Box Office : 6月7日～9日の全米映画ボックスオフィスTOP5の第2位

映画館で観るのはやめとこ…とファンが見捨てた絶不評「ダーク・フェニックス」が、ディズニーのヒーロー映画としてはもちろん、「X-Men」史上最低の封切り成績を記録した歴史的大敗で燃え尽きたシリーズ終了の初登場第2位 ! !

第2位 (初) 「X-Men : ダーク・フェニックス」(2億ドル超)

$33,000,000−(3,721館/$8,869)−$33,000,000

「X-Men」シリーズの20年近い足跡を振り返り、「ダーク・フェニックス」にたどり着いたことをアピールした予告編 ! !

★RT の評論家の支持率 22 % / Metacritic スコア 43 / 出口調査の CinemaScore B-

このあとはディズニー・マーベルのシネマティック・ユニバースの作品として、ケヴィン・ファイギが指揮をとり、新たに生まれ変わることになるんでしょ…だったら、急いで観るまでもない…、いずれ配信のレンタルで観よう…と、「X-Men」のファンたちが映画館に出向いて、お金を払う気はなかったシリーズ最終章の「ダーク・フェニックス」を封切ったディズニー・FOX が…、

週末3日間の売り上げとして、3,300万ドルの金額を発表したことから…、

「X-Men」シリーズの封切り成績の順位と国内での売り上げ

第1位 「デッドプール」（2016年）　1億3,243万ドル（3,558館） >>> 3億6,307万ドル 　　　　　　　　
第2位 「デッドプール 2」（2018年）　1億2,551万ドル（4,349館） >>> 3億1,849万ドル
第3位 「ラスト・スタンド」（2006年）　1億275万ドル（3,690館） >>> 2億3,436万ドル 　　

第4位 「フューチャー・パスト」（2014年）　9,082万ドル（3,996館） >>> 2億3,392万ドル 　
第5位 「ローガン」（2017年）　8,841万ドル（4,071館） >>> 2億2,628万ドル
第6位 「X 2」（2003年）　8,556万ドル（3,741館） >>> 2億1,495万ドル 　　　　　

第7位 「ウルヴァリン」（2009年）　8,506万ドル（4,099館） >>> 1億7,988万ドル 　　
第8位 「アポカリプス」（2016年）　6,577万ドル（4,150館） >>> 1億5,544万ドル 　　　　　
第9位 「ファースト・クラス」（2011年）　5,510万ドル（3,641館） >>> 1億4,641万ドル 　　　　　

第10位 「X-Men」（2000年）　5,447万ドル（3,025館） >>> 1億5,730万ドル 　　　　　　　　　　　　
第11位 「ザ・ウルヴァリン」（2013年）　5,311万ドル（3,924館） >>> 1億3,256万ドル 　　　　　
第12位 「ダーク・フェニックス」（2019年）　3,300万ドル（3,721館） >>> ？？？ドル

…といった次第で、予想されていた6,000万ドル超えの金額どころか、少なくとも5,000万ドルを切ることはない…と踏んでいた FOX の期待をあざ笑うように裏切って…、

「X-Men」シリーズでは初めて、5,000万ドル以下の金額を記録した最下位になったと同時に、ディズニーが封切ったマーベル作品のうち、最もオープニング成績が振るわなかった「アントマン」（2015年）＝約5,723万ドル（3,856館）にも当然およばないディズニー史上でもワーストの結果になってしまいました…。

大きな撮り直しを行ったことで製作費が2億ドルを超える巨額になってしまった「ダーク・フェニックス」は、この封切り成績から推測すると国内での最終的な売り上げは残念ながら、大台の1億ドルに接近することすら無理かもしれないだけに、もはや赤字確定？！と言われてしまっても仕方のない感じですが…、

それにしても、どうして「ダーク・フェニックス」は、もろにコケてしまったのか？！、その理由は前述のように、もはや続きはない最終章だから…というのも言えるわけですが、しかし、シリーズが作品を重ねるごとに見どころが増すような流れにしておけば、逆に強い期待を誘い、これで観納め！！とばかりにファンが押しかけたでしょうから、マシュー・ヴォーン監督が語ってくれたように…、

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FOX のシリーズ展開が先行きを考えず、行き当たりばったりのテキトー過ぎた…と振り返ることができそうですし、それを裏付けるように…、

先に掲げた「X-Men」の興行成績のランキングを今一度よく見れば、スピンオフの「デッドプール」シリーズを除くと本流の作品のうち最もヒットしたのは、ファムケ・ヤンセンが演じたジーン・グレイがダーク・フェニックス化した旧トリロジー完結編「ザ・ラスト・スタンド」ですから、「アポカリプス」が挫折したあと、次の展開を見いだせなかった FOX が、要は過去に最もヒットした実績の「旧ダーク・フェニックス」を焼き直すことにしたわけか…などと、ファンは見透かしてしまっています…。そのうえ、この映画の最大の売りとして、ファンの強い関心を集める衝撃展開だったはずのソフィー・ターナーのジーン・グレイが、あのミスティーク、つまり、ジェニファー・ローレンスを殺す！！というサプライズを予告編で披露したネタバレのマヌケな宣伝も当然、言うまでもなく大失敗の自殺行為でした…。

映画の格付けサイト Rotten Tomatoes において、シリーズ最低の 22% の支持率しか得られなかった「ダーク・フェニックス」は、出口調査の観客の評価もシリーズ最低の “ B- ” のスコアですから、評論家とファンの両方が失敗作の烙印を押してしまったのか…ということになるだけに、不死鳥なのに、もはや死に体？！のわけですが…、

Movie Clip :ジーン・グレイがエリックの制止を無視して、自分を捕らえにきた軍を相手にパワーを発揮してしまうシーン ! !

「ダーク・フェニックス」の唯一の救い？！は、同じく FOX が絶不評を食らって、惨敗を喫した「ファンタスティック・フォー」（2015年）のオープニング成績＝約2,569万ドル（3,995館）よりはマシだったか…ということになりそうです…。ちなみに昨2018年の夏に封切られたミュージカル映画「マンマ・ミーア ! ヒア・ウィ・ゴー・アゲイン」のオープニング成績は約3,495万ドル（3,317館）でしたから、えッ？？、コミックヒーロー映画の人気シリーズの「X-Men」が「マンマ・ミーア !」に負けたの？！という結果となっています…。