Box Office : 1月10日～1月12日の全米映画ボックスオフィスTOP5

観客が驚異の長回しに息を呑んで圧倒されるサム・メンデス監督の戦争サスペンス「1917」が、必見の高い評価の後押しを受けて、全米拡大公開と同時に第1位に浮上 ! ! の一方、クリステン・スチュワート主演の超深海のモンスター・ホラー「アンダーウォーター」は沈没したまんまの不発 ! !

＊各数字は週末成績－(公開館数/平均売上げ)－トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。

第1位 (17) 「1917」(9,000万ドル)

$36,500,000−(3,434館/$10,629)−$39,221,279

観客が目撃者として、自分も絶体絶命の伝令に同行しているかのように錯覚する映画全編を通してワンカットみたいな「1917」の驚異の長回しはどのように撮影されたのか ? !、その入念な準備と実際の現場の様子を紹介した貴重なビデオ ! !

★RT の評論家の支持率 90 % / Metacritic スコア 79 / 出口調査の CinemaScore A-

来月2月9日（日）開催の第92回アカデミー賞の選考対象になる資格を得るために昨2019年末の12月25日のクリスマスに、わずか11館だけの限定公開で封切られた「1917」は、映画通の間でこそ要注目の話題の作品でしたが…、

NBC テレビが1月5日に放送した新春恒例の芸能人大集合のお年玉番組みたいな「ゴールデン・グローブ賞」のドラマ部門の最優秀作品賞と監督賞を与えられたことで、オスカー獲りには不利になったものの…、

その視聴率の高い芸能人大集合特番の宣伝効果によって、映画の存在が広く世間に知られたことが功を奏し、上映規模を全米に拡大するやいなや、第1位に躍り出ることができました…！！、出口調査のスコアが大満足の “ A- ” ですから、さらに口コミによって集客が見込まれるであろうことを踏まえると、既存のよく知られた原作に頼ったり、昔の人気映画の焼き直しでなくても、ていねいに作られた良質の作品であれば、まったくオリジナルの新しい映画でも当然ヒットする！！、観客は本当に新しい映画を観たい…！！という当たり前のことが、あらためて確認が出来た当たり前の結果となっています…！！

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第2位 (1) 「スター・ウォーズ : ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー」(3億ドル)

$15,059,000−(4,279館/$3,519)−$478,169,690

★RT の評論家の支持率 58 % / Metacritic スコア 54 / 出口調査の CinemaScore B+

「スター・ウォーズ」ファンは元より、ごく一般の観客からも絶不評のサイテー映画と見なされた「ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー」はまだ、10億ドルの壁を超えられず…の不振ですから、DC コミックスの海の王者のヒーローの「アクアマン」（2018年）＝全世界の興行成績の総売り上げが約11億4,816万ドルに負けてしまうかもしれません…。本当にひどい映画を作ってしまったことで、「スター・ウォーズ」のブランド価値はもう台無しかもしれません…。

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第3位 (2) 「ジュマンジ : ザ・ネクスト・レベル」(1億3,200万ドル)

$14,000,000−(3,904館/$3,586)−$257,124,981

★RT の評論家の支持率 66 % / Metacritic スコア 58 / 出口調査の CinemaScore A-

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第4位 (28) 「ジャスト・マーシー」(？？？ドル)

$10,000,000−(2,375館/$4,211)−$10,435,988

Trailer : Just Mercy

★RT の評論家の支持率 82 % / Metacritic スコア 68 / 出口調査の CinemaScore A+

物語の舞台がアラバマ州のモンローヴィルというだけで、映画通の方は故グレゴリー・ペックが主演した名作「アラバマ物語」（1962年）を思い出して、肌の色の違いに対する偏見のひどいところだ…などと即座に映画のテーマを察することができそうな「ジャスト・マーシー」は…、

「ショート・ターム12」（2013年）のデスティン・ダニエル・クレットン監督が、ブライアン・スティーヴンソン著のノンフィクション「黒い司法」を原作にした実話映画。同書を邦訳出版する亜紀書房の紹介によれば（※不適切な言葉の使い方を一部、訂正しました）…

コーケイジャンの人妻と関係を持ったアフリカ系…。それだけで犯してもいない殺人の罪で死刑を宣告されたウォルター・マクミリアン。彼の冤罪を証明するべく人権弁護士ブライアンは奔走する。仕組まれた証言、公判前の死刑囚監房への収監、大半がコーケイジャンの陪審員、証人や弁護士たちへの脅迫……。数々の差別と不正を乗り越え、マクミリアンとブライアンは無罪を勝ち取ることができるのか。アフリカ系が不当に差別されてきた米国司法の驚愕の事実を踏まえつつ展開される衝撃のドラマ。

第5位 (初) 「ライク・ア・ボス」(2,900万ドル)

$10,000,000−(3,078館/$3,249)−$10,000,000

Trailer : Like A Boss

★RT の評論家の支持率 21 % / Metacritic スコア 32 / 出口調査の CinemaScore B

「アレクサンダー・アンド・ザ・テリブル、ホリブル、ノー・グッド、ベリィ・バッド・デイ」（2014年）などのミゲル・アルテタ監督がメガホンをとった女性向けハレンチ・コメディ。ローズ・バーンとティファニー・ハディッシュが立ち上げたコスメのビジネスが赤字を抱える苦境に陥ったことから、コスメ業界の大物のサルマ・ハエックからの資金提供の申し出を幸いとし、受け入れようとするのですが、しかし案の定、おいしい話の裏には良からぬ魂胆があったことから…！！