Goodbye to 20th Century Fox : さようなら、20世紀FOX…。ディズニーが傘下におさめた映画スタジオの20世紀FOXのブランド名を変えることが明らかになった ! !

105年も前の1915年に、FOX を創業した故ウィリアム・フォックス氏（1952年没）の名前は、ついに映画の世界からは消えてしまうことになりそうです…。


まさかの同業他社のメジャー・スタジオを買収する！！という歴史的な映画業界の再編を昨2019年春の3月に成し遂げたディズニーが、同社の傘下におさめた20世紀FOXとFOX サーチライト・ピクチャーズの名称を変更することを、Variety のアダム・B. ヴァリィがレポートしてくれました…！！

どのように名前が変わるのか？！というのは、20世紀FOX は「20世紀スタジオ」に、そして、FOX サーチライト・ピクチャーズは「サーチライト・ピクチャーズ」へと、つまり、“ FOX ” の部分を取り除いてしまうそうです。

20世紀FOXを売却した以前の親会社の21世紀FOX、すなわち、FOX が、FOX ブロードキャスティング・カンパニーや、FOX ニュースは売却せず、現在も続けていることを踏まえると、映画スタジオの20世紀FOXは依然として、FOX傘下にあり、ディズニーではないようにカン違いをされてしまうわけですし…、

ニュースとは言い難いようなネタをニュースと称して、放送したりするFOXニュースはうさん臭いといった印象を持っている人たちや、21世紀FOXの前身のニューズ・コーポレーションと、俗にメディア王と言われた大富豪のルパート・マードック氏を毛嫌いして、言わば FOX アレルギー？！になってしまい、20世紀FOXの映画は絶対に観ない！！という人たちもいることも考慮すると…、

健全なファミリー志向を売りにしているディズニーとしては、“ FOX ” の名前を使い続けるのは、まぎらわしいばかりか、下手をするとイメージダウンにもなり得るだけに、 “ FOX ” を消し去りたい…というのは仕方がないのかもしれません…。



それにそもそも、20世紀FOXは、冒頭でふれた故ウィリアム・フォックス氏が創業したFOXフィルムと20世紀ピクチャーズとが、1935年に一緒になって誕生したものですから、20世紀スタジオという新しい名前は、20世紀ピクチャーズ由来のものとして、納得できるような感もあります。

しかしながら、「スター・ウォーズ」の始まりの冒頭には、やはり、20世紀FOXのロゴとファンファーレがなければ、しっくりこない…というファンの方々がいらっしゃるように、20世紀FOXの名前がなくなってしまうのは、映画ファンにとっては、まるで映画の歴史の一部が失われてしまうような寂しさを感じずにはいられないのではないでしょうか…。

なお、その気になるロゴと特徴的なファンファーレについては、大きな変更はせずに、FOX の部分を削除するだけにとどめ、ファンファーレは引き続き、鳴り響くことになる見込みだそうです。

Photo Credit: © Disney / 20th Century Fox. All Rights Reserved.