Box Office : 1月12日～14日の全米映画ボックスオフィスTOP5の第3位

名優リーアム・ニーソンとジャウム・コレット＝セラ監督がコンビを組んだ4本めのアクション映画の「ザ・コミューター」が、低い期待値を超えたヒットの初登場第3位 ! !

第3位 (初) 「ザ・コミューター」(3,000万ドル)

$13,450,000−(2,892館/$4,651)−$13,450,000

Trailer : The Commuter

★RT支持率は評論家 56 % , 観客 56 % / Metacritic スコア 56 / 出口調査の CinemaScore B

北米で明日の週明け月曜日＝1月15日は公民権運動の指導者の故キング牧師を讃えるマーチン・ルーサー・キング・Jr.・デーの祝日だけに、お休みが1日多いロング・ウィークエンドとなる、この週末が言わば、2018年の映画興業の本格的な始まりとなりますが、その連休に稼ごう！！と見こして、封切られた全米公開の新作映画3本のうち、名優リーアム・ニーソンとジャウム・コレット＝セラ監督の4本めのコンビ作「ザ・コミューター」だけが、上位ランキングでのスタートを切ることができました…！！

とは言え、オープニング成績の金額としては低調な約1,345万ドルなので、特に声高にヒットしたとも言えないわけですが、両者の過去のコンビ作を振りかえってみると…、

ジャウム・コレット＝セラ監督とリーアム・ニーソンのコンビ作の封切り成績と最終的な国内での興行成績のランキング

第1位「ノン・ストップ」（2014年2月公開）　2,888万ドル（3,090館）>>> 9,217万ドル
第2位「アンノウン」（2011年2月公開）　2,186万ドル（3,043館）>>> 6,369万ドル
第3位「ザ・コミューター」（2018年1月公開）　1,345万ドル（2,892館）>>> ？？？
第4位「ラン・オール・ナイト」（2015年3月公開）　1,101万ドル（3,171館）>>> 2,646万ドル

…といった次第で、不発の「ラン・オール・ナイト」にこそ勝って、封切り成績では第3位の「ザ・コミューター」の数字は、最もヒットとした「ノン・ストップ」の同成績の半分以下でした…。

よって、ユニバーサル映画が封切った「ノン・ストップ」が、飛行機の機内という限定された場所を舞台にして、サンペンスを演出し、1億ドル近い大ヒットになった実績をもとにして、飛行機を列車に変えてみたライオンズゲートの目論みはハズレてしまった…と見なされそうですが、しかし、「ノン・ストップ」の製作費が約5,000万ドルだったのに対して、通勤電車の映画はと言うと、やっぱり、飛行機よりも安い3,000万ドルで作られています…！！

Movie Clip : Who Are You

なので、「テイクン」シリーズの大ヒットでも知られるリーアム・ニーソン主演のアクション映画の認知度の高さからして、諸外国での売り上げをまとめた世界トータルの最終的な収支としては、それなりに妥当な結果におさまり、赤字映画になることはないのではないでしょうか…？！、しかし…、

いずれにしろ、この「ザ・コミューター」の封切り成績と前作「ラン・オール・ナイト」の結果からしても、観客はもう、リーアム・ニーソンのアクション映画に飽き始めているのは明らかですから、ジャウム・コレット＝セラ監督とのコンビは、これで本当におしまい…ということになりそうですね。

Movie Clip : Hand Me The Phone