Box Office : 9月24日~9月26日の全米映画ボックスオフィスTOP5
青春感動作のはずが、キショいから最後まで観れない…と絶不評のブロードウェイ・ミュージカルの映画化「ディア・エヴァン・ハンセン」が沈没のおかげで、「シャンチー」がマーベル史上最も長く王座を維持の4週連続第1位の記録に並んだ大金星 ! !
*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。
第1位 (1) 「シャンチー&ザ・レジェンド・オブ・ザ・テン・リングス」(1億5,000万ドル)
$13,285,000−(3,952館/$3,362)−$196,459,084
1,200万ドル台の予想に対して、それをやや超えた約1,329万ドルを公開4週めにして稼いだ「シャンチー」の国内の興行成績のトータルが約1億9,646万ドルに達したことで、今年2021年の全米公開映画の年間ランキングの第1位に君臨していた「ブラック・ウィドウ」の同成績=約1億8,356万ドルを上まわったため…、
マーベル作品がワンツー・フィニッシュの状態は変わらないものの、スカーレット・ジョハンソンとフローレンス・ピューのブラック・ウィドウたちに代わって、シムとノラの迷コンビが暫定の年間チャンピオンの頂点に昇りつめました…!!
いわゆるパンデミック禍に入ってからは初めての2億ドル突破の特大ヒット!!が確実の「シャンチー」が達成した週末興行ランキングの4週連続第1位は、マーベル・シネマティック・ユニバースでは、これまでに「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」の第1作め(2014年)と「ブラック・パンサー」(2018年)の2作品だけですから、それらに続く3本めの4連覇を果たした「シャンチー」は、マーベル史上最長の王座維持の記録にも並んだことになっています…!!、ただし…、
さらにもう1週続けて、首位をキープして、マーベル初の5連覇なるか?!と言うと、この週末は同じくマーベルの…と言っても、ソニピ作品ですが、「ヴェノム 2」の登場だけに残念ながら、トム・ハーディに王座を明け渡すのは決定的ですね…!!
正確な上映時間は約97分のノリノリの「#ヴェノム : レット・ゼア・ビー・ #カーネイジ (https://t.co/aoqsDK7Eez)」は、いよいよ来週末の10月1日全米公開‼、エンドクレジットにオマケのサプライズ👀がありますから約1時間37分の最後まで観届けてください‼ pic.twitter.com/DRhJx55Lus
— Important things💜 (@Importanthing3) September 24, 2021
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第2位 (初) 「ディア・エヴァン・ハンセン」(2,800万ドル)
$7,500,000−(3,364館/$2,229)−$7,500,000
Trailer : Dear Evan Hansen
オリジナルのブロードウェイの舞台で、主人公のエヴァン・ハンセンを演じて、トニー賞の最優秀主演男優賞にまで選ばれたベン・プラットを引き続き、映画化でも主役に起用するのは無理のない手堅い人選だったはずが、客席からは距離のあるステージ上の存在とは違って…、
映画ではカメラが接近して、俳優の顔を間近に観る大写しになるだけに、もう27歳のベンが演じるエヴァンが、とうてい10代の少年には観えず、このアラサーのおっさん、年齢詐称して、高校生に混じったりして、何やってんだ…?!と、いったん違和感を覚えてしまうと、もうダメ…
…と罵られている青春ミュージカルの「ディア・エヴァン・ハンセン」を封切ったユニバーサル映画が売りあげることができたオープニング成績は大ヒットの期待に反して、たったの約750万ドルの玉砕でしたが、同社がパンデミック前の一昨年の2019年末に全米公開して、やはり、気持ち悪い…と毛嫌いされてしまった同じくブロードウェイの人気ミュージカル映画化「キャッツ」の封切り成績は、さらに少ない約662万ドル(3,380館)でしたから、それに比べると、猫の妖怪の悪夢のホラーよりは、アラサーのおっさん高校生のほうがマシだったことになりますし…、
テイラー・スウィフトはじめ豪華キャストを集めた「キャッツ」が、1億ドル前後の製作費を費やした大作だったのに対して、「ディア・エヴァン・ハンセン」は約2,800万ドルですから、大きな赤字を抱えることはなさそうです…。で、実際のところ…
本当にそんなにひどい映画なのか?!というと、この「ディア・エヴァン・ハンセン」を観たいと思って、映画館に訪れた観客の出口調査の評価は最高に近い “ A- ” であり、涙する感動作のお薦め映画として、満足されていますから、ベン・プラット27歳のやや老けた高校生が気にならず…、
よく知りもしないイジメっ子(コルトン・ライアン)の自殺という他人の不幸を利用して、死人に口なしをよいことに親友だったフリを偽装し、息子を失った両親(エイミー・アダムスとダニー・ピノ)の悲しみにつけ入って、あろうことか、自分が以前から目をつけていた女子のゾーイ(ケイトリン・ディーヴァー AKA クロエの友だちの一般人だと思われていた演技派)に近づいて、人気者になろうとするだなんて…、
まったく大噓つきのアタマのイカれたアラサーのおっさんの詐欺師の犯罪にしか観えず、不愉快極まりないばかりか、現実にメンタルを患っている人たちに対して、誤解した印象を与えてしまっているが、でも本当の自分を偽って、ウソで固めた人物になり切るあたりは、いまのナルシストばかりの SNS の間違った事情を反映してはいる…
…などと、評論家やジャーナリストらの滅多斬りの手厳しすぎる?!ツッコミの観方とは違い、エヴァンのウソを善意だと素直に思うことが出来れば、あなたも感動できるかもしれません…?!、いずれにしろ、涙の感動の青春ミュージカル映画の傑作だと言う人たちがいる一方、主人公がキショい…気持ち悪い…生理的に無理だから…とまで真逆の完全否定する人たちが少なくない…というのは、ちょっと珍しい位置づけだけに、そのうちカルト作になりそうですね…。
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第3位 (2) 「フリー・ガイ」(1億2,000万ドル)
$4,129,000−(3,175館/$1,300)−$114,139,071
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第4位 (4) 「キャンディマン」(2,500万ドル)
$2,510,000−(2,556館/$982)−$56,841,910
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第5位 (3) 「クライ・マッチョ」(3,300万ドル)
$2,115,000−(4,022館/$526)−$8,342,538
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