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Box Office : 5月31日~6月2日の全米映画ボックスオフィスTOP5 の第1位

子役が主演の怪獣プロレス映画と世間が見なしたらしい「ゴジラ : キング・オブ・ザ・モンスターズ」が、想定のノルマを達成できなかったばかりか、シリーズ最低のワースト封切り成績におちいり、とうていキングとは言えない赤字を抱えそうなガックリの第1位 ! !


第1位 (初) 「ゴジラ : キング・オブ・ザ・モンスターズ(1億7,000万ドル)

$49,025,000−(4,108館/$11,934)−$49,025,000

Featurette : マイケル・ドハティ監督と出演者らが、ゴジラとモスラ、ロダン AKA ラドン、ギドラ AKA キング・ギドラの4大タイタン、つまり、4大怪獣を紹介してくれているプロモ・ビデオ ! !


RT の評論家の支持率 39 % / Metacritic スコア 49 / 出口調査の CinemaScore B+

「パシフィック・リム」(2013年)の続編として、ギレルモ・デル・トロ監督が準備を進めた「メイルストロム」をやめさせて、「アップライジング」(2018年)に変えたのは失敗だった…と見なされている製作の中華レジェンダリーがまた、やってしまったか…と、うなだれる映画ファンの方もいそうですが…、


「ゴジラ : キング・オブ・ザ・モンスターズ」を配給したワーナー・ブラザースが、週末3日間の売り上げの見込みのオープニング成績として、4,902万5,000ドルの金額を発表したことから…、

ゴジラ・ユニバースの封切り成績と北米での最終的な売り上げ

第1位ゴジラ」(2014年) 9,319万ドル(3,952館) >>> 2億68万ドル
第2位コング」(2017年) 6,103万ドル(3,846館) >>> 1億6,805万ドル
第3位ゴジラ2」(2019年) 4,903万ドル(4,108館) >>> ???

…といった次第で、すでに客足が引いてることから、北米で明日の週明けの月曜日に発表される実際の売り上げは下方修正されるのでは…?!とウワサされてる「キング・オブ・ザ・モンスターズ」の封切り成績が、仮りに4,600万ドルから4,700万ドルの間の金額に訂正されると、第1作めの同成績の半分にまで下落してしまうことになります…。それどころか…、


スカーレット・ウィッチのリジーが主演女優の第1作めは、1館あたりの平均では約2万3,580ドルも稼いでいたのに対して、現在15歳のミリー・ボビー・ブラウンちゃんが映画初主演だよ!!を売りにした第2作めの単館の売り上げは半分以下の約1万1,934ドルにまで落ち込んでしまっていますし、キャプテン・マーベルのブリーが主演女優だった「コング」の同成績=約1万5,867ドルにも負けてしまっています…。


そもそもの期待値は「コング : スカル・アイランド」と同等か、それ以上の金額として、少なくとも6,000万ドル以上の6,500万ドル前後を稼ぐものと見込まれた「ゴジラ 2」が、配給のワーナーが想定した低めの5,000万ドルのノルマにすら届かなかった…という怪獣王が敗北の結果は、どういうことなのか…?!


超オタクの日本大好きのギレルモ・デル・トロ監督が、2013年公開の「パシフィック・リム」で火をつけた怪獣出現!!の巨大モンスター映画の流れは、翌2014年公開の「ゴジラ」が前述のように、いきなり大台の1億ドルに近い封切り成績を叩き出すメガヒットになったのに続けて、さらに翌2015年にユニバーサル映画が「ジュラシック・ワールド」を公開し、2億ドル以上の封切り成績を稼ぐ歴史的な大ヒットを記録する頂点に達したあと…、


2017年には「コング」が復活し、昨2018年にはドウェイン・ジョンソンを主演にした「ランペイジ」と、ジェイソン・ステイサムを主演に据え、サメ映画を巨大化した「ザ・メグ」、そして、前作ほどの大ヒットにはならなかった「ジュラシック・ワールド 2」が連発されていますから、観客はもはや、巨大モンスターのバトルを見飽きてしまったのでは…?!


…と、つまり、肝心の「ゴジラ 2」の前に亜流の「ランペイジ」と「ザ・メグ」の両モンスター映画を連発したワーナーは墓穴を掘り、自らの首を絞めてしまったのか…なんて考えられても仕方がなさそうですし、「トランスフォーマー」シリーズの第5弾「ザ・ラスト・ナイト」(2017年)が、イザベラ・モナーちゃんを主演女優に抜擢し、戦う美少女ヒロインの誕生を打ち出したことで、世間一般の大人の観客から、そっぽを向かれ、前述の「パシフィック・リム」も、第2作めの「アップライジング」は戦う美少女ヒロインとして、ケイリー・スペニーちゃんの参戦をアピールしたものの、そうしたオタク映画に美少女はつき物のベタな発想が逆効果だったのと同じような失敗…と、つまり、美少女は戦ったりしない…と、ミリー・ボビー・ブラウンちゃんが主演!!というのが、残念ながら、バカバカしく受けとめられたかも…?!という見方もありそうかもしれません…。


なので、怪獣王を出し惜しみすることで、逆にその存在の脅威をアピールした前作の「ゴジラ」とは違い、複数の人気怪獣があからさまに出現するド迫力のモンスター・バトルをアピールした「キング・オブ・ザ・モンスターズ」は、ゴジラや怪獣映画のファンからは満足と好意的に迎えられ、絶賛を博しているものの、ごく一般の世間の大人からは「ランペイジ」と同じような単に怪獣プロレスか…などと低俗に思われたかもしれませんし、それを裏付けるかのように出口調査の観客の評価は概ね、よかった!!、面白かった!!の “ B+ ” に対し、評論家のレビューはひたすら低調であるため、映画の格付けサイト Rotten Tomatoes の支持率は、こんなものにお金を払ってはいけないレベルの 39 % の腐敗映画に認定されてしまっています…。となると…、

Featurette : ゴジラ・ユニバースの世界観をつないでいる研究機関 Monarch と対ゴジラ部隊の G-Team を紹介したプロモ・ビデオ ! !


「ゴジラ : キング・オブ・ザ・モンスターズ」は、怪獣映画のファンという非常に狭い市場においては好評されて、大成功だったものの、世間一般の関心は薄いため、口コミが波及することは期待できず、限られた数のマニアのファンが観てしまえば、それでおしまい…という寿命の短い作品に位置づけることが出来そうですから、北米の最終的な売り上げは「コング」を下回り、ギレルモ・デル・トロ監督の「パシフィック・リム」=約1億180万ドルと同等か、それをやや上回る程度の結果になりそうかもしれません…。次に…、


海外市場に目を転じると、ハリウッド版「ゴジラ」の本国の地元の中国でこそ、北米以上の大ヒットの約7,000万ドルを稼いでいるものの、それ以外の地域では軒並み今ひとつ…と苦戦している「ゴジラ : キング・オブ・ザ・モンスターズ」の諸外国の興行成績をまとめた総売り上げの封切り成績は約1億3,000万ドルだそうですから、そこに北米の売り上げを追加すると約1億7,902万5,000ドルということになります。


公けに伝えられている製作費は約1億7,000万ドルですから、それをやや上回る金額を稼いだわけですが(興行成績の半分以上が映画館の取り分です)、実際の製作費は 1億8,500万ドル前後の巨額が使われたのでは…?!と言われています。そこにさらに宣伝と配給の経費が上乗せされるわけですから、「ゴジラ : キング・オブ・ザ・モンスターズ」の勢いを欠いた封切り成績の結果から推測すると、ひとまず映画館の興行においては、ゴジラはもう、けしてキングではなく、赤字を抱えながら、次の日米モンスター対決の「ゴジラ VS.コング」へと進むことになりそうです…。そのうえ前述のように…、


観客はもう巨大モンスター・バトルに飽きているのでは…?!という兆候からすると、1年に満たない間隔しか置かず、早々と来春の2020年3月13日に「ゴジラ VS.コング」を全米の映画館に登場させるのはいかがなものか…?!と、沈没の傾向に拍車をかける可能性が不安視されそうかもしれません…?!、「ゴジラ」を連発して盛り上げるつもりが、逆に「ゴジラ」の価値を損なう…という「スター・ウォーズ」の二の舞い?!の皮肉なことになってしまうのでしょうか…?!

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