Box Office : 7月13日～15日の全米映画ボックスオフィスTOP5の第3位

ドウェイン・ジョンソンが「ダイ・ハード」をパクッたと言われるアクション映画「スカイスクレーパー」が期待ハズレの不入りで、超高層ビルが倒壊の恐れが見えてしまった初登場第3位の炎上 ! !

第3位 (初) 「スカイスクレーパー」(1億2,500万ドル)

$25,485,000−(3,782館/$6,738)−$25,485,000

Trailer : Skyscraper

★RT支持率は評論家 51 % , 観客 79 % / Metacritic スコア 52 / 出口調査の CinemaScore B+

ザ・ロック主演の「ダイ・ハード」+「タワーリング・インフェルノ」の中華レジェンダリー作品「スカイスクレーパー」を封切ったユニバーサル映画が週末3日間のオープニング成績として、約2,549万ドルの数字を発表したことから、4,000万ドル近い金額を稼ぐ大ヒットを見込んでいた業界筋の期待を大きく裏切ったばかりか、ノルマの3,000万ドルにすら到達できなかった沈没の結果となってしまいました…。

昨2017年末に公開された「ジュマンジ : ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」が、まさかの「スパイダーマン」シリーズ超えを果たし、ソニピ史上最高の国内ヒットの歴代第1位に君臨する偉業を果たしたドウェイン・ジョンソンの主演作が沈没！！と言えば、意外に思われるかもしれませんが…、

昨2017年夏の勝負映画だったパラマウント作品の「ベイウォッチ」のオープニング成績は、さらにひどい約1,850万ドル（3,647館）でしたから、それに比べるとまだマシとは言え、ザ・ロックは2年連続して、夏場のサマームービー・ウォーズでつまずいた連敗となったばかりか…、

Movie Clip :「ミッション・インポッシブル 6」の現実に跳躍して、足首を折ったトム・クルーズと比べると、見劣りするドウェイン・ジョンソンのスゴい CG の跳躍シーン ! !

「ベイウォッチ」はサマームービーとしては安価の約6,900万ドルの製作費だったのに対して、ローソン・マーシャル・サーバー監督の「スカイスクレーパー」は約1億2,500万ドルの巨額が費やされていますから、そこに宣伝費が上積みされることを踏まえると、もはや赤字覚悟のユニバーサル映画としては、中華レジェンダリー＝大連万達グループの本国の中国でのヒットに望みを託すしかなさそうです…。

なお、ドウェイン・ジョンソンが、ローソン・マーシャル・サーバー監督と組んだ前作であり、一昨年の2016年夏のワーナー・ブラザースの勝負映画だった「セントラル・インテリジェンス」（2016年）のオープニング成績は約3,554万ドル（3,508館）でした。そのヒットの実績を振り返り、同アクション・コメディで相棒を組んだ人気お笑い芸人のケヴィン・ハートが、前述の「ジュマンジ」の共演者でもあり、メイン・キャストだったことを踏まえると、ドウェイン・ジョンソン単独の集客力には、やや疑問の目が向けられてしまいそうですが、今春に公開された「ランペイジ」は「セントラル・インテリジェンス」と同等の約3,575万ドル（4,101館）の封切り成績となっています…。

Movie Clip :「スクリーム」のネーブ・キャンベルが演じる妻サラの格闘シーン ! !

よって、「スカイスクレーパー」は、中国版「ダイ・ハード」のパクリ映画のように見なされたことや、主人公が片足という設定が、痛快であるべきアクション映画に影を落として、敬遠されてしまったかな…？！と思えなくもありませんが、2015年夏の大ヒット作「サン・アンドレアス」＝オープニング成績は約5,459万ドル（3,777館）の成功を再び…という期待は残念ながら、叶えられませんでした…。

さて、ドウェイン・ジョンソン主演のアクション映画だからと言って、必ずしもヒットするわけではない…という結果を踏まえると、ヴィン・ディーゼルともめたドウェイン・ジョンソンが体よく「ワイルド・スピード」を乗っ取った…とも言われるスピンオフ映画の「ホブス・アンド・ショウ」を、来年2019年夏の勝負映画として、7月26日に全米公開するユニバーサル映画としては、このドウェイン・ジョンソンが「ダイ・ハード」をパクったと言われた「スカイスクレーパー」の失敗から学ぶ必要がありそうですね…。

Movie Clip : エレベーターを墜落させる急転直下の大脱出 ! !