Reminiscence : ヒュー・ジャックマンが演じる記憶の水先案内人が蒸発した謎の美女レベッカ・ファーガソンとの愛にとり憑かれ、回想をたどる危険な謎解きの物語を、「ウエストワールド」のリサ・ジョイ監督が描いた近未来SFスリラーの最新作「レミニセンス」の全長版の予告編 ! !

イギリスでは家に名前をつける風習があるそうですが、お亡くなりになられた祖父の遺品を整理されている時に、美しい女性の姿が写った古い写真を…

偶然に見つけたリサ・ジョイ監督は、写真の裏に書かれていた女性の名前こそが、祖父母の家に与えられた名前だったことに気づいて当然、その写真の女性について、親族に尋ねたところ、誰も彼女のことを知らなかった現実のミステリから、いったい、祖父と謎の女性とはどんな関係だったのか？！、どうして、自宅に彼女の名前をつけたのか…？！、恐らくは生涯をとおして、写真の中の女性に向け、何らかの想いを寄せていたに違いない祖父の記憶を一瞬でもいいから再現して、たどってみたい…、

Trailer : Reminiscence

…という私生活での体験をヒントにして、記憶の水先案内人という風変わりな主人公の物語を自ら執筆した脚本だけに、きっと想い入れは深いに違いない同監督にとって、初の劇場公開映画「レミニセンス」、つまり「回想」の全長版の新しい予告編を、配給配信のワーナー・HBO MaX がリリースしてくれました…！！

クリス・ノーラン監督の名が一躍、世間に知れ渡ることになった「メメント」（2000年）も記憶をテーマとしていただけに、同カルト作のプレミア上映で知りあった夫の脚本家のジョナサン・ノーランと夫婦共同プロデュースの映画監督デビュー作が、やっぱり記憶をテーマにした「回想」というのも何かの因縁のような感じがしないでもないリサ監督は…、

その夫のジョナサンと組んで、クリエイターをつとめた「ウエストワールド」の大成功より前に、マイアミを舞台にしたテレビシリーズ「バーン・ノーティス」の脚本を執筆して、名をあげた人ですから、やっぱり勝手知ったるマイアミが舞台の「レミニセンス」は…、

昼間は出歩くのが苦痛なほど温暖化が進み、海面が上昇したことにより半ば水没した近未来の戦後…という設定を採用し、戦争中に軍が開発した記憶再現装置を使い、敵に情報を吐かせる尋問のエキスパートだったニック＝ヒュー・ジャックマンは、終末的な世界の状況下で、貧富の格差も拡がり、どうあがいても浮上は無理…と将来を悲観した人びとが古き良き思い出にすがり、過去に引きこもりたいと願う需要に応じて…、

戦争中に培った記憶再現の経験を活かして、人びとを回想へと誘う記憶の水先案内人の商売を営んでいたが、ある日、どこかに無くした鍵を見つけたいから、記憶を再現してほしい…というカンタンな依頼を持ち込んできた美女のメイ＝レベッカ・ファーガソンとの出会いが転機となり、ふたりはたちまち運命的な恋に落ちるのだったが、メイは現われた時と同様に突然、姿を消して、蒸発してしまう…。

…といった発端から、リサとジョナサンの夫妻とは「ウエストワールド」を通じて、親しい間柄のメイヴ、つまり、タンディ・ニュートン扮するビジネス・パートナーがとめるのも聞かず、レベッカ・ファーガソンへの想いにとり憑かれたヒュー・ジャックマンは…、

謎の美女メイは本当は何者だったのか？！、彼女はどこからやって来て、どこに消えたのか…？！、どうやら、メイと関わりのあった人びとの記憶の回想の中に踏み込むのか？！と予告編から観受けられる「レミニセンス」の展開は、クリス監督の「インセプション」（2010年）の夢の中に踏み込む展開に相通じるものとして、連想せずにはいられませんが…、

ノーラン兄弟と組んだ「ザ・プレステージ」（2006年）でも、危険な領域に踏み込む向こう見ずなキャラだったヒュー・ジャックマンは、レベッカ・ファーガソンの行方を追って、裏社会の深みへとハマっていくかのようですね…！！

その他の共演者として、「トゥーム・レイダー」（2018年）のダニエル・ウー、「ドクター・スリープ」（2019年）のクリフ・カーティスたちに加えて、タンディ・ニュートンの愛娘のニコ・パーカーちゃん（「ダンボ」2019年）も登場する「レミニセンス」は、今夏8月20日から HBO Max 全米配信と同時に映画館でも上映！！、メイを探し求めるニックが「彼女はどこだ？！」と怒りに震えながら…、

誰かに銃口を突きつける鬼気迫る姿を観て、あッ！！、デニス・ヴィルヌーヴ監督の誘拐映画の傑作「プリズナーズ」（2013年）の娘をさらわれたお父さんだ…！！と思った映画ファンの方もいらっしゃるかと憶測しますが、何かにとり憑かれたようになって、苦悩する人物を演じるのが、ウルヴァリンは得意ですから、映画の出来栄えはさておき、グレイテストなショーマンの熱演は存分に楽しめるのではないでしょうか！！

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