Box Office : 9月3日～9月5日の全米映画ボックスオフィスTOP5

マーベルの枠組みを超えた近代アメリカ映画の最高傑作のひとつの「シャンチー」が、デルタ禍中の封切りだと言うのに、シャマラン監督の「シックス・センス」の記録を破ったレイバー・デーの週末興行史上最高の大ヒットを叩き出すミラクルを達成した第1位 ! !

＊各数字は週末成績－(公開館数/平均売上げ)－トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。

映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。

第1位 (初) 「シャンチー＆ザ・レジェンド・オブ・ザ・テン・リングス」(1億5,000万ドル)

$71,400,000−(4,300館/$16,605)−$71,400,000

Featurette : シネマティック・ユニバースの中でも抜群の完成度と讃えられてる迫力満点の多彩なアクションの見せ場を、メイキング映像をまじえて紹介したプロモ・ビデオ ! !

★RT の評論家の支持率 92 % / Metacritic スコア 71 / 出口調査の CinemaScore A

世界中を混乱におとしいれて、人びとを困らせているパンデミックはアジア人のせいだ…！！と勝手に盲信している人たちが、アジア系の人たちを無差別的に憎んで、いきなり乱暴するどころか、生命まで奪う…という過激な人種差別のヘイト事件が相次いだことや…、

ニューヨーク市警は現在、ハンマーのようなものを武器にして、いきなりアジア系の女性を襲撃したアジア系差別のアフリカ系バカ女の容疑者の身元を特定するために凶行の様子のビデオを公開し、情報提供を求めています…もちろん日本人を含めて、アジア系はおいそれと歩くことすらできないマンハッタン😔 https://t.co/OlxKu1HtYe
— CIA🌟Movie News - Extra+ (@Extra_Cia) May 5, 2021

マーベルのヒーローとは言え、一般に知名度の薄いアジア系のキャラクターを演じるのが、これまた地元のカナダで放送されていたアジア系向けのシットコムでのみ活躍と言える無名に近い存在のシム・リューだけに、ついにマーベルも不発の辛酸を舐める初の挫折か…と、当初は沈没がウワサされていた「シャンチー」を封切ったディズニーが…、

週末3日間の封切り成績として、約7,140万ドルの金額を発表したことから、先々月の7月はじめにナットとエレーナのシスターズが叩き出した「ブラック・ウィドウ」の同成績の約8,037万ドル（4,160館）には及ばなかったものの…、

約22年前の1999年の同じく9月3日の金曜日を初日として、週明け月曜日のレイバー・デー（労働者の日）の祝日を絡めた連休のロング・ウィークエンドに封切られ、レイバー・デー興行史上最高の週末の大ヒットを記録した M・ナイト・シャマラン監督の出世作「ザ・シックス・センス」のオープニング成績＝約2,668万ドル（2,161館）を超えたことから…、

えぇッ？！、デルタ禍が拡大中だけに、お客さんが感染を怖がっているばかりか、たかだか映画を観るのにワクチン接種済みの証明を提示するとか、ウザい…！！と、客足が鈍っている最悪のタイミングでの封切りなのに、全米映画興行史上の新記録を叩き出したの？！、そんなバカな…、ビリーがまたウソついてる！！と袋叩きになっても仕方のない驚きのミラクル！！と言うしかない結果です！！と書けば…

でも、22年前と現在では、お金の価値が違うから、実際の動員としては、シャンチーはシャマランに勝ってはおらず、負けてるんでしょ！！というツッコミもあるかと思いますが、1999年当時の約2,668万ドルは、換算の基準にもよりますが、現在の金額にすると約4,200万ドルから約5,400万ドルの範囲の中に入りますから、シムとノラの迷コンビは、ブルース・ウィリスとハーレイ・ジョエル・オスメントの名コンビを完璧に成仏させてあげたことになります…！！、さらにまた…、

「シャンチー」の封切り成績の約7,140万ドルは、そのまんま比較すれば、アントマンとワスプのコンビが、2018年に記録した約7,581万ドル（4,206館）と、雷神シリーズ第1作め（2011年）の同成績＝6,572万ドル（3,955館）の間に位置づけられ、シネマティック・ユニバース史上では、25本中の21番めという順位になりますが…、

前述のように振るわなくても仕方ない…と言い訳のできるデルタ禍の悪影響を受けた事実を踏まえて、その損失がなかったものとして推測すると、恐らく1億ドル近い金額を叩き出す結果になっていたはずですから、「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」（2014年）の第1作めの封切り成績の約9,432万ドル（4,080館）を超えて、「キャプテン・アメリカ」シリーズ第2作め「ウィンター・ソルジャー」（2014年）の同成績の約9,502万ドル（3,938館）と並び、ロバート・ダウニー JR. の故トニー・スタークが初登場したシネマティック・ユニバースの始まり「アイアンマン」（2008年）の同成績＝約1億212万ドル（4,105館）に、シャンチーは迫っていたかもしれません…！！となれば…、

無名の売れない役者時代にスパイダーマンのコスチュームを身に着けて、子どもたちのお誕生日パーティを盛り上げる出張芸人のバイトをしていたシムは、あろうことか「スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム」（2019年）の封切り成績＝約9,258万ドル（4,634館）を超えていたかもしれないのか…！！となるだけに、子供たちに小突きまくられるスパイダーマンのバイトに懲りて、俳優業を辞めることなく続けて、本当によかったね…！！という話になりますが、さらにちなみに…、

「シャンチー」の封切り成績は、「ワイルド・スピード」の今夏封切りの第9作めの同成績＝約7,004万ドル（4,179館）をも超えていますから、ブロックバスター映画のアクション大作に初挑戦をしたデスティン・ダニエル・クレットン監督は、同じアジア系のヒットメーカーのジャスティン・リン監督より儲けたばかりか、家族の絆の “ ファミリー ” のテーマを巧みにアクションに融合してみせた力量のお手並みにおいても、勝っていたのではないでしょうか…！！

Movie Clip : サスペンスの神さま故ヒッチコック監督が、物語を前に進めるための目的でありながら、それ自体は実はあまり意味を持っておらず、別のものに置き換え可能なアイテムだと説明し、映画の教科書では “ マクガフィン ” と呼ばれるものを奪いあうバトルのシーン ! !

本来は小品のシネマ・スペシャリテのドラマ映画の創り手であるケイト・ショートランド監督の起用が正解だった「ブラック・ウィドウ」に続けて、やはり、同じタイプのデスティン・ダニエル・クレットン監督を起用した「シャンチー」が沈没予想を覆し、大ヒットになったことで、いまのところ今年2021年の封切り成績の年間ランキングの第1位と第2位を制覇したディズニー・マーベルの常勝神話は崩れませんでしたし…

世界の国と地域でも同時に封切られた「シャンチー」の国外での売り上げは約5,620万ドルですから、世界総額の封切り成績としては、いきなり大台の1億ドル突破の約1億2,760万ドルの荒稼ぎとなっています！！

それにしても、どうして、こんなに「シャンチー」は大ヒットなのか？！、その理由は出口調査において、映画を観終わったばかりの観客の約25％、つまり、4人にひとりが、Blu-ray や DVD を購入したい…！！と回答し、約13％がディスクではなく、デジタル購入と答え、約10％が、また観たいからレンタルする！！ほか、約15％の人が違法のダウンロードをしても、この映画を手に入れる…！！と答えていることを参考にされてはいかがでしょう…！！、そして…

シムとノラの相性がピッタリの「#シャンチー (https://t.co/NqCgLFTwWr)」は #映画の終わりに、#マーベルおなじみのオマケのシーンが、2つ✌ありますが、ひとつめだけ観て、満足😊し、ふたつめを観ずに帰ってしまった人たちがいるので、これから観る方は場内が明るくなるまで席を立たないで下さい🐉 pic.twitter.com/YJcaCDTZLv
— CIA🌟Movie News - Extra+ (@Extra_Cia) September 3, 2021