The Mule : 年老いて、貯えを失った老人が生きるためにできる仕事は、クルマを運転するだけの運び屋だった…という高齢化社会への警鐘のような主人公に扮して、クリント・イーストウッド監督が俳優業に復帰した犯罪実話の映画化「ザ・ミュール」の予告編を初公開 ! !
題名の “ Mule ” は、かつてメキシコで物資輸送の手段として重宝されたラバのことですが、それから転じて、“ 運び屋 ” を意味するスラングになりました！！
クリント・イーストウッド監督はとにかく、仕事が早い！！というのは、映画ファンの方はどなたもご存知かと思いますが、今年2018年の5月下旬に製作ニュースをお伝えした「ザ・ミュール」が、実際は1月から企画を検討していたとは言え、早くも完成に近づき、もう予告編を披露してくれました…！！
Trailer : The Mule
全米で本日の木曜日（10月4日）に前夜祭興行がスタートする大絶賛のリメイク映画「スター誕生」のメガホンを、後輩監督のブラッドレイ・クーパーに譲ったクリント・イーストウッド監督が、そのアメリカン・スナイパーをキャストに迎えて、俳優業に復帰を果たした実話の映画化の監督作「ザ・ミュール」は…、
もう80代の高齢だと言うのに財産を失い、頼りにできる身寄りもいない主人公アール・ストーンは、その上さらに強制執行によって、仕事を失う危機にまで直面したことから、クルマを運転するだけで稼ぐことができる…という、うまい話に乗ってしまう…！！
…といった事情から、メキシコの麻薬組織の運び屋に成り下がってしまったクリント・イーストウッド扮する主人公のアールは麻薬取締局に目をつけられ、ブラッドレイ・クーパーが演じる捜査官のコリン・ベイツの網にかかってしまうようです…！！
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かつてアクション映画スターとして名を馳せたクリント・イーストウッド監督が、カメラの前に立つのは、カメオ出演した「アメリカン・スナイパー」（2014年）を除けば、アメリカのシンボルとして見なされている女優のプリンセス・エイミー・アダムスと共演し、父娘の役を演じた野球映画「トラブル・ウィズ・ザ・カーブ」（2012年）以来のことですが、自らメガホンをとって、主演も兼任した自作自演となると、2008年公開の名作「グラン・トリノ」以来となる約10年ぶりの復帰です！！
アメリカとは？！、そして、アメリカン・ヒーローとは？！というテーマをライフワークにしていると考えられているクリント・イーストウッド監督が、88歳にして、役者として現役復帰し、とうてい幸せとは言えないばかりか、犯罪に手を染めるしか仕方のない高齢者の末路の悲哀を演じた…というのは、これから先進国では本格的に到来すると言われる超高齢化社会に向けて、非常に考えさせられてしまう問題作のように思えなくもありませんが、CIA リーダーのみなさんは、どのような感想をお持ちになられたでしょう…？！
Photo Credit: © Warner Bros. All Rights Reserved.
クリント・イーストウッド監督の代わりを立派につとめた「スター誕生」が、来春の第91回 アカデミー賞の台風の目になりそうな前述のブラッドレイ・クーパーのほか、今夏は「アントマン・アンド・ザ・ワスプ」が大ヒットのマイケル・ペーニャと今夏は「アントマン・アンド・ザ・ワスプ」が大ヒットのローレンス・フィッシュバーン、ウディ・アレン監督の「ハンナとその姉妹」（1986年）と「ブロードウェイと銃弾」（1994年）の名演技により、計2回もアカデミー賞の最優秀助演女優賞に選ばれた大女優のダイアン・ウィーストといったベテラン勢にまじって、ホラー映画の「ザ・ナン」が全世界で驚きの大ヒットになった実力派の新進女優タイッサ・ファーミガも登場する「ザ・ミュール」は、年末の12月14日から全米公開の予定です！！
