇の絶好の機会を逃してしまっただけに、メジャーの映画スタジオと組んで、北米では映画館で封切り、その他の諸外国では配信する…というのは、賢いやり方に発展するかもしれません!!

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映画興業というビジネスは終わる、これまでのような配給会社はなくなる、そして、映画館も…と、これまでにもくり返し、お伝えしてきましたが、そうした新しい映画の時代の先がけのひとつとして、具体的に「サン・オブ・シャフト」のビジネス・モデルが示されたことについて、CIA リーダーのみなさんは、どのような意見をお持ちになられたでしょう…?!、この「サン・オブ・シャフト」のパターンは、いずれ様々な映画に応用されるのではないでしょうか…?!、とにもかくにも、サミュエル・L・ジャクソンのシャフトが息子を連れて帰ってくる新作は、全米公開から2週間後に、あなたの自宅のテレビや、スマホのディスプレイに登場です!!
© 20th Century Fox , Paramount Pictures


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