2019 Oscar Nominations : 第91回アカデミー賞の栄えあるノミネートを発表 ! !、「ローマ」と「ザ・フェイバリット」が共に最多の計10部門でノミネートのあとを追う計7部門ノミネートの「ブラック・パンサー」が、マーベル史上初の最優秀作品賞の候補に選ばれた ! !
【Update】: 「バードマン」を例外とするならば、「ザ・ダークナイト」や「ローガン」、「ワンダーウーマン」といった高評価をされたコミックヒーロー映画が成し遂げることができなかった最優秀作品賞へのノミネートを、ついに「ブラック・パンサー」が果たしてくれました!!
発表に先がけて、ノミネートされそうな作品とスターの名前を書き出しました!!、どの作品と誰が選ばれそうか?!、予想しておいて下さい!!
現地ビバリーヒルズの日付けで本日1月22日(火)の早朝5時過ぎから、第91回アカデミー賞のノミネートの発表が行われます。日本の時間で言えば、この後、午後10時過ぎのスタートです。以下 ↓ の予想リストは発表が始まれば、随時修正を行い、実際に選ばれた候補には★をつけて、最終的にオスカー候補発表の記事に仕上げていきます!!
91st Oscar Nominations
ビバリーヒルズのサミュエル・ゴールドウィン・シアターから候補を発表してくれたのは、オスカーの授賞式を放送するディズニー傘下のABCテレビで人気のアフリカ系シットコム「ブラッキッシュ」のトレイシー・エリス・ロス(ダイアナ・ロスの娘)と、「ザ・ビッグ・シック」(2017年)が、前回の第90回の最優秀オリジナル脚本賞の候補にあげられたパキスタン系お笑い芸人のクメイル・ナンジアニです…!!
【Update】: 「ブラック・パンサー」を含む計8本が最優秀作品賞の候補に選ばれた発表の結果、最も多くのノミネートを獲得したのは、共に10部門で選ばれた Netflix の「ローマ」と FOX サーチライトの「ザ・フェイバリット」でした!!、次いで計8部門にノミネートされたのが、「スター誕生」と「ヴァイス」ですが、前者は残念ながら、ブラッドレー・クーパー監督が最優秀監督賞の候補には選ばれなかった番狂わせとなっています…。そして、それらのあとを追って、「ブラック・パンサー」が計7部門、同じくアフリカ系の「ブラッククランスマン」が計6部門。PGA賞を受賞したことで本命視される「グリーン・ブック」は、「ボヘミアン・ラプソディ」と並んで、それぞれ計5部門のノミネートでした…!!
先にふれたように、純粋にコミックヒーロー映画の「ブラック・パンサー」が最優秀作品賞の候補にあげられたのは、オスカーの流れを変えるような歴史的な快挙ですが、配信の映画の「ローマ」が最多ノミネートを獲得し、ついに Netflix 作品が最優秀作品賞の候補に選ばれたことでも、この第91回は後に映画史の転換点として語られるのかもしれません…!!
Photo Credit: © Disney / Marvel Studios. All Rights Reserved.
また、映画スタジオとして、最も多くのノミネートを得たのは、FOX サーチライトの計15部門ですが、それに次いで多かったのは、Netflix の計13部門となっています…!!、ただし、FOX サーチライトをディズニーと見なして、ディズニーが獲得した計11部門のノミネートと20世紀FOXの計5部門とを足せば、ディズニー・FOX・グループとしては、実に計31部門の圧倒的な数となってしまいます…!!
★ がついているのが、選ばれたノミネートです!!、ついていないのは、予想として、リストにあげたものの、残念ながら選ばれなかった作品と人たちです。
最優秀作品賞 - BEST PICTURE
「ア・クワイエット・プレイス」
★「スター誕生」
★「ブラッククランスマン」
★「ブラック・パンサー」
★「ボヘミアン・ラプソディ」
「クレイジー・リッチ・アジアンズ」
★「ザ・フェイバリット」
★PGA賞受賞「グリーン・ブック」
「イフ・ビール・ストリート・クドゥ・トーク」
「メリー・ポピンズ・リターンズ」
★「ローマ」
★「ヴァイス」
最優秀長編アニメ映画賞 - ANIMATED FEATURE FILM
「アーリー・マン」
「ザ・グリンチ」
★「インクレディブルス 2」
★「アイル・オブ・ドッグス」
★「未来のミライ」
★「ラルフ・ブレイクス・ジ・インターネット」
★PGA賞受賞「スパイダーマン : イントゥ・ザ・スパイダーバース」
Photo Credit: © Sony Pictures. All Rights Reserved.
最優秀監督賞 - DIRECTING
DGA賞候補 ブラッドレー・クーパー監督 「スター誕生」
★DGA賞候補 アルフォンソ・キュアロン監督 「ローマ」
DGA賞候補 ピーター・ファレリー監督 「グリーン・ブック」
★DGA賞候補 スパイク・リー監督 「ブラッククランスマン」
★DGA賞候補 アダム・マッケイ監督 「ヴァイス」
ライアン・クーグラー監督 「ブラック・パンサー」
ダミアン・チャゼル監督 「ファースト・マン」
★パヴェウ・パヴリコフスキ監督 「コールド・ウォー」
バリー・ジェンキンス監督 「イフ・ビール・ストリート・クドゥ・トーク」
★ヨルゴス・ランティモス監督 「ザ・フェイバリット」
全米監督協会のDGA賞の候補にあげられたブラッドレー・クーパー監督とピーター・ファレリー監督が落選した代わりに、ギリシャ人のヨルゴス・ランティモス監督とポーランド人のパヴェウ・パヴリコフスキ監督が選ばれ、アルフォンソ・キュアロン監督もメキシコ人の “ ガイジン ” であることを踏まえると、国際的に多様な候補がそろったと言えそうです…!!、ただし、監督賞と最優秀作品賞とは本来はペアになっているものですから、ピーター・ファレリー監督が選ばれなかったことにより、PGA賞を受賞し、王手をかけたはずの「グリーン・ブック」に黄色信号が灯った様相となりました…!!
最優秀主演男優賞 - ACTOR IN A LEADING ROLE
★SAG賞候補 クリスチャン・ベール 「ヴァイス」
★SAG賞候補 ブラッドレー・クーパー 「スター誕生」
★SAG賞候補 ラミ・マレック 「ボヘミアン・ラプソディ」
★SAG賞候補 ヴィゴ・モーテンセン 「グリーン・ブック」
SAG賞候補 ジョン・ディヴィッド・ワシントン 「ブラッククランスマン」
イーサン・ホーク 「ファースト・リフォームド」
スティーヴ・クーガン 「スタン&オーリー」
★ウィレム・デフォー 「アット・エターニティ'ズ・ゲート」
画家の故フィンセント・ファン・ゴッホの役を演じて、第75回 ヴェネツィア国際映画祭の男優賞に選ばれたウィレム・デフォーが食い込んできました…!!
最優秀主演女優賞 - ACTRESS IN A LEADING ROLE
SAG賞候補 エミリー・ブラント「メリー・ポピンズ・リターンズ」
★SAG賞候補 オリヴィア・コールマン 「ザ・フェイバリット」
★SAG賞候補 グレン・クローズ 「ザ・ワイフ」
★SAG賞候補 レディー・ガガ 「スター誕生」
★SAG賞候補 メリッサ・マッカーシー 「キャン・ユー・エヴァー・フォアギブ・ミー」
★ヤリッツァ・アパリシオ 「ローマ」
ヨアンナ・クーリグ「コールド・ウォー」
ヴァイオラ・デイヴィス 「ウィドウズ」
最優秀助演男優賞 - ACTOR IN A SUPPORTING ROLE
★SAG賞候補 マハーシャラ・アリ 「グリーン・ブック」
SAG賞候補 ティモシー・シャラメ 「ビューティフル・ボーイ」
★SAG賞候補 アダム・ドライヴァー 「ブラッククランスマン」
★SAG賞候補 サム・エリオット 「スター誕生」
★SAG賞候補 リチャード・E・グラント 「キャン・ユー・エヴァー・フォアギブ・ミー」
★サム・ロックウェル 「ヴァイス」
サム・ロックウェルは、「スリー・ビルボーズ・アウトサイド・エビング, ミズーリ」の演技により、前回の第90回の最優秀助演男優賞のオスカー像を持ち帰っていますから、まさかの2年連続受賞の可能性が芽生えたことになります…!!
最優秀助演女優賞 - ACTRESS IN A SUPPORTING ROLE
★SAG賞候補 エイミー・アダムス 「ヴァイス」
SAG賞候補 エミリー・ブラント「ア・クワイエット・プレイス」
★SAG賞候補 エマ・ストーン 「ザ・フェイバリット」
★SAG賞候補 レイチェル・ワイズ 「ザ・フェイバリット」
SAG賞候補 マーゴット・ロビー 「メアリー・クイーン・オブ・スコッツ」
クレア・フォイ 「ファースト・マン」
★レジーナ・キング 「イフ・ビール・ストリート・クドゥ・トーク」
★マリーナ・デ・タビラ 「ローマ」
儲かっている売れっ子の人気スターのマーゴット・ロビー、エミリー・ブラントではなく、オスカーはレジーナ・キングとマリーナ・デ・タビラを選ぶ…という地味な選択をしました…!!
最優秀オリジナル脚本賞 - WRITING - ORIGINAL SCREENPLAY
「エイトゥス・グレード」
★「ザ・フェイバリット」(Deborah Davis and Tony McNamara)
★「ファースト・リフォームド」(Paul Schrader)
★「ローマ」(Alfonso Cuaron)
★「ヴァイス」(Adam McKay)
★「グリーン・ブック」(Brian Hayes Currie, Peter Farrelly and Nick Vallelonga)
現実の出来事と映画の内容は異なっているらしいとは言え、実話の映画化のはずの「グリーン・ブック」が、“ オリジナル ” なの…?!というのも気になりますが、名作のカルト映画「タクシー・ドライバー」(1976年)で知られる大ベテランのポール・シュレイダーが選ばれました…!!
最優秀脚色賞 - WRITING (ADAPTED SCREENPLAY)
★「スター誕生」(Bradley Cooper, Will Fetters and Eric Roth)
★「ブラッククランスマン」(Spike Lee, David Rabinowitz, Charlie Wachtel and Kevin Willmott)
★「キャン・ユー・エヴァー・フォアギブ・ミー」(Nicole Holofcener and Jeff Whitty)
「ファースト・マン」
★「イフ・ビール・ストリート・クドゥ・トーク」(Barry Jenkins)
「ブラック・パンサー」
「リーヴ・ノー・トレイス」
「ザ・デス・オブ・スターリン」
★「ザ・バラッド・オブ・バスター・スクラッグス」(Joel Coen and Ethan Coen)
最優秀撮影賞 - CINEMATOGRAPHY
★「ローマ」(Alfonso Cuaron)
★「スター誕生」(Matty Libatique)
★「ザ・フェイバリット」(Robbie Ryan)
「ファースト・マン」
★「コールド・ウォー」(Lukasz Zal)
「イフ・ビール・ストリート・クドゥ・トーク」
★「ネヴァー・ルック・アウェイ」(Caleb Deschanel)
ゾーイ・デシャネルのやさしいパパとして知られる伝説的な名カメラマンのキャレブ・デシャネルが手がけたドイツ映画の「ネヴァー・ルック・アウェイ」が選ばれたことと、ノミネートされた5本のうちの2本=「ローマ」と「コールド・ウォー」が白黒映画!!というのが特徴的な結果となっています!!
最優秀編集賞 - FILM EDITING
「スター誕生」
★「ザ・フェイバリット」(Yorgos Mavropsaridis)
「ファースト・マン」
「ローマ」
★「ヴァイス」(Hank Corwin)
★「ボヘミアン・ラプソディ」(John Ottman)
★「グリーン・ブック」(Patrick J. Don Vito)
★「ブラッククランスマン」(Barry Alexander Brown)
映画の出来栄えが決まる仕上げの決め手は編集ですから、ここで選ばれなかった「ローマ」と「スター誕生」は、最優秀作品賞の獲得に向けて、思いがけず黄色信号が灯ったような結果となっています…!!
最優秀視覚効果賞 - VISUAL EFFECTS
★「アベンジャーズ : インフィニティ・ウォー」
「ブラック・パンサー」
★「ファースト・マン」
★「レディ・プレイヤー・ワン」
★「ソロ : ア・スター・ウォーズ・ストーリー」
★「クリストファー・ロビン」
この第91回の授賞式の事実上の司会者?!のように言われているアベンジャーズがノミネートを果たしました!!
最優秀録音賞 - SOUND MIXING
★「スター誕生」
「ア・クワイエット・プレイス」
★「ボヘミアン・ラプソディ」
★「ファースト・マン」
★「ローマ」
★「ブラック・パンサー」
最優秀音響効果賞 - SOUND EDITING
「スター誕生」
★「ア・クワイエット・プレイス」
★「ブラック・パンサー」
★「ファースト・マン」
★「ローマ」
★「ボヘミアン・ラプソディ」
「ミッション : インポッシブル - フォールアウト」
「アベンジャーズ : インフィニティ・ウォー」
最優秀作曲賞 - MUSIC - ORIGINAL SCORE
★「ブラッククランスマン」(Terence Blanchard)
「ファースト・マン」
★「イフ・ビール・ストリート・クドゥ・トーク」(Nicholas Britell)
★「アイル・オブ・ドッグス」(Alexandre Desplat)
★「メリー・ポピンズ・リターンズ」(Marc Shaiman)
★「ブラック・パンサー」(Ludwig Goransson)
最優秀オリジナル主題歌賞 - MUSIC (ORIGINAL SONG)
★「All The Stars」 from 「ブラック・パンサー」(written by Kendrick Lamar, Al Shux, Sounwave, SZA and Anthony Tiffith)
Performed by Kendrick Lamar and SZA
「Girl In The Movies」 from 「ダンプリング」
★「I’ll Fight」 from 「RBG」(written by Diane Warren)
Performed by Jennifer Hudson
「Trip A Little Light Fantastic」 from 「メリー・ポピンズ・リターンズ」
★「Shallow」 from 「スター誕生」(written by Lady Gaga, Mark Ronson, Anthony Rossomando and Andrew Wyatt)
Performed by Bradley Cooper and Lady Gaga
★「The Place Where Lost Things Go」 from 「メリー・ポピンズ・リターンズ」(written by Marc Shaiman and Scott Wittman)
Performed by Emily Blunt
★「When a Cowboy Trades His Spurs For Wings」 from 「ザ・バラッド・オブ・バスター・スクラッグス」 (written by Dave Rawlings and Gillian Welch)
Performed by Tim Blake Nelson and Willie Watson
最優秀美術賞 - PRODUCTION DESIGN
★「ブラック・パンサー」(Hannah Beachler and Jay Hart)
★「ザ・フェイバリット」(Fiona Crombie and Alice Felton)
★「ファースト・マン」(Nathan Crowley and Kathy Lucas)
★「メリー・ポピンズ・リターンズ」(John Myhre and Gordon Sim)
★「ローマ」 (Eugenio Caballero and Barbara Enriquez)
「ファンタスティック・ビースツ : ザ・クライムズ・オブ・グリンデルバルド」
最優秀衣装デザイン賞 - COSTUME DESIGN
★「メアリー・クイーン・オブ・スコッツ」(Alexandra Byrne)
★「ブラック・パンサー」(Ruth E. Carter)
「ボヘミアン・ラプソディ」
★「ザ・フェイバリット」(Sandy Powell)
★「メリー・ポピンズ・リターンズ」(Sandy Powell)
★「ザ・バラッド・オブ・バスター・スクラッグス」(Mary Zophres)
最優秀メイクアップ賞 - MAKEUP AND HAIRSTYLING
「ボヘミアン・ラプソディ」
★「ヴァイス」
「ブラック・パンサー」
★「メアリー・クイーン・オブ・スコッツ」
「スタン&オーリー」
「サスペリア」
★「ボーダー」
メイクアップ賞の候補にあげられた「ボーダー」は、北欧スウェーデン発の映画です!!
Trailer : Border
最優秀長編ドキュメンタリー映画賞 - DOCUMENTARY FEATURE
★「Free Solo」
★「Hale County This Morning This Evening」
★「Minding the Gap」
★「RBG」
「Three Identical Strangers」
「Won’t You Be My Neighbor?」
★「Of Fathers and Sons」
最優秀短編ドキュメンタリー映画賞 - DOCUMENTARY SHORT
★「Black Sheep」
★「End Game」
★「Lifeboat」
★「A Night at the Garden」
★「Period. End of Sentence」
最優秀短編映画賞 - SHORT FILM (LIVE ACTION)
★「Detainment」
★「Fauve」
★「Marguerite」
★「Mother」
★「Skin」
最優秀短編アニメ映画賞 - SHORT FILM (ANIMATED)
★「Animal Behavior」
★「Bao」
★「Late Afternoon」
★「One Small Step」
★「Weekends」
最優秀外国語映画賞 - FOREIGN LANGUAGE FILM
「バーニング」 (韓国)
★「カペナウム」 (レバノン)
★「コールド・ウォー」 (ポーランド)
★「ローマ」 (メキシコ)
★「ショップリフターズ」 (日本)
★「ネヴァー・ルック・アウェイ」 (ドイツ)
「ザ・ギルティ」 (デンマーク)
第91回アカデミー賞授賞式は、おなじみのドルビー・シアターで、来月2月の24日(日)に開催です!!、日本の日付けで言えば、25日の月曜日です!!、当日は例年のように各賞の結果をその都度、速報でお伝えします…!!、お楽しみに…!!