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Box Office : 8月3日~5日の全米映画ボックスオフィスTOP5の第2位


ユアン・マクレガー主演の実写版「クマのプーさん」の「クリストファー・ロビン」が、大ヒットの初登場第1位 ! ! の期待は裏切ったものの、ディズニーの控えめな想定どおりの金額を稼いだ第2位 ! !


第2位 (初) 「クリストファー・ロビン(7,500万ドル)

$25,003,000−(3,602館/$6,941)−$25,003,000

Trailer :「クリストファー・ロビン」の約4分間の予告編 ! !


RT支持率は評論家 68 % , 観客 92 % / Metacritic スコア 59 / 出口調査の CinemaScore A

「クマのプーさん」の主人公にあたるクリストファー・ロビンが大人になって、現実的なリストラの首斬りの問題に直面しているサラリーマンとして、生きたぬいぐるみのプーさんと実写映画で再会するだなんて、壊れた中年男の妄想の悪夢みたいで何だか怖い…とも言われてしまいそうな「クリストファー・ロビン」を全米公開したディズニーが、封切りからの週末3日間の売り上げのオープニング成績として、約2,500万ドルの金額を発表してくれました…!!


A.A.ミルン著の原作をもとにしたディズニーの大人気の「クマのプーさん」のアニメ・シリーズを下敷きとする実写映画化だけに、業界筋の予想では、3,500万ドル前後の金額を稼いで当然、週末興行ランキングの初登場第1位!!に踊り出るものと見なされていましたから…、


それと比較をすると期待値を大きく下まわったガッカリの結果…ということになりますが、当のディズニーの見込みは、せいぜい 2,000万ドル台の半ば…でしかなかったので、同社にとっては、まったく予定通りの結果と言える順調?!な出足となっています。

ゾンビ・ホラーのアクション大作「ワールド・ウォー Z」(2013年)の…と書けば、ミスマッチですが、「ピーター・パン」の原作者のジェームス・マシュー・バリーを主人公にした「ファインディング・ネバーランド」(2004年)の…と書けば、ミスマッチではなくなるマーク・フォースター監督が、サイコ・スリラーの「ステイ」(2005年)でも組んだ間柄のユアン・マクレガーをタイトル・ロールの主人公にすえた「クリストファー・ロビン」は…、


ディズニーが、同社の古典アニメや、古典ファンタジーを現代的に実写映画化するシリーズに属するもの…と位置づけることができるわけですが…、

Movie Clip : Leap of Faith


元ネタに忠実にそった素直な実写化と言える「シンデレラ」(2015年)や、「美女と野獣」(2017年)とは違って、ひとひねりの新解釈を加えた「アリス・イン・ワンダーランド」(2010年)や、「オズ : ザ・グレート・アンド・パワフル」(2013年)、そして、続編を現在撮影中の「マレフィセント」(2014年)の流れにそったものと見なせそうな「クリストファー・ロビン」は、しかし、物語の時代背景が、けして遠い過去の設定ではないことを踏まえると、最も近いタイプの作品は「ピートとドラゴン」(1977年)をリ・イマジニングして、70年代を舞台にした同名映画(2016年)か…ということになります。となると…、


「シンデレラ」が約6,788万ドル(3,845館)のオープニング成績を叩き出し、「美女と野獣」にいたっては、驚きの約1億7,475万ドル(4,210館)の超特大の封切りメガヒットだったのに対して、新しい「ピートとドラゴン」の同成績は、たったの約2,151万ドル(3,702館)でしたから、ディズニーの控えめな想定は、それにそった妥当な金額の見込みだったのか…ということになります。

よって、古典アニメや古典ファンタジーの実写映画化は、物語の時代設定が過去の場合は、おとぎ話として容易に受け入れられ、観客は映画の世界観に酔いしれることができるものの、時代背景が近代になると現実味が増してしまい、ファンタジーの魅力をやや欠いてしまうことから、ヒットしづらくなる…という教訓を学ぶことができるのかもしれません?!


しかしながら、このクマのぬいぐるみの実写映画化が、2015年の春に製作発表されたタイミングからしても…、

Movie Clip : 5 Cups of Tea Please


故マイケル・ボンドが創作したクマのぬいぐるみの物語を実写化したイギリス映画「くまのパディントン」が、2014年の秋に封切られて、好評を博し、大ヒットになったことに触発されて、だったら、うちも負けずに「クマのプーさん」の実写化だ!!という企画であるのは間違いありませんから、しょせん、二番煎じか…と冷たく見なしてしまえば…、


愉快なクマのおかしな日常と冒険を描いた「パディントン」シリーズの第1作めの全米公開のオープニング成績が、前述の「シンデレラ」を超えた約7,627万ドル(3,303館)だったのに対して、続編の第2弾は圧倒的な絶賛を博したのに、約4,044万ドル(3,702館)まで数字が落ちたわけですから、その「2」の全米公開が、今年2018年1月だったことも踏まえると、充分な間隔を置かずに、早々と封切られた第3作め?!の「クリストファー・ロビン」が、さらに低い金額の約2,500万ドルしか稼げなかったのは大いに納得ができそうかもしれません?!、また、マーゴット・ロビーが主演女優をつとめた伝記映画の「グッドバイ・クリストファー・ロビン」(2017年)の印象が暗く、評価が今イチだったことも足を引っ張っているかもしれません?!、とは言え…、


出口調査の評価としては、ほぼ最高の “ A ” が与えられていますから、前向きな口コミは拡がりそうだけに、客足の持続力には期待が持てるのかも?!、ただし、「ピートとドラゴン」の国内での最終的な売り上げは約7,623万ドルでしたから、それを参考にすると製作費が約7,500万ドルの「クリストファー・ロビン」が、黒字を出すまでには苦戦を強いられることになりそうです…。

B-Roll :「クリストファー・ロビン」の製作の舞台裏を紹介したメイキング・ビデオ ! !



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