Box Office : 9月14日～16日の全米映画ボックスオフィスTOP5の第1位

シェーン・ブラック監督の「ザ・プレデター」が絶不評を食らった挙句、前作「プレデターズ」の封切り成績を超えることができず、4,000館以上の超拡大公開映画としては、史上最低デビューのワースト記録を更新した沈没の第1位 ! !

第1位 (初) 「ザ・プレデター」(8,800万ドル)

$24,000,000−(4,037館/$5,945)−$24,000,000

TV Trailer : The Predator

★RT支持率は評論家 34 % , 観客 52 % / Metacritic スコア 49 / 出口調査の CinemaScore C+

グラインド家のロバート・ロドリゲス監督が仕掛け人のプロデューサーをつとめ、ニムロッド・アーントル監督がメガホンをとった「プレデターズ」（2010年）の製作費が控えめな約4,000万ドルだったのに対し、シェーン・ブラック監督は、その2倍以上の約8,800万ドルを使ってしまった元手の大きな違いからしても、シリーズ史上最大のヒットを叩き出すことが必須として求められていた「ザ・プレデター」でしたが…、

製作・配給の20世紀FOXが、週末3日間の売り上げのオープニング成績の見込みとして、2,400万ドルの金額を発表したことから、前述のエイドリアン・ブロディ主演作の同記録＝約2,476万ドル（2,669館）を超えることが出来なかったばかりか…、

トム・クルーズ主演のホラー・コメディ「ザ・マミー」が、昨2017年夏の封切りで記録した不名誉な4,000館超公開映画のワースト・オープニング成績＝約3,169万ドル（4,035館）までを下まわってしまい、新たに史上サイテーの超拡大公開映画として、沈没が認定されてしまいました…！！

前作の初日の売り上げ＝1,041万ドルをやや超えた1,045万ドルを稼いだ出足からして、少なくとも2,500万ドルを集め、プレデター単独主演の本流シリーズの作品としては第1位の位置づけになるものと期待されていた「ザ・プレデター」は、どうして失速してしまったのか…？！

Movie Clip : プレデター VS. アルティメット・プレデター ! !

出口調査の結果こそ、どちらのプレデターも “ C+ ” という低いスコアに変わりはないものの、映画の格付けサイト Rotten Tomatoes での支持率を比較すると、グラインド家の「プレデターズ」が、まずまずの 65％の値だったのに対して、シェーン・ブラック監督の新作は、わずか34％と大きく数字を落としてしまっています…。

そして、新しい「ザ・プレデター」はいったい、過去の作品とは、どこがどう違う新しい作品なのか？！、プレデター犬や、アルティメット・プレデターの登場、プレデター VS.プレデターというバトルのチラ見せだけでは、どうやら、充分に斬新な見どころとしては受けとめてもらえず、若い観客の興味を誘えなかったらしいことが、封切り興行の観客の7割近くが、25歳以上のアダルト層だった…というデータから窺えなくもありません…。

Featurette : アルティメット・プレデターを紹介したプロモ・ビデオ ! !

よって、過去の旧作との違いを打ち出しきれなかった「ザ・プレデター」は、不評の評価も相まって、新たな観客を掘り起こすことができず、以前から「プレデター」ファンの大人の観客が観に来ただけ…といったような事情から、前作とよく似たオープニング成績の結果になったのでは？！と考えることができるのかもしれません？！、となれば、前作の国内での最終的な売り上げは約5,200万ドルであり、全世界のトータルは約1億2,723万ドルでしたから、製作費が約8,800万ドルでは、赤字になってしまう可能性の方が大きそうです…。