Box Office : 6月22日～24日の全米映画ボックスオフィスTOP5の第1位

「ジュラシック・ワールド」の第2弾「フォールン・キングダム」が、驚異的な大ヒットだった前作から大きく数字を落としたものの、期待値の上限金額を叩き出した上々の成績の初登場第1位 ! !

第1位 (初) 「ジュラシック・ワールド : フォールン・キングダム」(1億7,000万ドル)

$150,001,000−(4,475館/$33,520)−$150,001,000

TV Spot - Jurassic World: Fallen Kingdom

★RT支持率は評論家 50 % , 観客 62 % / Metacritic スコア 51 / 出口調査の CinemaScore A-

サッカーのワールド・カップの熱戦が始まってしまうと本来なら得られるはずの売り上げが、ごっそりと消えてしまうかもしれない…と、つまり、人々がテレビにかじりつく前に封切らなければならない…といった事情から、諸外国では今月6月のはじめに封切られ、もう旧作？！になろうとしてる「ジュラシック・ワールド : フォールン・キングダム」を、ようやく、サッカー熱の薄い本国の北米で公開したユニバーサル映画が、週末3日間の売り上げの見込みとして、巨額の1億5,000万ドルの数字を明らかにしてくれました…！！

「パーク」のトリロジーの完結編が封切られた2001年から数えて約14年ぶりの復活！！として、ひときわ注目を集めた前作のオープニング成績が、2015年当時においては史上最高額の記録破りの大ヒット！！となる約2億881万ドル（4,274館）だっただけに、その数字を更新するのはハナから無理だろうと思われていた続編は、1億3,000万ドルから1億5,000万ドルの範囲に着地するのでは？！と期待されていました。

そして、先週末の封切り初日の金曜日（22日）の売り上げが、約5,880万ドルだった実績から推して、週末3日間の総額としては、1億4,500万ドルが見込まれていましたから、ギレルモ・デル・トロ・ファミリーの J・A・バヨナ監督は予想を少し超えて、期待値の上限の数字を稼いだことになり、立派に務めを果たしたと讃えることができそうです。しかしながら…、

Movie Clip : The Baryonyx

前作と同じく2015年に復活した「スター・ウォーズ」の覚醒トリロジーの第2弾「ザ・ラスト・ジェダイ」（2017年）は、第1作めの「ザ・フォース・アウェイクンズ」の封切り成績＝約2億4,797万ドル（4,134館）に続けて、2億ドル超えを果たした約2億2,001万ドル（4,232館）の数字を叩き出していますから、両大ヒット映画を比較すると、恐竜が大暴れ！！の見せ場を基本の売り物にしている「ジュラシック」シリーズは、登場人物を軸にしたドラマ展開の要素がやや希薄だけに、観客の興味や関心を維持するのは難しいのかも…といった弱点が見えたような気がしないでもありません…。

とは言え、世界最大の映画市場の中国だけで約2億300万ドルを稼いでいるのを含めた諸外国での売り上げのトータルが約5億6,150万ドルに達している「フォールン・キングダム」は、そこに北米封切り成績を追加すると約7億1,150万ドルに達しますから、今後の国内での売り上げと、まだ公開されていない地域からの稼ぎを見込むと、10億ドル超えの特大ヒットになるのは、もはや確定的となっています…！！、よって…、

Movie Clip : The Carnotaurus

結末を書くとネタバレになるので、それは出来ませんが、この後はどうなるんだろう…？！と思った観客が、完結編の第3作め（2021年6月11日全米公開）にも押しかけることになりそうですから、「スター・ウォーズ」ほどではないにしても、「ジュラシック」シリーズが正真正銘の大ヒット・シリーズであるのは間違いありません！！

なお、「フォールン・キングダム」の封切り成績は、「パーク」と「ワールド」のシリーズ全体の中では前作に次ぐ第2位となり、今年2018年に封切られた映画としては、「アベンジャーズ : インフィニティ・ウォー」、「ブラック・パンサー」、そして、「インクレディブルス 2」のディズニー映画の3作品に次ぐ、4番めの大ヒットとなっています…！！

Movie Clip : Claire Helps Owen Escape