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Box Office : アメリカの映画興行では最も重要な東西市場の映画館が閉鎖のまま強引に上映に踏み切ったクリス監督の「テネット」が、新型トランプ公開としては驚きと言える封切り大ヒットの数字を叩き出した即死の沈没 ! !(映画の内容は紹介しない興行記事です)


「ダンケルク」の半分以下、似たタイプの「インセプション」の約3分の1の結果ですが、「テネット」は両映画よりも高額の製作費を使っています…。


先週半ばの水曜日の8月26日頃から、まずは比較的に安全な諸外国で先行して封切ったクリス監督の時間を反転する SF スパイ・アクション映画の超大作「テネット」を、9月3日の木曜日に本国のアメリカでも新型トランプ公開をしたワーナー・ブラザースが、明日の週明け月曜日(7日)のレイバー・デー(労働者の日)の見込みの売り上げを含めた推定のオープニング成績として、2,020万ドルの金額を発表しました!!


クリス監督の過去の作品で言えば、2002年公開のリメイク映画「インソムニア」が記録した封切り成績の約2,093万ドル(2,610館)より少ないのか…となると、アル・パチーノ VS. 故ロビン・ウィリアムズの製作費が約4,600万ドルだったのに対して、ブロックバスター映画の「テネット」は、その約5倍の規模の約2億2,400万ドル以上の巨額が費やされただけに、とりもなおさず、即死の沈没…ということになりますが…、

TV Spot : Tenet


「テネット」の封切り成績の期待値は、「インセプション」(2010年)の約6,279万ドル(3,792館)、「インターステラー」(2014年)の約4,751万ドル(3,561館)、「ダンケルク」(2017年)の約5,051万ドル(3,720館)といった過去のクリス監督の作品の実績から推して、恐らく5,000万ドルの前後の金額を稼ぐのでは…?!と見込まれていましたから、その予想の数字を念頭に置きつつ…、


全米映画興行の売り上げの2割に近い金額を稼ぎ出すと言われる東西2大都市のニューヨークとロサンゼルスのほか、サンフランシスコも映画館の扉を閉ざしていることから、3,000館を下まわった2,810館でしか、「テネット」は上映されていないこと、そして、感染予防の社会的距離に配慮した新型トランプ公開として、あえて観客の収容人数が減らされているとされる事情を踏まえると…、


北米の映画館のうち約65%しか稼働しておらず、観客のキャパシティは、ほぼ半減の約50%だと言うのに、2,020万ドルのオープニング成績の推定が伝えられた「テネット」は新型トランプ大ヒットの大成功だ!!と讃えることができなくもありません…!!、しかしながら、厄介なのは…、


感染拡大防止を心がけて、外出を控えてほしいと各地の行政が呼びかけているのに反して、レイバー・デーの連休の動員を目指した「テネット」が、仮りに集団感染を起こしてしまったら…?!という社会的責任が問われるモラルの問題もありますが…、


映画の格付けサイト Rotten Tomatoes での支持率が約74%と、やや低めの値がつけられてしまったどころか、出口調査の Cinema Score では、ややガッカリの凡作に相当する “ B ” の「テネット」は、残念ながら期待にそった好評は得られておらず、やはり、この週末に配信リリースされたライバルのディズニー映画「ムーラン」の方がおもしろい!!と、まさかの差をつけられてしまっています…。となれば…、


サンフランシスコの映画館も間もなく上映再開するように、映画館の稼働率は、これから徐々に改善されていくでしょうから、まずまずのスタートを切った「テネット」が、売り上げを伸ばしていくのは間違いないものの、果たして、クリス監督の作品としては、出来栄えは今ひとつ…と言われてしまったレビューの評価や、SNS にネタバレがあふれ返るであろう悪影響を考慮すると、国内の最終的な売り上げは「ダンケルク」の約1億9,007万ドルや、「インターステラー」の約1億8,802万ドルに匹敵することができるのか…?!




なお、世界最大の映画市場の中国でも新型シュウキンペー公開された「テネット」は、北米よりも多い約3,000万ドルを稼いだのを含めて、世界の約46の市場から約1億2,600万ドルを売り上げています!!、そこにアメリカの推定の数字を足せば、現時点での全世界のトータルの興行成績は約1億4,620万ドルです。


「テネット」が赤字を出す沈没の大破を免れるためには、少なくとも、世界の興行成績の総額が、5億ドルを超えなければならない…と言われていますが、さて、その最低のノルマを突破することはできるのか…?!

CIA としては、一般的に感染のリスクが存在し、行政が外出自粛を訴えているかぎりは、映画館にお出かけください!!とは、声を大にして薦めることはできない自粛になりますが、読者のみなさんは「テネット」を映画館でご覧になられますか、それとも、配信や Blu-ray のリリースをお待ちになるでしょうか…?!、いずれにしろ、1日も早くフツーに戻ってほしいですね…。

Photo Credit: © Warner Bros. All Rights Reserved.


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