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Box Office : 9月6日~8日の全米映画ボックスオフィスTOP5の第1位

2時間49分の上映時間が長すぎる「It(イット): チャプター 2」の大人になった「はみ出しクラブ」のメンバーが、前作の子どもたちよりも魅力を欠いてしまい、期待された1億ドル突破のデビューを果たせず、ガッカリと言われてしまう気の毒な大ヒットの第1位 ! !


第1位 (初) 「It(イット): チャプター 2(7,900万ドル)

$91,000,000−(4,570館/$19,912)−$91,000,000

Featurette :「チャプター 2」は「It(イット)」の続編ではなく、ひとつの物語の後半であること紹介したプロモ・ビデオ ! !


RT の評論家の支持率 64 % / Metacritic スコア 58 / 出口調査の CinemaScore B+

おととしの2017年の同時期に映画館に登場するや、いきなり約1億2,340万ドルのオープニング成績を叩き出して、製作費の約3,500万ドルの回収が即座に見込めるほどの大成功になったスティーヴン・キング原作のホラー映画史上最大ヒット作「It(イット)」の後半「チャプター 2」を全米で公開したワーナー・ブラザースが…、


週末3日間の売り上げの見込みとして、9,100万ドルの金額を発表し、ほぼ全世界で同時封切りの総額の売り上げとしては約1億8,500万ドルを稼ぎ出しただけに、トンデモない大ヒット!!として讃えられるべきはずが、逆に失敗のガッカリ…と言われる気の毒な結果となってしまいました…。


メイン・キャストが子役ばかりだった前半とは違い、ジェームズ・マカヴォイやジェシカ・チャステイン、ビル・ヘイダーといった大人のスターらを起用した後半の製作費が、第1作めの約3,500万ドルの2倍以上の約7,900万ドルにまで膨らんでしまったのは、やむを得ない感じがしないでもありませんが、その約7,900万ドルの製作費に対しても、大ヒット!!と言って、差支えなさそうな「チャプター 2」の成績がどうして、ガッカリなのか?!というのは…、


とにもかくにも前作が設定したハードルが高すぎたのひと言に尽きそうです。製作・配給のワーナーが想定していた「チャプター 2」のオープニング成績の見込みは、8,000万ドル台の後半から9,000万ドルにかけての範囲だそうですから、前半から引き続き、メガホンをとったアンディ・ムシェッティ監督が稼いだ約9,100万ドルは与えられたノルマにドンピシャリ!!の数字を出したことになります。


しかし、前半の封切り成績の記録がホラー映画史上最大にして、9月公開映画史上最大の約1億2,340万ドル(4,103館)でしたから、その大ブームの勢いを鮮明に覚えている興行関係者やファンは当然、後半もいきなり、1億ドルを超えるだろう!!と大きな期待を抱いてしまったため、わずか900万ドルの不足とは言え、その大台に乗り上げることができなかった「チャプター 2」は、どうしても失敗であるかのように見えてしまうわけですが、それにしても一体、どうして、後半は前半ほどのヒットにはならなかったのか…?!


まず言えるのは上映時間の長さです。前半の約2時間15分に対して、長い…と言っても約34分の違いなのですが、後半の約2時間49分の上映時間がザックリ言って、約3時間と受けとめられるため、観客に敬遠されやすいばかりか、まとまりを欠いて、無駄に長い…などと否定的に評した声も少なからずあることが、客足に影響を与えてるかもしれません。いずれにしろ、前半よりも長いので、必然的に上映回数が少なくなってしまい、映画館の座席の回転率は低下します。とは言え…、


上映回数が減ってしまう…というのは当然、あらかじめ計算することができるわけですから、それに対して、ワーナー・ブラザースは前半の4,103館での拡大公開のスケールをさらに増して、R 指定の映画としては史上最大の新記録にあたる4,570館もの規模で、「チャプター 2」を封切っています!!と、つまり…、


スクリーンの数を増やすことで、減ってしまう上映の回数を補おうとしたように見受けられるわけですが、しかし、1館あたりの平均の売り上げに着目すると前半が約3万76ドルを稼いでいたのに対して、後半は3万ドルを切ったどころか、2万ドルすらをも切ってしまった約1万9,912ドルにまで激減しています。となると、その平均売り上げの落ち込みぶりからすると、上映時間の長さの他に何かの問題があるのでは…?!と考えられてしまうことになりますが…、


封切り興行の観客の世代に目を転じると、25歳以上のアダルト層が約65%だった前半に対して、後半は若干ながら、その割り合いが増えた約67%だそうですから、主人公の「はみだしクラブ」の面々が成長し、大人になったのに伴い、ホラー映画の主たる観客の10代後半から20歳前後の若年層の関心をやや失った節が察せられなくもありません…。また、その大人になった主人公として起用した…


ジェームズ・マカヴォイとジェシカ・チャステインは、今夏のヒーロー映画の失敗作として、絶不評を食らい、興行が大赤字になった「X-Men : ダーク・フェニックス」と同じ顔ぶれですから、残念ながら、あの「X-Men」のキャストかよ…と、ウンザリに考えられても仕方がないため、Netflix の大ヒット作「ストレンジャー・スィングス」で人気のフィン・ウォルフハードくんをはじめとする注目の子役たちや、フレッシュな印象の美少女のソフィア・リリスちゃんらが恐怖のピエロのペニーワイズと戦った前半のキャストよりも、後半の出演者らは明らかに見劣りをして、魅力を欠いてしまったかもしれません…。


そのように思いがけなく、「ダーク・フェニックス」のトバッチリを食った?!かもしれない「チャプター 2」は、娯楽志向のはずのホラー映画なのに約3時間もある無駄に長い…と評された大作ぶりの上映時間や、前作の86%から大きく低下し、64%の凡作の格付けになってしまった Rotten Tomatoes の支持率、そして、主人公が疲れた印象の大人になってしまったことで、見た目の魅力を欠いたことなどが、前半ほどの観客を集めることが出来なかった理由のように見当をつけられますが、しかし…、


実際に映画を観た観客の評価の出口調査のスコアは前半と同じ “ B+ ” ですから、ホラー映画のスコアは例え、良作であっても通常は “ C ” 以下になりがち…であることも前提とすると、前半と同様の期待を持って、映画館に出かけた人たちのほとんどが満足をして帰っていることになります…!!、それに加えて…、


鑑賞料金の高騰により、封切りの週末ではなく、平日のサービスデーに観る人が増えたことや、映画館チェーンのサブスクの会員になっている観客もいるため、封切り成績は低下する傾向にあることも踏まえると、前述のような難点は確かにあるのかもしれませんが、「チャプター 2」の封切り成績はあくまでもセンセーショナルだった前半と比較してのガッカリであり、現実はワーナー・ブラザースの狙い通りの成功と見なす方が正当かもしれません…?!、そして…、


封切り成績の9,100万ドルから導き出される国内での最終的な売り上げの試算は、前半の約3億2,748万ドルから大きく劣る2億5,000万ドル前後になりそうではありますが、それでも製作費の約7,900万ドルを取り返して、黒字になりそうな円満会計や、実際に映画を観た観客の多くが後半も気に入っていることからすると、果たして、「It(イット)」は本当に2本だけで終わりなのか…?!


さらに前日譚のプリクエールだのスピンオフだのと、様々な設定をひねり出して、ワーナーがペニーワイズの映画シリーズを作り続ける可能性は無きにしもあらずですね…!!


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Photo Credit: © Warner Bros. All Rights Reserved.


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