Box Office : 3月2日～4日の全米映画ボックスオフィスTOP5の第2位

ジェニファー・ローレンス主演の大人向けスパイ・スリラー映画「レッド・スパロウ」が、やや期待値を下まわったものの、妥当と見なせる成績の初登場第2位 ! !

第2位 (初) 「レッド・スパロウ」(6,900万ドル)

$17,000,000−(3,056館/$5,563)−$17,000,000

TV Trailer : Red Sparrow

★RT支持率は評論家 51 % , 観客 57 % / Metacritic スコア 54 / 出口調査の CinemaScore B

演技派の若手女優だったジェンを一躍、世界のスーパースターの座に押し上げた大ヒット・シリーズ「ザ・ハンガー・ゲームズ」で名コンビのフランシス・ローレンス監督がメガホンをとってくれたスパイ・スリラー映画「レッド・スパロウ」の週末3日間の封切り成績として、約1,700万ドルが見込まれたことを、製作・配給の20世紀FOX が発表してくれました…！！

約1,700万ドルのオープニング成績というのは、ジェンが主演した同じくFOX作品の「ジョイ」（2015年）の同成績＝約1,702万ドル（2,896館）と同等の結果を出したことになりますし、「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」シリーズのクリス・プラットと共演したSF映画の大作「パッセンジャーズ」（2016年）の同成績は約1,487万ドル（3,478館）だったのを踏まえると、大人向けR指定作品として、観客の市場がやや狭い「レッド・スパロウ」としては、充分に健闘しているように見受けられます。さらにまた…、

同じ女スパイものとして、昨2017年の夏に話題になったシャーリーズ・セロン主演の「アトミック・ブロンド」＝約1,829万ドル（3,304館）と比較をすれば、やっぱり、もう今どきはお色気よりも、アクションを売りにした方がヒットするのか…と思われそうですが、しかし、1館あたりの売り上げに着目すると、金髪爆弾が約5,535ドルを稼いでいたのに対して、赤いスズメは約5,563ドルを売り上げているため、仮りに上映館数が同じだった場合、ジェンの色仕掛けの方が勝利をしていることになります…！！

Movie Clips

よって、「レッド・スパロウ」のオープニング成績は、まったく妥当な結果として、好意的に見なすことができそうですが、しかし、ジェンが主演であれば、できれば、2,000万ドルは超えてほしかった…というのが、FOXの本音では…？！と思われます。

そして、製作費がほぼ7,000万ドルというのは、けして、安くはありませんから、期待値を下まわった…という言い方になってしまうものの、天才ダーレン・アロノフスキー監督がメガホンをとった異色ホラー「マザー！」（2017年）の国内の最終的な売り上げが約1,780万ドルの沈没だったのを持ち出すと、「レッド・スパロウ」は封切りでいきなり、その総額に迫ってしまったことになるので、ジェンとしては、まぁ、本来の自分の調子を取り戻した結果ということになりそうですね…！！

B-Roll :「レッド・スパロウ」の撮影風景を紹介したメイキング・ビデオ