The French Dispatch : 洗練された雑誌のザ・ニュー・ヨーカーを愛してやまないウェス・アンダーソン監督が、ビル・マーレイやオーウェン・ウィルソン、ティルダ・スウィントンら常連のオールスター・キャストを集めて、映画館で楽しむオシャレな雑誌を目指したチャーミングな最新作「ザ・フレンチ・ディスパッチ」の予告編を初公開 ! !

ザ・ニュー・ヨーカーへのトリビュートなのに、どうして、物語の舞台がマンハッタンではなく、フランスなの…？！という疑問を抱いてしまう…

映画ファンの方もいらっしゃるかもしれませんが、1925年に同誌を創刊し、1951年に59歳で亡くなるまで編集長をつとめた故ハロルド・ロス氏が第一次大戦時に「フランスに派遣」と、つまり映画のタイトル通りの「フレンチ・ディスパッチ」となり、アメリカの新聞のスターズ・アンド・ストライプス紙に寄稿するため、パリの支局に赴いたことがキッカケで、のちに結婚して、ザ・ニュー・ヨーカーを一緒に立ち上げることになる愛妻のカンザス育ちの故ジェーン・グラントさん（1972年没・享年79歳）と出会うことに…。

…と、ザ・ニュー・ヨーカーは、そのもとをたどれば、ニューヨークではなく、フランスでの男女の出会いに端を発して生まれることになった雑誌だったのか…という逸話を知っていると大いに納得できるウェス・アンダーソン監督の最新作「ザ・フレンチ・ディスパッチ」の予告編を、ディズニー・サーチライトが初公開してくれました…！！

Trailer : The French Dispatch

日本のメガ崎市を舞台にした前作「アイル・オブ・ドッグス」（2018年）からは約2年ぶりですが、実写の映画となると、2014年公開のアカデミー賞4冠の傑作「ザ・グランド・ブダペスト・ホテル」以来の約6年ぶりとなるウェス・アンダーソン監督の最新作「ザ・フレンチ・ディスパッチ」は…、

時代を過去の20世紀にさかのぼり、フランスのとある架空の町を舞台にして、「ザ・リバティ, カンザス・イヴニング・サン」誌のフランス版？！の「ザ・フレンチ・ディスパッチ」誌が、どうやら、あえなく休刊になってしまうことになり…、

前述の故ハロルド・ロス氏をモデルとする役どころの編集長のアーサーに扮したビル・マーレイは、最終号のメモリアル特集として、過去の10年間に採りあげたネタのうち、特に優れた3つの記事を振り返ることに…。



…といった設定から、1968年の5月にパリで勃発した五月危機、もしくは五月革命を下敷きとした学生たちの暴動の事件、終身刑に処されることになった芸術家の逸話、そして、なぜか？！、料理人のシェフが解決にひと肌脱ぐことになった誘拐事件の3つのエピソードが描かれるそうですが…、

ヘッドラインに名前をあげたビル・マーレイ、オーウェン・ウィルソン、ティルダ・スウィントンらのほかに、ベニチオ・デル・トロ、エイドリアン・ブロディ、フランシス・マクドーマンド、ジェイソン・シュワルツマン、スティーヴン・パーク、エドワード・ノートン、ウィレム・デフォー、ジェフリー・ライト…、

エリザベス・モス、クリストフ・ヴォルツ、ケイト・ウィンスレット、そして、フランスが舞台だけに当然、レア・セドゥ、マチュー・アマルリック、リナ・クードリら仏映画界のスターたちも登場するのに加えて、ティモシー・シャラメと天才シアーシャ・ローナンちゃんたちも参加！！

…と、名前を書き切れないほどのオールスターがこぞって出演していることや、ウェス・アンダーソン監督が以前から短編を集めたアンソロジーの映画を作りたい…という希望を語っていたことを振り返ると、メインの3つのお話のほかにも小さなエピソードが散りばめられているのかもしれませんね…！！

デジタル・マガジンをタブレットで眺めるよりも、やっぱり、洗練された編集の雑誌を手にとり、ゆっくりと紙のページをめくっていく時間のほうが価値があったような気がしないでもない…といった郷愁も思わずにはいられないかもしれないザ・ニュー・ヨーカーにトリビュートした映画のスタイルの雑誌「ザ・フレンチ・ディスパッチ」は、北米では今夏7月24日から限定公開で封切りの予定ですが、フランスが舞台の映画だけに当然、フランスの映画の祭典のカンヌ国際映画祭でお披露目のプレミア上映が行われることになるのではないでしょうか…？！

「パラサイト」が席巻したアカデミー賞は終わったばかりですが、早くも来年の第93回 アカデミー賞の候補作になりそうかもしれない「ザ・フレンチ・ディスパッチ」の予告編をご覧になられて、CIA リーダーの映画通のみなさんはどのような期待の感想をお持ちになられたでしょう…？！

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