Box Office : 5月28日~5月30日の全米映画ボックスオフィスTOP5
パンデミック明けの映画復活を測る試金石の「クワイエット・プレイス 2」が、前作に迫る封切り成績を叩き出したばかりか、同時配信の「クルエラ」も堅実な動員を集め、興行関係者がようやく安心できたエミリーとエマの女優主演作がワンツー・フィニッシュ ! !
*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。
第1位 (初) 「ア・クワイエット・プレイス Part 2」(6,100万ドル)
$48,380,000−(3,726館/$12,984)−$48,380,000
Featurette : ジョン・クラシンスキー監督とキャストが、前作から「Part 2」への物語の流れを紹介しているプロモ・ビデオ ! !
全米映画興行成績のランキングをレポートした前回は、ヴィン・ディーゼルが超人戦士の SF アクション「ブラッドショット」が封切られた昨2020年3月半ばの第2週めでしたから、実に約1年と2か月半もの長いお休みを経て、ついにようやく、まともな数字をお伝えすることができる全米映画ボックスオフィスTOP5 が帰ってきました…!!
アベンジャーズ政権のバイデン・ハリスが、とにもかくにもワクチンを注射しまくる感染封じ込めのおかげで、新規感染の件数が大きく減少し、北米の75%前後の映画館が営業再開を許され、地域と劇場によっては収容人数のキャパの制限こそ残っているものの、ヴァックスド、つまりワクチン接種済の人たちはもはや、特定の場合を除き感染予防のマスクも不要だけに、パンデミック前に近い状態に戻ったメモリアル・デー(戦没将兵追悼記念日)のロング・ウィークエンドの目玉映画「ア・クワイエット・プレイス Part 2」は…
🇺🇸本日5月30日(日)朝のニュース🌞明日の月曜日の戦没将兵追悼記念日の祝日を含めたロング・ウィークエンドは、パンデミックほぼ終わりを迎えて、感染予防のマスク着用も半ば任意になった最初の連休だけに、ようやく映画館も賑わいを取り戻したカムバックです🎉✌https://t.co/5A1SzE2pGs
— CIA🌟Movie News - Extra+ (@Extra_Cia) May 30, 2021
前夜祭興行の売り上げを含めた初日の金曜日(5月28日)に、いきなり約1,930万ドルを稼いで、翌土曜日にも約1,490万ドルを売りあげたことから、パンデミックの悪影響はもう見受けられないどころか、週末3日間のオープニング成績の見込みは約4,830万ドルだそうですから、コロナと言われて、連想するのはビールだった約3年前の2018年4月に封切られた前作の同成績=約5,020万ドル(3,508館)に迫った同等の数字を叩き出すばかりか…、
明日の月曜日の祝日を含めた4日間のトータルの売り上げは、5,800万ドル前後になるだろう…と予想されていますから、第1作めを上まわる成功を果たしそうな立派な続編だ!!と、内容も含めて同時に讃えることができそうです!!、しかしながら…、
最も最初の封切り日の昨2020年春の3月20日に予定通り公開できていれば、いわゆる大台の1億ドルに近いオープニング成績を稼ぐのでは…?!と大きな期待がされていただけに、製作・配給のパラマウント映画は前作の安価な製作費の約1,700万ドルに大きく追加した約6,100万ドルを続編に投じていますから、そうしたスケールを増して、より多く稼ごう…!!の目論見からすれば、やっぱり、映画自体の損得勘定としては、パンデミックのダメージを被りそうではあるものの…、
それでも前作と同等の大ヒットになりそうだ!!という結果だけで、1年以上のオクラ入りを耐えて、安易に公開しなかったパラマウント映画の判断は正解だったと讃えられるでしょうし、配信サービスを通じて、自宅での映画鑑賞に慣れた観客はもう映画館に戻ってこないのでは…?!という興行関係者の不安も払拭できたわけですから、ジョン・クラシンスキー監督が構想している次の第3作めへと物語が続くのは恐らく、間違いないのでは…?!、本当によかったですね…!!
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第2位 (初) 「クルエラ」(1億ドル超)
$21,300,000−(3,892館/$5,473)−$21,300,000
Featurette : 目を楽しませる華麗な衣装のみならず、耳も楽しませる聴きどころ満載の「クルエラ」の音楽を紹介したプロモ・ビデオ ! !
実際のところ、いくら使ったのか?!の具体的な金額は公表されていませんが、少なくとも1億ドルを優に超えて、エルたんとアンジーたん共演の「マレフィセント」シリーズと同等の1億8,000万ドル前後の製作費が投じられたとすれば、週末3日間の封切り成績が約2,130万ドルは心もとない感じですが、でも…、
パンデミック前の一昨年の2019年秋に公開されたエマ出演作「ゾンビランド 2」の同成績が約2,680万ドル(3,468館)だったことを振り返ると、明日の祝日を含めた4日間の売り上げの見込みが約2,650万ドルの「クルエラ」は封切りと同時に Disney+ から要追加視聴料とは言え、配信されて、自宅で観ることもできるのに「ゾンビランド 2」と同等の観客を集めていることになるばかりか…、
前述の「マレフィセント」の第2弾(2019年)のオープニング成績は約3,695万ドル(3,790館)でしたから、仮りに配信がなかったとすると、エマはエルと同じぐらい稼いでいたかも…?!
よって、同時配信だから、観客が来ないのでは…?!と不安していた映画館側としては、ひとまず胸をなでおろすことができそうな堅実な結果を出してくれた「クルエラ」ですが、同時配信の映画は公開2週めからの客足がパタリと途絶える可能性があるため、今後の動員には要注意となっています…。
なお、 Disney+ がどれだけの金額を世界中で集めているか?!は、ディズニーのエラい人しか知らないので、「クルエラ」が本当にヒットかどうか?!は、最後にほのめかされた?!かもしれない続編の第2弾の製作が発表されるかどうか?!を通じて、わかるのではないでしょうか…?!
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第3位 (1) 「スパイラル : フロム・ザ・ブック・オブ・ソウ」(2,000万ドル)
$2,275,000−(2,641館/$861)−$19,782,163
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第4位 (2) 「ラス・オブ・マン」(4,000万ドル)
$2,100,000−(3,007館/$698)−$22,107,737
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第5位 (4) 「ラーヤ・アンド・ザ・ラスト・ドラゴン」(1億ドル)
$1,990,000−(2,015館/$988)−$50,855,365
Featurette : 覚醒トリロジーの「真の主人公」だったと「スター・ウォーズ」のファンが思っているケリーのディズニー・アニメのプリンセス就任を歴代のプリンセスの声のみなさんが祝福してくれた感激のプロモ・ビデオ ! !
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