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Box Office : 8月13日~8月15日の全米映画ボックスオフィスTOP5

ライアン・レイノルズ主演のゲームの世界のアクション・コメディ「フリー・ガイ」が想定を超えたヒットの初登場第1位 ! ! の一方、ホラー・スリラーの不評の続編「ドント・ブリーズ 2」は不発 ! !、音楽伝記映画「リスペクト」も振るわぬ成績ながら、今後に期待の持てる好評価 ! !

*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。

第1位 (初) 「フリー・ガイ」(1億2,000万ドル)

$28,400,000−(4,165館/$6,819)−$28,400,000


Trailer : Free Guy


RT の評論家の支持率 82 % / Metacritic スコア 62 / 出口調査の CinemaScore A

けして、演技は下手ではなく、むしろ上手いのだけれど、特徴を欠いた平凡な二枚目のルックスだけに大根役者に見えてしまうライアン・レイノルズが、その特徴を欠いた平凡な二枚目のルックスに打ってつけ?!と言えそうな新しい当たり役の “ ゲームの脇役の無個性のノン・プレイヤー・キャラ ” の “ ガイ ” 、つまり、単に “ 野郎 ” の主人公を演じた「フリー・ガイ」の封切り成績の約2,840万ドル(4,165館)は…、


旧 FOX の20世紀スタジオが製作した映画に対して、親会社のディズニーが想定した1,500万ドル以上から2,000万ドルの間という期待値を十二分に超えた結果となっていますし、主演の “ 野郎 ”にとっては…、

Movie Clip : ライアン・レイノルズが演じる “ 野郎 ” が、強盗のアバターから手に入れたサングラスによって、自分のいるゲームの世界を初めて、プレイヤーの視点から目にしたシーン ! !


特殊メイクとマスクを被ることによって、特徴を欠いた平凡な二枚目のルックスを補った「デッドプール」(2016年)の同成績=約1億3,243万ドル(3,558館)と比べれば、巨額の1億ドル以上も少ない数字ですが、しかし、先月の7月半ばに続編「ザ・ヒットマン'ズ・ワイフ'ズ・ボディガード」=封切り成績は約1,140万ドル(3,331館)が封切られた人気シリーズの第1作め(2017年)の封切り成績=約2,138万ドル(3,377館)を超えましたし…、

昔の人気映画を焼き直した “ 懐かシネマ ” や、シリーズものではなく、まったく未知の新しいネタのオリジナル映画だというのに、期待の大きかった「ザ・スーサイド・スクワッド」の封切り成績=約2,621万ドル(4,002館)すらをも超えた…!!となれば、ディズニーが早速、第2弾の続編の製作を相談し始めた…!!というのも当然ではないでしょうか…!!

当初に予定した昨2020年夏の全米公開を見送って、新型トランプ延期をし、1年以上も封切りを待つ辛抱をしたのは大正解だった「フリー・ガイ」は、諸外国では約2,250万ドルを稼いでいますから、そこに全米の売り上げを追加した全世界トータルの封切り成績は約5,100万ドルとなっています…!!、製作費の約1億2,000万ドルに対して、黒字になるかどうかはさておき、回収は見込めそうな出足かもしれませんね…!!


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© Disney / 20th Century Studios. All Rights Reserved.


第2位 (初) 「ドント・ブリーズ 2」(1,500万ドル)

$10,600,000−(3,005館/$3,527)−$10,600,000

Trailer : Don't Breathe 2


RT の評論家の支持率 52 % / Metacritic スコア 48 / 出口調査の CinemaScore B+

約5年前の2016年夏に思いがけない大ヒットになった前作の映画の格付けサイト Rotten Tomatoes の評論家の支持率は新鮮映画に認定の88%だったのに対し、続編は52%しか与えられなかったことで、腐敗映画に転落したばかりか、観客の評価の出口調査のスコアも前作の “ B+ ” から “ B ” に下がってしまった…


「ドント・ブリーズ」の第2弾のオープニング成績は案の定、そうした映画の評価の低下にともない、前作の約2,641万ドル(3,051館)から半分以下の約1,060万ドルにまで減ってしまいましたが、あらかじめ低い期待値の1,000万ドル前後を想定していた製作・配給のソニピとしては、ひとまず納得の結果ですし…、

同社が先月7月半ばに全米公開した同じくホラー映画ジャンルの「エスケープ・ルーム」の第2弾「トーナメント・オブ・チャンピオンズ」の同成績の約880万ドル(2,815館)と比べれば、まだマシ…の数字となっています。いずれにしろ、製作費が安価の約1,500万ドルだけに…、

恐らく赤字にはならないだろう…という見込みを踏まえると、オマケのシーンが暗示した第3作めへと物語は続くことになるかもしれません…?!

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© Sony Pictures. All Rights Reserved.


第3位 (2) 「ジャングル・クルーズ」(2億ドル)

$9,000,000−(3,900館/$2,308)−$82,142,554

RT の評論家の支持率 63 % / Metacritic スコア 49 / 出口調査の CinemaScore A-

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© Walt Disney Studios. All Rights Reserved.


第4位 (初) 「リスペクト」(5,500万ドル)

$8,805,105−(3,207館/$2,746)−$8,805,105

Trailer : Respect


RT の評論家の支持率 63 % / Metacritic スコア 63 / 出口調査の CinemaScore A

南アフリカで生まれて、少女の頃にアメリカに移住し、舞台劇の演出家として大成功をおさめたリーズル・トミーが初メガホンの映画監督に挑戦して、“ クイーン・オブ・ソウル ” の称号で知られた伝説的な歌手の故アレサ・フランクリン(2018年没・享年76歳)の生きざまを描いた音楽伝記映画「リスペクト」のオープニング成績の約880万ドルは…


同じタイプの音楽伝記映画の大ヒット作「ボヘミアン・ラプソディ」(2018年)の同成績=約5,106万ドル(4,000館)とは、もはや比較になりませんし、「ロケットマン」(2019年)の同成績=約2,573万ドル(3,610館)からも見劣りした不発のような結果となっていますが、しかし…、

この手の大人向けの映画の観客は封切りと同時に急いで駆けつける!!のではなく、口コミを聞いて、徐々にやって来る…といった動きになりますから、出口調査のスコアが大満足の “ A ” の好評価だったのは今後の客足に大いに良い影響を与えそうですし…、

故人のアレサ・フランクリンの希望に応じて、アレサ役を演じたジェニファー・ハドソン(「ドリームガールズ」2006年)の演技が大絶賛を博して、来年2022年のアカデミー賞の最優秀主演女優賞にノミネートされるのでは…?!と期待され始めたことを踏まえると、この「リスペクト」の人気は来年まで細く長く続くロングセラーになるかもしれないだけに、新人のリーズル監督は製作費の約5,500万ドルに対して、最終的には充分に見合う結果を残す成功のデビューになるかもしれませんね…!!

© MGM / Universal Pictures. All Rights Reserved.


第5位 (1) 「ザ・スーサイド・スクワッド」(1億8,500万ドル)

$7,500,000−(4,019館/$1,866)−$42,634,747

RT の評論家の支持率 92 % / Metacritic スコア 74 / 出口調査の CinemaScore B+

数字としては不発の沈没ながら初登場第1位を飾った先週のデビューから、新作3本に押されて、第5位まで転落した悪役特攻部隊の売り上げはもう、たったの約750万ドルだけに、公開2週めにして、早くも興行の寿命が尽きようとしています…。


仮りにジェームズ・ガン監督の「ザ・スーサイド・スクワッド」が、あと少しだけ稼いで、最終的な成績が5,000万ドル足らず…だとするならば、5年前の2016年の夏に封切られたデヴィッド・エアー監督の第1作めの国内の最終的な興行成績=約3億2,510万ドルから、巨額の2億7,500万ドルもの売り上げが減ったことになるため、封切りと同時の配信やパンデミック禍の悪影響を受けたから…のお決まりの理由を言い訳にすることはできないかもしれません…。

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