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Box Office : 10月22日~10月24日の全米映画ボックスオフィスTOP5

ヴィルヌーヴ監督のSF超々大作「デューン」が、同時配信が裏目のひとり負けのワーナーにとってはヒットだけれど、他社と比べれば不発と同時に、ディズニー・20世紀のアニメ「ロン’ズ・ゴーン・ロング」も不発のパッとしないポンコツのランキング ! !

*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。

第1位 (初) 「デューン」(1億6,500万ドル)


$40,100,000−(4,125館/$9,721)−$40,100,000

Trailer : Dune


RT の評論家の支持率 83 % / Metacritic スコア 75 / 出口調査の CinemaScore A-

同じく封切りと同時の配信だった…とは言え、有料のプレミア・アクセスだったので、まったく同じ条件ではありませんが、スカーレット・ジョハンソンとフローレンス・ピューのシスターズが活躍したマーベルの「ブラック・ウィドウ」の封切り成績の約8,037万ドル(4,160館)と比べれば…


ちょうど半分ぐらい…と言えそうな約4,010万ドルの同成績を、デニ・ヴィルヌーヴ監督の「デューン」が売りあげたことを、配給のワーナー・ブラザースが発表しました…!!

今年2021年の全米公開映画はすべて封切りと同時に自社の配信サービス HBO MAX から配信リリース!!という方針を独断で決めた、つまり、それぞれの映画の権利者(社)や創り手、主演スターらに事前の相談なく、勝手に決めたことが当たり前の話として、トラブルになり、野球で言えば、同社にとって、4番打者のような位置づけのクリス・ノーラン監督と絶縁に到ったばかりか、映画館の興行成績が当然の不発続きの沈没オンパレードのひとり負けワーナーにとっては…

「デューン」が稼いだ約4,010万ドルの封切り成績は、今春の同社ヒット作「ゴジラ vs.コング」の同成績=約3,220万ドル(3,064館)や、今夏の勝負映画「ザ・スーサイド・スクワッド」の同成績=約2,621万ドル(4,002年)を超えて、一昨年の2019年秋の「ジョーカー」の特大ヒットの封切り成績=約9,621万ドル(4,374館)以来となる約2年ぶりの感涙のヒット!!ですし…

メガホンをとったヴィルヌーヴ監督としても、興行的に大失敗の即死と言われた「ブレード・ランナー 2049」(2017年)の封切り成績=約3,275万ドル(4,058館)を超えて、自己ベストを更新し、同監督史上最大のオープニング・ヒットを叩き出したぞ…!!と言えなくもありませんが、しかし、実際のところは…、

宣伝費まで含めれば巨額の3億ドルを超える規模の製作費を費やされた超々大作なのに、低予算スプラッターと言えなくもない製作費=約2,000万ドルの「ハロウィン・キルズ」の封切り成績=約4,940万ドル(3,705館)におよばず、マーベルのアジア系ヒーロー「シャンチー」の公開2週めの成績の約3,470万ドル(4,300館)に近いありさまですから…、


果たして、配信の市場ではどれだけ観られたのか…?!が気になるところですが、ただし、全米公開同時配信と同時に高画質の海賊版が出まわる事実上の全世界無料視聴キャンペーン?!が始まることを懸念してか、諸外国で先行して封切られた「デューン」は…、

海外市場で約1億8,060万ドルを売り上げていますから、そこに北米の封切り成績を足すと約2億2,070万ドルとなり、今年2021年の世界総額の興行成績ランキングでは、それぞれ続編の製作が決定したディズニー映画の「ジャングル・クルーズ」=約2億1,310万ドルと「クルエラ」=約2億3,327万ドルとの間に挟まっていますし…、

あらかじめ後編の第2弾を作ることを想定のうえで、「デューン」の製作が始まったことや、出口調査の評価は最高に近い “ A- ” だけに観客は納得していることを踏まえると、今後の口コミには期待が持てそうですから、ワーナーとしては長期的な視野にもとづいて、投資の回収を目指し、後編の第2作めの製作を進めて、「デューン」を真に完成させるのではないでしょうか?!、よって、尻切れトンボで終わることはないように思いますが、それにしても、どちらかと言えば、カルトな世界の「デューン」を「スター・ウォーズ」や「アバター」と同等の特大ヒットを叩き出す人気 SF 映画のシリーズに育てあげようと期待したワーナーの目論見には、そもそも無理があったかもしれませんね…?!

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© Legendary Pictures / Warner Bros. All Rights Reserved.


第2位 (1) 「ハロウィン・キルズ」(2,000万ドル)

$14,500,000−(3,727館/$3,891)−$73,104,845

Featurette : ジェイミー・リー・カーティスのローリーから娘カレン(ジュディ・グリア)、孫娘アリソン(アンディ・マティチャック)へと、ブギーマンとの戦いが三世代の女たちに受け継がれる遺恨継承を紹介したプロモ・ビデオ ! !


RT の評論家の支持率 39 % / Metacritic スコア 42 / 出口調査の CinemaScore B-



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© Universal Pictures / Blumhouse Productions. All Rights Reserved.


第3位 (2) 「007 : ノー・タイム・トゥ・ダイ」(3億100万ドル)

$11,886,514−(3,807館/$3,122)−$120,041,599

RT の評論家の支持率 84 % / Metacritic スコア 69 / 出口調査の CinemaScore A-

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© Danjaq / MGM. All Rights Reserved.



$9,100,000−(3,513館/$2,590)−$181,829,631

RT の評論家の支持率 59 % / Metacritic スコア 47 / 出口調査の CinemaScore B+

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© Sony Pictures / Marvel Studios. All Rights Reserved.


第5位 (初) 「ロン’ズ・ゴーン・ロング」(???ドル)

$7,300,000−(3,560館/$2,051)−$7,300,000

Trailer : Ron’s Gone Wrong


RT の評論家の支持率 81 % / Metacritic スコア 65 / 出口調査の CinemaScore A

ファミリー向けアニメのジャンルにおいては、右に出るスタジオはない…!!と豪語できそうなディズニーが、傘下におさめた20世紀スタジオに期待しているのは、最も不得手としているアカデミー賞を獲れそうな大人向けのドラマ映画を作ってほしい…!!ですから…


アニメ映画はいらないのに…ッ!!と、その親会社が不満に思っていそうなアニメ映画を作っても高評価を獲得した20世紀スタジオでしたが、しかし、子どもたちが感染する可能性に不安を抱いているファミリー層の観客は映画館に出かけるのを避けて、自宅で配信映画を鑑賞する傾向だけに…

「ボス・ベイビー 2」や「アダムス・ファミリー 2」といった前作の人気にもとづいて、子どもらの興味を誘う続編ならまだしも、よく知られた原作のアニメ化でもなく、まったくオリジナルの新しいアニメ映画の「ロン’ズ・ゴーン・ロング」は集客の手立てを欠いてしまい、残念な不発の沈没の結果となっています…。

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